【自分でできる】クローゼットドアの調整方法|ドアの種類やよくある質問もご紹介!

【自分でできる】クローゼットドアの調整方法|ドアの種類やよくある質問もご紹介!

「クローゼットドアの閉まりが悪い」と感じた場合、種類や程度によっては自身で調整できます。

この記事では、クローゼットドアの調整方法を種類ごとに解説します。併せて、よくある質問についてもお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

クローゼットドアの種類は4つ

クローゼットドアの種類は4つ

クローゼットドアの種類には、以下の4つがあります。

  1. 開き戸
  2. 折れ戸
  3. 引き戸
  4. 扉なし

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.開き戸

開き戸タイプのクローゼット扉は、多くの家庭で利用されています。メリットは、クローゼットの内部を一目で確認でき、荷物の出し入れもしやすいことです。しかし、扉を開閉する可動域が広いため、前方にスペースを準備しなければなりません。

とくに狭い部屋では、スペースの確保が難しく、家具やものを置く際の不便さをあらかじめ考えておく必要があります。

2.折れ戸

折れ戸タイプのクローゼット扉は、取手部分を引っ張って簡単に開けられます。最大のメリットは、クローゼットの中を完全に見渡せる点です。

しかし、扉を完全に開いたとき、折りたたんだ部分が外部に突き出てしまい、邪魔になることがデメリットとして挙げられます。そのため、クローゼットの周りに他の家具や荷物を置く場合には注意が必要です。

ピボットタイプ(固定タイプ)

ピボットタイプのクローゼットドアは、内側または外側にスイングする柔軟な開閉方式を採用しているため、スペースの有効活用が可能です。とくに、狭い空間や限られた場所において、優れたスペース効率が際立ちます。

さらに、大きなサイズであっても重量を効率的に分散する設計が採用されているため、使用時の開閉が非常にスムーズです。また、デザインの面では、ピボットドアはそのシンプルかつモダンな外観が多くの室内装飾にマッチしやすいこともメリットだといえます。

フリータイプ

フリータイプのクローゼットドアは、レールやヒンジを使用せずに自由に開閉できる点が大きな特徴です。この設計によって、設置の手間を大幅に削減し、スピーディーかつ容易に取り付けられることがメリットだといえます。

また、ドアがレールやヒンジに依存しないため、空間を有効活用できるのが魅力です。狭いスペースだとしても、フリータイプのドアは場所を取らず、スムーズにアクセスできます。

3.引き戸

引き戸タイプのクローゼット扉は、スライド式の開閉メカニズムによって、狭い空間や家具が多い部屋でも活用できます。また、軽い力で扱えるため、年配の方や子どもでも容易に使用できることがメリットです。

このような特徴から、都市部の狭いアパートやコンパクトなリビングスペースに適しています。しかし、扉の開閉時に指を挟まないよう、安全対策も考慮しなければなりません。

4.扉なし

クローゼットの扉を取り除くと、整頓された服やアクセサリーが部屋の装飾として機能し、「見せる収納」スタイルを実現可能です。これはモダンでミニマリストなデザインを好む人に適していますが、整理整頓の難しさやほこりの問題があります。

解決策として、簡易的なカーテンを取り付けることで、収納を隠しながらスタイリッシュな印象を与えられます。

【種類別】クローゼットドアの調整方法

【種類別】クローゼットドアの調整方法

クローゼットドアの調整方法を種類ごとに解説します。

開き戸:開閉時に擦れる

開き戸タイプのクローゼット扉は、スライド丁番を調整して位置を合わせます。扉の位置調整には3種類のねじを使用します。注意点として「取り付けねじ」の調節は避けるようにしてください。これは扉がはずれる原因になります。調整後は蝶番右端のねじをしっかり締め、ゆるみがないか確認してください。

扉の上下調整は、調整ねじを左右に回しながら行います。また、本体に向かって左右の扉で回す方向が異なります。

  • 左側の扉:右に回すと上に、左に回すと下に動く
  • 右側の扉::右に回すと下に、左に回すと上に動く

スライド丁番を交互に調整し、扉を均等になるようにしてください。

折れ戸:枠や床に当たる

折れ戸タイプの場合、フリータイプとピボットタイプの2種類があります。

【フリータイプ】

左右の吊車の上下調整ねじをドライバーで回して調整します。右に回すと本体は上がり、左に回すと下がります。吊車は建具上左右2カ所にあり、全体的に動かしたい場合は両方を調整してください。

【ピボットタイプ】

下部ピボットの上下調整ボルトを回して調整します。ピボットは建具下左右2カ所にあり、全体的な調整には両方の調整が必要です。ピボット・フリー兼用タイプの場合は、フリータイプと同じ手順で調整します。

引き戸:開閉しにくい

レール引き戸の調整には3つのステップがあり、以下の手順で調整します。

  1. 戸車を確認し、樹脂の車輪が割れていないか確認する
  2. ゴミなどを取り除き、車輪の飛び出しを調整する
  3. 動作をチェックする

上吊り引き戸の場合、吊り金具とガイドピンの調整が重要です。吊り金具の調整は2人で行い、扉を支えながらレールと戸の隙間を調整してください。また、ガイドピンの確認では、吊り引き戸がスムーズに動くか確認し、必要に応じて交換します。

関連記事:【要対応】引き戸の調整方法を徹底解説!動作確認の方法も紹介します!

クローゼットドアの調整方法でよくある3つの質問

クローゼットドアの調整方法でよくある3つの質問

クローゼットドアの調整方法でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問1.クローゼットドアの調整に必要な準備物は?
  • 質問2.クローゼットドアを修理依頼する場合の費用は?
  • 質問3.クローゼットドアの修理費用を抑えるコツは?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問1.クローゼットドアの調整に必要な準備物は?

クローゼットドアの調整には、フリータイプとピボットタイプに応じて異なる工具が必要です。フリータイプの場合は主にドライバーを、ピボットタイプの場合はスパナを使用します。さらに、全般的に必要な準備物として以下が挙げられます。

  • レベル(ドアが水平か確認するため)
  • 測定テープ(正確な位置を測定するため)
  • 必要に応じて調整可能なレンチまたはプライヤー

これらの工具を使って、ドアの位置を適切に調整し、スムーズな開閉を実現できます。

質問2.クローゼットドアを修理依頼する場合の費用は?

クローゼットドアの修理にかかる費用は、修理の種類によって異なります。部分的な修理の場合の費用相場は以下の通りです。

  • 建付けの修理:15,000~30,000円
  • 傷や穴のリペア修理:15,000~20,000円
  • 大きな割れや穴の修理:50,000~100,000円

一方、扉自体を交換する場合の費用相場は、80,000〜200,000円となります。また、扉を撤去する場合は、10,000〜30,000円が相場です。

なお、次のページでは、クローゼット扉の修理・交換費用のほか、修理する際のポイントについて解説しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事:クローゼット扉における修理費用の目安|修理する際のポイントやよくある質問をわかりやすく解説!

質問3.クローゼットドアの修理費用を抑えるコツは?

クローゼットドアの修理費用を抑えるコツは、複数の業者から見積もりを取ることです。ハウスメーカーや工務店、建築事務所など、多様な修理業者から自分の予算や希望に合った業者を選ぶには、各業者の提案や費用を比較することが重要です。

また、一括見積もり無料サービスを利用すると、時間をかけずに複数の業者から見積もりを取得し、効率的に比較できます。

まとめ

まとめ

クローゼットドアの調整方法について解説しました。クローゼットドアを調整する場合、まずは種類を把握してから正しい手順を踏むようにしてください。

この記事では、ドアの種類ごとの特徴やよくある質問についてもご紹介しましたので、クローゼットドアに不具合が起きた場合、ぜひ参考にしてみてください。

なお、次のページでは、クローゼットの種類ごとのメリット・デメリット、扉のタイプを紹介しています。

関連記事:【初心者必見】クローゼットの主な種類は4つ|クローゼット扉の種類やよくある質問もご紹介します!

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