【要対応】引き戸の調整方法を徹底解説!動作確認の方法も紹介します!

【要対応】引き戸の調整方法を徹底解説!動作確認の方法も紹介します!

小規模住宅が多い日本では、合理的な建具である引き戸は欠かせません。ただ、とりあえず引き戸を取り付けてそのまま使用していると不具合が生じるケースが多々あります。

引き戸の開閉作業を行っている際に少しでも違和感がある場合は、すぐに調整するか、業者に依頼しましょう。当記事では、引き戸のレールタイプの種類や調整タイミング、引き戸を調整するステップをレールタイプ別に紹介します。

引き戸のレールタイプ

引き戸のレールタイプ

引き戸のレールタイプは、以下の2つです。

  1. レールタイプ
  2. 上吊りタイプ

引き戸の調整方法をスムーズに進める前に、引き戸のレールタイプについて確認しておきましょう。

1.レールタイプ

「レールタイプ」とは、床に設置したレールの上で戸を開閉させる引き戸です。一般的に、日本の室内で使用されているタイプの引き戸で、襖や押し入れなどの収納箇所に使用されています。

最近では、床とレールの間に段差が発生しないフラットタイプのものも発売されています。バリアフリーにも適していることから、開き戸からレールタイプの引き戸にリフォームする方も増えているようです。

2.上吊りタイプ

「上吊りタイプ」とは、天井や壁の上部にレールを設置し、戸を吊るして開閉する引き戸です。レールタイプとは異なり、床にレールを設置する必要がないため、掃除がしやすい、小さな子供や高齢者の方がつまずいてこける心配がないといった利点があります。

1㎜も段差が発生しないため、車椅子の方でもスムーズな移動が可能です。したがって、レールタイプ同様、上吊りタイプもバリアフリーに適している建具となります。

引き戸の調整タイミング

引き戸の調整タイミング

引き戸が経年劣化すると引き戸が傾いてしまい、以下のような症状が現れはじめます。

  • 引き戸を閉めきっていても隙間が見えたり、風が抜けたりする
  • スムーズに開閉作業ができない

このような症状が現れると、冷暖房が効かなくなり、余計な電力を消費してしまう可能性が高いです。また、スムーズに開閉作業ができなくなるため、力の弱い子供や高齢者、車椅子の方に大きな負荷がかかってしまいます。

したがって、上記のような症状が現れ始めたら、引き戸の調整タイミングといえるでしょう。

引き戸の建付けが悪くなる原因

引き戸の建付けが悪くなる原因

引き戸の建付けが悪くなる原因として、以下2つ挙げられます。

  • 施工時の取り付けミス
  • 経年劣化による引き戸のズレ・傾き

施行時の取り付けミスとは、引き戸の枠そのものがずれてしまっている状態を指します。枠自体が傾いてしまっているため、いくら引き戸の調整をしても建付けを改善できません。

このような場合は、速やかに施行業者へ連絡しましょう。

もう1つの原因が経年劣化による引き戸のズレ・傾きです。引き戸の戸車のバランスが崩れたり、引き戸同士が近づいたりすることで発生します。経年劣化によるものであれば、自力でも調整可能なため、まずは自分で行ってみて、難しいと感じた場合は業者に見てもらうとよいでしょう。

引き戸の調整方法

引き戸の調整方法

ここからは、引き戸の調整方法をご紹介します。引き戸の調整方法は、レール引き戸の場合と上吊り引き戸の場合で大きく異なります。

ここではレール別に調整方法をみていきましょう。

レール引き戸を調整する3ステップ

レール引き戸を調整するための3ステップは以下のとおりです。

  1. 戸車の確認
  2. 車輪の飛び出し調整
  3. 引き戸の動作チェック

それぞれのステップについて詳しくみていきましょう。

1.戸車の確認

レール引き戸に不具合が生じたときは、まず引き戸を持ち上げて、戸車を取り外しましょう。戸車を取り外すことで、戸車の状況を確認できます。

状況によっては、樹脂の車輪が割れてしまっていることがあり、それがレール引き戸の不具合を引き起こしている原因にもなっています。戸車を確認する際、表面だけを確認するのではなく、ドライバーの軸を戸車に当てて、戸車の内部状況の確認も行えば不具合を見落とすことがありません。

2.車輪の飛び出し調整

次に、車輪の飛び出し調整をおこないます。飛び出し調整をおこなう際、車輪の間に詰まっているゴミを取り除きましょう。ゴミを取り除いた後、車輪のユニットを取り外した際に見えるネジを操作し、車輪の飛び出しを調整します。

ネジの先端の金属部分を指で掴み、無理矢理動かし、車輪の飛び出しを決めましょう。その際、ネジで飛び出す部分の位置を決めてあげることで、車輪の飛び出し調整が簡単にできます。

3.引き戸の動作チェック

最後に、引き戸の動作チェックを行いましょう。動作チェックをおこなう際、可能であれば、調整した本人ではなく、実際に引き戸を使用する第三者に見てもらうことをおすすめします。

第三者にチェックしてもらうことで、調整している際には気が付かなった調整箇所を発見できるからです。1回の調整でまとめて行えるよう、できる限り第三者を交えながら動作チェックすることをおすすめします。

上吊り引き戸を調整する2ステップ

上吊り引き戸を調整するための3ステップは以下のとおりです。

  1. 吊り金具の調整
  2. ガイドピンの調整

それぞれのステップについて詳しくみていきましょう。

吊り金具の調整

上吊り引き戸を調整するために、吊り金具の調整を行いましょう。吊り金具の調整は、1人で行うと難しい場合があるため、吊り金具を調整する人と扉を支える人の計2人で行うことをおすすめします。

吊り金具は、天井や壁に設置されているレールと戸の隙間についている場合が多く、レールと戸の隙間にマイナスドライバーを差し込めば簡単に外れます。ここで重要になってくるのが、扉を支える人が扉をしっかりと支えておく必要があるという点です。

変な角度で引き戸が引っ張られてしまうと、吊り金具やレール、戸の破損を招いたり、怪我をしたりする可能性があります。したがって、しっかりと支えてもらった状態で調整するようにしましょう。

ガイドピンの確認

上吊り引き戸を調整する際には、ガイドピンの確認も行いましょう。吊り引き戸には、引き戸がスムーズにレール上を開閉できるようにガイドピンが取り付けられています。

ガイドピンは、戸袋側の吊り金具調整時の場所まで進み、開き戸のように引き戸を引っ張ると発見可能です。凸部分が折れてしまっている場合はガイドピンを取り替えなければなりません。

ホームセンターなどで販売されていることもありますが、場所によっては販売されていないこともあるため、事前に確認しておきましょう。

引き戸の取り換えならDIYがおすすめ!

引き戸の取り換えならDIYがおすすめ!

引き戸の動きが悪くなってしまうと、開閉しにくくなったり、冷暖房の効きが悪くなったりといったトラブルが頻発してしまうため、引き戸の建付けが悪くなったと感じた場合は速やかに調整を行うようにしましょう。

引き戸の状態が悪く、取り替えを行わなければならないという場合には、DIYドア通販本店が販売している「工事いらずのリフォーム建具」です。工事いらずのリフォーム建具では、既存の枠はそのままにDIYで引き戸に取り替えられるため、名前のとおり工事をする必要がないため、工事費用や労力もかかりません。

リフォーム費用を抑えたい、業者に依頼せずに襖を引き戸に変えたいという方は「工事いらずのリフォーム建具」の利用を検討してみてください。

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