【DIY】猫の爪とぎから守る!ふすま対策7選|修理方法やよくある質問もご紹介

【DIY】猫の爪とぎから守る!ふすま対策7選|修理方法やよくある質問もご紹介

我が家の猫がふすまで爪とぎを始めてしまった、そんな経験はありませんか。猫の爪とぎは本能的な行動の一つですが、ふすまや家具を傷つけられると困る人も多いでしょう。

この記事では、猫の爪とぎからふすまを守るための対策法を7つご紹介します。また、万が一破れてしまったふすまの修理方法やよくある質問にもお答えします。

猫がふすまで爪とぎをする理由は4つ

猫がふすまで爪とぎをする理由は4つ

猫がふすまで爪とぎをする理由は、主に次の4つが挙げられます。

  1. ストレスを解消したい
  2. 爪の手入れをしたい
  3. 縄張りをアピールしたい
  4. 飼い主に構ってほしい

それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

1.ストレスを解消したい

猫がストレスを感じたとき、解消手段として爪とぎをすることがあります。人間がストレッチやヨガをするのと同じ感覚で、猫は爪を立ててふすまに引っかけることでストレスを発散するのです。

しかし、これが室内で行われると、ふすまの被害を受けやすくなります。ストレス原因としては、猫が適切な運動量を確保できていない場合や、退屈している場合などが考えられます。

そのため、日々適度に運動させたり新しいおもちゃを与えたり、猫がストレスを溜め込まないような工夫が必要です。

2.爪の手入れをしたい

猫は自分の爪の手入れを自然な行動として行っています。これは、爪の古い外皮を剥がし、鋭い爪を保つための行為であり、いわば猫自身の美容ケアなのです。

ふすまの表面は薄いため、爪を引っかけやすく、また剥がしやすいので、猫にとっては理想的な「爪とぎ場所」になります。専用の爪とぎやキャットタワーを設置するなど、猫がふすまでなく他の場所で爪とぎをするように誘導することが大切です。

3.縄張りをアピールしたい

縄張りをアピールしたいという欲求も、猫がふすまで爪とぎをする一因です。猫は自分の縄張りを主張するために、爪とぎをします。

この行為により爪から出るフェロモンを周囲に残し、その領域が自分のものであることを示します。また、爪を研ぐことでマーキングの痕跡が物理的にも残ります。

このような猫の行動は、生物学的な本能からくるものであり、飼い主としてこの行動を理解し尊重することが大切です。しかし、家具やふすまが傷つくのを避けるためにも、猫がマーキングする場所にキャットタワーを設置するのがおすすめです。

4.飼い主に構ってほしい

猫は自分が中心であることを示すため、または単純に飼い主の注目を引くために、ふすまで爪とぎをすることがあります。これは猫特有のコミュニケーション方法の一つであり、飼い主との関係性を深めるための行動とも言えます。

しかし、これがふすまの破損につながると、飼い主にとっては大変困った問題です。日々の生活の中で猫と触れ合ったり、遊んだりする時間を設けることで、ふすまでの爪とぎを控えさせましょう。

猫の爪とぎから守るふすま対策7選

猫の爪とぎから守るふすま対策7選

続いて、猫の爪とぎからふすまを守る対策をご紹介します。主に次の7つです。

  1. ふすまに保護シートを貼る
  2. 専用の爪とぎを設置する
  3. キャットタワーを置く
  4. こまめに爪を切る
  5. 爪とぎ防止スプレーを使用する
  6. ネイルキャップをする
  7. ふすまを取り外す

項目ごとに詳しく見ていきましょう。

1.ふすまに保護シートを貼る

ふすまの表面に保護シートを直接貼りつけることにより、猫の爪がふすまに到達しないようにします。保護シートは、透明なものやデザイン付きのものなど、さまざまなタイプがあります。

透明なシートはふすまのデザインをそのまま楽しむことができますし、デザイン付きのものはインテリアのアクセントとしても活用できます。また、保護シートは自己粘着型で貼りやすく、剥がす際にもふすま紙を傷めることがありません。

2.専用の爪とぎを設置する

猫がふすまで爪とぎをしない様、専用の爪とぎを設置しましょう。うまく利用することで、ふすまへのダメージを抑えることが可能です。

爪とぎはさまざまな形状が市販されており、ボードタイプ、マットタイプ、ポールタイプなどがあります。また、コルク、砂紙、カーペットなど、素材の種類も豊富です。猫の好みにあわせて、最適なものを見つけましょう。

専用の爪とぎを設置する際のポイントは、「猫がよく行く場所」や「最初に爪とぎを始めた場所」に設置することです。猫は自分の領域を確認する意味でも爪とぎをするため、頻繁に行き来する場所や、元々爪を研いでいた場所に設置すると、自然に使ってくれる確率が上がります。

また、複数の猫がいる場合や大きなお家であれば、いくつかの場所に爪とぎを設置するのもおすすめです。これにより、猫がいつでもどこでも爪を研げる環境をつくることができます。

3.キャットタワーを置く

キャットタワーは遊び心満載の猫専用アイテムです。適切に配置すれば猫の爪とぎ行動をふすまから誘導することが可能です。

また、キャットタワーは猫が遊んだり、眠ったりする場所としても使用できるため、ふすまの保護だけでなく、猫のストレス解消にも期待できます。

キャットタワーの設置にあたっては、猫の気に入る位置に置くことが大切です。猫がよく遊ぶ場所や、窓辺など視野が開けている場所が良いとされます。

そして、キャットタワーの大きさや形状も、猫の体型や好みにあわせて選ぶことが重要です。キャットタワー自体が邪魔にならないよう、部屋のレイアウトを工夫しましょう。

4.こまめに爪を切る

爪が長くなると、猫は爪とぎをします。こまめに爪を切り、猫が爪とぎをする頻度を減らしましょう。

猫の爪は特殊な形状をしているため、人間用の爪切りではなく、ペット用の爪切りを使用するのがおすすめです。また、爪を切る際は猫のストレスを抑えるため、リラックスしている時や睡眠から覚めたばかりの時などを選ぶと良いでしょう。

さらに、爪を切りすぎると痛みを感じる可能性があるため、透明な部分だけを切り、血管が走っているピンク色の部分は避けてください。初めて爪を切る場合や、猫が爪切りを嫌がる場合は、トリマーや獣医に依頼すると安心です。

5.爪とぎ防止スプレーを使用する

ペット専用の「爪とぎ防止スプレー」を活用するのも効果的です。

これは、猫が嫌がる特定の香りをふすまに付けることで、爪とぎ行動を抑制します。ふすまにスプレーするだけなので、手軽に始められ、日々のメンテナンスも簡単です。

ただし、猫によってはスプレーの香りに反応しないこともあるため、完全に爪とぎを防げるわけではありません。また、スプレーの成分に猫がアレルギー反応を示す可能性も考えられますので、使用する際は必ず製品の成分を確認し、猫の反応を見ながら使用しましょう。

6.ネイルキャップをする

猫の爪にキャップを装着することで、ふすまへのダメージを防ぐ対策方法です。この方法のメリットは、爪を切ることなく猫の自然な動きを妨げずに、家具やふすまへのダメージを減らすことができる点です。

ただし、ネイルキャップは一定期間ごとに取り替える必要があります。また、猫によっては装着感に抵抗を感じる場合もあるため、初めて使用する場合は、猫がストレスを感じないように、少しずつ慣らしていくのがおすすめです。

7.ふすまを取り外す

上記の方法を試しても猫が爪とぎを辞めない場合、ふすま自体を取り外すことも一つの手段です。

室内のプライバシーが気になる場合は、ふすまの代わりに引き戸やドアを設置することも検討してみてください。これらの代替品は猫にとって爪を立てにくい素材でできているため、猫が爪とぎ行動を起こすことが少なくなります。

【DIY】猫の爪とぎで破れたふすまの修理方法

【DIY】猫の爪とぎで破れたふすまの修理方法

猫の爪とぎで破れたふすまは、小さなものであればDIYで修復可能です。

  • 小さな破れ・汚れ
  • 張り替え

それぞれの修理方法を解説します。

小さな破れ・汚れ

ふすまの小さな破れや汚れは、シールや紙を使って簡単に修理可能です。市販されているふすま専用の補修シールは、さまざまなデザインがあり、部屋の雰囲気にあわせて選べます。

ただし、応急処置としてセロテープやガムテープでふすまを修理するのは避けましょう。ふすま紙や縁を痛める原因となります。

また、ふすま紙の一部が剥がれた場合や補修箇所に紙を貼る際には、「ふすま・障子用の糊」を使用するのがおすすめです。専用の糊が手に入らない場合は、文房具用の「でんぷん糊」でも代用できます。

ふすまに穴があいた場合の修理には、ふすま紙、はさみ、ピンセット、厚紙、のり、糸を用意し、以下の手順を踏みます。

①厚紙を穴のサイズに合わせてカットする

まず、厚紙を穴を覆う程度の大きさにカットします。穴がはがきサイズよりも大きい場合は、茶チリ紙とふすま紙を使って全面を張り替えることも検討しましょう。

②厚紙を穴に差し込む

次に、厚紙を丸めるように穴に差し込みます。事前に厚紙を糸で吊るしておくと、落ちることがありません。穴全体が覆われるように、厚紙の位置を調整します。

③ふすま紙を貼り付ける

適切な位置に厚紙を差し込んだら、のりを使用して厚紙とふすま紙を貼り合わせます。厚紙にのりを塗り、ふすま紙を慎重に上から押し付け、シワができないように注意しながら固定します。最後に糸を外します。

④乾くまで待つ

完全に乾くまで待てば、修理は完了です。修理後は、再び破損しないように予防策を講じましょう。

張り替え

ふすまに大きな損傷や目立つ汚れがある場合は、新しいふすま紙に張り替えましょう。

①ふすまの枠を外す

まずは、左右の枠をハンマーで叩き、外します。続いて、上下の枠をバールでこじ開けます。すべての枠が外れたら、引き手の釘もバールで取り外します。

②古いふすま紙と茶チリ紙を剥がす

次に、古いふすま紙と下張り用の茶チリ紙を慎重に剥がします。

③新しいふすま紙と茶チリ紙を貼る

新しい下張り用の茶チリ紙を先に貼り、その上に新しいふすま紙を貼ります。ふすま紙はふすまのサイズより1センチ程度大きくカットします。均等に糊を塗ったふすま紙をふすまに置き、中央から外側に向かってシワができないように貼ります。

④枠を再取り付け

外した枠をもとの位置に戻し、ふすま紙にカッターで切れ目を入れて引き手を取り付けます。乾燥させれば、ふすまの張り替えは完了です。

猫ふすま対策でよくある3つの質問

猫ふすま対策でよくある3つの質問

さいごに、猫のふすま対策でよくある質問にお答えします。

  • 質問1.賃貸物件でも同じように対策して大丈夫?
  • 質問2.ふすま紙を選ぶ際のポイントは?
  • 質問3.自分でふすまの修理が難しい場合は?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

質問1.賃貸物件でも同じように対策して大丈夫?

賃貸住宅であっても、持ち家と同様に、猫の爪とぎによるふすま対策は実施できます。爪とぎグッズの設置や保護シートの貼付けが有効です。

ペット可の賃貸物件に住んでいる場合、傷や汚れを考慮して敷金が高めに設定されているケースが多いですが、大きな損傷は追加の修理費が発生することがあります。退去時のトラブルを避けるため、賃貸契約書の内容を確認し、ふすまにダメージを与えてしまった場合は、早めに管理会社や大家に報告しましょう。

質問2.ふすま紙を選ぶ際のポイントは?

ふすま紙を選ぶ際のポイントは、次の3つです。

  • 作りたい部屋のイメージに合わせて選ぶ
  • 付帯する機能で選ぶ
  • DIYのしやすさで選ぶ

次のページにて、詳しく解説しています。なお、ふすまの構成についても紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

関連記事:【初心者向け】ふすまの主な種類は4つ|ふすま紙の種類や選ぶ際のポイントを解説します! – DIYドア通販本店

質問3.自分でふすまの修理が難しい場合は?

ふすまの破れや汚れは、時間が経つにつれてより悪化します。修理が自分では難しいと感じたら、専門の業者に張り替えを依頼しましょう。

業者に依頼する場合は、事前に複数の業者から見積書を発行してもらい比較するのがおすすめです。費用の相場がわかり、担当者の対応や技術面も確認できます。

まとめ

まとめ

ふすまは猫の爪とぎにとって魅力的な対象となりやすく、対策しないと破損や汚れのリスクが高まります。猫の習性を理解し、無理に爪とぎを止めさせようとしたり怒ったりするのは逆効果です。

安全に爪とぎができるスペースを設けましょう。また、ふすまへのダメージを防ぐために、保護シートの貼付けや爪とぎ防止スプレーの使用が有効です。

もし、ふすまが破れてしまった場合は、放置せずに専門の業者に張り替えを依頼することをおすすめします。これにより、ふすまの美観が回復し、猫と快適に過ごす環境を維持することが可能です。

なお、次のページでは、初心者でもできる障子の貼り替え方をご紹介しています。こちらも参考にしてみてください。

関連記事:【初心者向け】破れた障子穴の補修方法|必要な道具から貼り替え方まで徹底解説!

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