玄関や室内のドアを引き戸にリフォームするには?費用相場や種類、注意点を徹底解説!

玄関や室内のドアを引き戸にリフォームするには?費用相場や種類、注意点を徹底解説!

「小さな子どもが住みやすい家にしたい」「介護しながら家族で住めるようにしたい」このように考える方は少なくありません。

この記事では、そんな方におすすめしたい引き戸のリフォームについてメリットや費用相場、よくある質問について解説します。これからリフォームしようと検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

引き戸に向いている部屋

引き戸に向いている部屋

引き戸に向いている部屋には、以下の3つが挙げられます。

  • リビング
  • 子ども部屋
  • バリアフリー対応(玄関やトイレなど)

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

リビング

リビングなど、人の出入りが頻繁な空間には引き戸をおすすめします。引き戸を導入することで、出入りのたびに扉を開けたり閉めたりする手間を省くことが可能です。

さらに、引き戸を開けっ放しにしたり、取り外したりすることで、リビングと隣接する部屋をひとつの大きな空間として利用できます。

特に、広々としたLDKの場合には、透明な強化ガラスやパネルが使われた引き戸がおすすめです。これらの引き戸を採用することで、開放感を維持しながら空間を区切れます。

子ども部屋

引き戸は子ども部屋にも最適な扉です。軽い力で開閉できる・扉の操作がシンプルなことから小さな子どもでも扱いやすい特徴があります。

さらに、引き戸は開いたままにしておいても場所を取らず、部屋の中の様子を簡単に確認できます。風で勝手に閉まる心配もないため、高い安全性も確保できます。

ガラスの種類や配置によっては、プライバシーを守ることも可能です。

バリアフリー対応(玄関やトイレなど)

家族にご高齢の方がいる場合や、将来のバリアフリーリフォームを考える際には、引き戸が理想的です。引き戸は車椅子でも簡単に開閉でき、握力が低下した方でも利用しやすいことが特徴だといえます。

とくに、ご高齢の方が頻繁に使用する部屋だけでなく、玄関やトイレのドアにも引き戸を導入することで、生活環境を改善可能です。

また、玄関に引き戸を設置する場合、間口の幅が85cm以上の引き戸を選ぶことで、車椅子の出入りがスムーズにできるようになります。

引き戸にリフォームする3つのメリット

引き戸にリフォームする3つのメリット

引き戸にリフォームするメリットには、以下の3つが挙げられます。

  1. 開放感がある
  2. 出入りしやすい
  3. 出入口周辺に家具を配置できる

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

1.開放感がある

引き戸は、その特性から部屋や玄関スペースに広がりと開放感をもたらすのに最適です。引き戸を開けることで、部屋全体が広く感じられ、心地よい開放感が漂います。また、引き戸の使い方によって、さまざまなニーズに対応可能です。

開放感を重視したい場合は、引き戸を開けっぱなしにして、広々とした雰囲気を楽しめます。この状態では部屋が一体化し、リラックスや交流の場として活用可能です。一方、集中したい時やプライバシーを確保したい場合は、引き戸を閉めることで、外部からの干渉を防ぎ、静かな環境を作れます。

2.出入りしやすい

引き戸は、幅広い世代にとって便利かつ安全な選択肢です。そのスムーズな開閉性能は、小さな子どもから高齢者まで、誰にとっても出入りが楽になります。とくに、小さな子どもがドアの挟まれやぶつかり事故を予防できる点は、引き戸の大きなメリットです。

ただし、引き戸の場合、子供が簡単にひとりで外に出てしまうおそれがあることから、不安を感じる方も少なくありません。その対策として、チャイルドロックが付いている引き戸を検討することをおすすめします。

3.出入口周辺に家具を配置できる

引き戸は、開き戸の制約から解放されることで、出入口周辺に家具を配置できるようになります。そのため、これまで開き戸のためにスペースを確保できなかった場所に、家具やインテリアを配置して模様替えを楽しむことが可能です。

出入口周辺に家具を置ける引き戸には、以下の主なタイプがあります。

  • 引き分け戸
  • 引き込み戸

ただし、片引き戸や引き違い戸も、開閉に制約がなければ出入口周辺に家具を配置することが可能です。引き戸の利点は、スペースを有効活用できることと、新しいレイアウトやデザインの可能性を広げることにあります。家具配置の自由度を高め、より快適で魅力的な空間を実現可能です。

引き戸は5種類

引き戸は5種類

引き戸の種類には、以下の5つが挙げられます。

  1. 片引き戸
  2. 引き違い戸
  3. 引き込み戸
  4. 引き分け戸
  5. 折れ戸

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

1.片引き戸

片引き戸は、壁にスライドさせて開閉するタイプの引き戸となり、もっともよく知られています。通常、引き戸は1枚の戸が多い傾向にありますが、連動タイプのものには2枚や3枚の戸であることが一般的です。

片引き戸はシンプルで使いやすく、スペースを有効活用したい場合におすすめします。複数の戸を連動させることで、広いスペースを区切ったり、開放感を演出したりすることが可能です。

2.引き違い戸

引き違い戸は、左右両方から引き開けられるタイプです。ドアの両側の壁を有効活用でき、動線も確保しやすくなります。たとえば、キッチンとリビングを仕切る引き違い戸を設置すれば、料理中に子どもがリビングからキッチンに入ってきても安心です。

また、開放感を出したいときには両側を全開にしてひとつの空間にできます。引き違い戸は多彩な使い方ができるため、空間を柔軟にコントロールしたい方におすすめです。

3.引き込み戸

引き込み戸は、ドアを開けたときに戸が壁の中に収納されるタイプです。戸が邪魔にならず、部屋の空間を広く使えます。

たとえば、リビングとダイニングを仕切る引き込み戸を設置すれば、必要なときに間仕切りを作り、開放感を出したいときには戸を収納してひとつの空間にすることが可能です。

そのため、引き込み戸は空間の使い方を自在にコントロールしたい方におすすめします。

4.引き分け戸

引き分け戸は、2枚の扉を両側にスライドさせて開閉するタイプです。部屋の間仕切りやアクセントとして使われることが多く、使い勝手が良いとされています。

たとえば、リビングとダイニングを仕切る引き分け戸を設置すれば、必要なときに間仕切りを作り、開放感を出したいときには戸を収納してひとつの空間にできます。

引き分け戸は、空間の使い方を自在に調整したい場合におすすめです。

5.折れ戸

折れ戸は、開けたときに扉が中折れになるタイプです。狭いスペースでも効率的に使えるため、トイレやバスルームなど、開閉スペースが限られている場所でよく利用されます。

また、折れ戸は開けたときに扉が中に折りたたまれるので、出入り口や通路に扉が干渉しづらく、使い勝手が良いとされています。

そのため、狭いスペースを有効活用したい場合や、スタイリッシュなデザインを求める場合におすすめしたいタイプです。

引き戸リフォームの費用相場

引き戸リフォームの費用相場

引き戸リフォームの費用相場のパターンは、以下の3つが挙げられます。

  • 開き戸を引き戸に交換する場合
  • 室内ドアやクローゼット扉を引き戸に交換する場合
  • 玄関ドアを引き戸に交換する場合

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

開き戸を引き戸に交換する場合

開き戸や扉を引き戸に交換する場合、リフォーム費用は引き戸の価格に大きく左右されます。バリアフリーを考慮したリフォームが多く、一般的には約20~30万円がかかることが一般的です。この価格には、引き戸の購入費用や取り付け費用、必要な付属品の費用が含まれています。リフォームの規模や仕様によっても価格は異なるため、事前にプロのリフォーム業者と相談し、費用の見積もりを受けることがおすすめです。バリアフリーな住環境を整えるために、引き戸へのリフォームを検討してみるとよいかもしれません。

室内ドアやクローゼット扉を引き戸に交換する場合

室内ドアやクローゼットの扉を引き戸に交換する場合、リフォーム費用は選ぶ引き戸の価格に大きく影響されます。低価格の引き戸であれば数万円程度で済むことが多く、リフォーム費用も10万円以内に収まることが一般的です。

一方、断熱効果がある高性能な引き戸や、バリアフリーを意識した設計の引き戸を選ぶ場合、リフォーム費用は約20~50万円に上がることもあります。一般的な場合、約20~30万円がひとつの相場です。

玄関ドアを引き戸に交換する場合

玄関扉に使用する引き戸は、防犯の観点から通常の引き戸よりも高価になることがあります。玄関扉を引き戸に交換する場合の費用は、一般的には約30~40万円がひとつの相場です。

この価格には、高い防犯性を持つ引き戸の取り付けや設置工事が含まれています。玄関は家のセキュリティに重要な役割を果たすため、防犯性の高い引き戸を選ぶことが重要です。

引き戸の設置方法

引き戸の設置方法

引き戸の設置方法については、「レールタイプ」と「上吊りタイプ」があります。ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

レールタイプ

引き戸の設置方法として、一般的に使用されるのは「レールタイプ」と呼ばれる方法です。この設置方法では、壁の上部と床にレールを設置し、引き戸をスライドさせる仕組みを採用しています。

多くの引き戸がこのタイプの設置方法を使用しており、効率的でスムーズな開閉が可能なことが理由です。レールタイプの引き戸は、使い勝手が良く、場所を取らないため、室内の空間を有効活用するのに適しています。

また、スライド式の引き戸は、近年の住宅デザインにも多く取り入れられており、モダンで洗練された雰囲気を演出したい場合におすすめです。

上吊りタイプ

引き戸の設置方法には、「上吊りタイプ」と呼ばれる方法もあります。この方法では、天井にレールを設置して引き戸をスライドさせる仕組みを採用しています。

特徴としては床にレールがないため、つまずく心配が少ないことです。これは、小さな子どもがいる家庭や、車いすを使用する方にとって安心感がある設置方法だといえます。

また、上吊りタイプの引き戸はスムーズな開閉が可能で、使い勝手がよいこともメリットです。そのため、安全性と利便性を重視したい場合におすすめの設置方法だといえます。

引き戸のリフォームでよくある3つの質問

引き戸のリフォームでよくある3つの質問

ECサイトの商品画像でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問1.引き戸にする際の注意点は?
  • 質問2.防犯性や断熱性に違いはある?
  • 質問3.引き戸を設置した後に取手やカギの交換はできる?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

質問1.引き戸にする際の注意点は?

引き戸の設置にはさまざまなメリットがありますが、注意点もあります。具体的な注意点は、以下の通りです。

  • ドアを引き込むスペースが必要
  • 開閉音が気になる
  • 埃がたまりやすい

引き戸には、扉を引き込むためのスペースが必要となるため、十分に確保できない場合、引き戸の設置が難しいことがあります。また、引き戸は開き戸よりも開閉時に音が出やすい点にも注意が必要です。さらに、引き戸のレールはホコリがたまりやすいため、定期的な掃除が欠かせません。

引き戸を設置する際、これらのデメリットと対策を考慮し、自分のニーズに合った引き戸の種類を選ぶことが大切です。

質問2.防犯性や断熱性に違いはある?

これまで、引き戸は開き戸に比べて断熱性や防犯性に難があるとされていました。しかし、最近の研究によりこれらの要素も大幅に向上しています。そのため、防犯性や断熱性を優先したい場合でも、開き戸を選ぶ必要はありません。

扉を選択する際、以下の要素から判断することが重要です。

  • 開口部の広さ
  • 玄関周りのスペース
  • 家族構成
  • デザイン性

これらを総合的に検討し、自身のニーズに合った扉の種類を選ぶようにしてみてください。

質問3.引き戸を設置した後に取手やカギの交換はできる?

引き戸を設置したあと、取手やカギの交換は可能です。鍵の種類としては補助錠や戸先錠、電子錠などさまざまな選択肢があります。

ただし、鍵を取り付けるためには扉や枠に穴を開ける施工が必要な場合があり、賃貸住宅の場合は貸主や管理会社へ事前に確認することが重要です。

また、引き戸の取手の交換も比較的簡単にDIYできます。取手の交換部品を通販サイトなどで購入し、取り付けることで引き戸のデザインをカスタマイズ可能です。

まとめ

まとめ

引き戸のリフォームに関することを解説しました。引き戸へリフォームすることによって、開放感を演出する・出入りが容易になるなどのメリットがあります。

また、引き戸にリフォームしたい場合は、DIYドア通販本店が販売している「工事いらずのリフォーム建具」です。既存の枠はそのままに室内ドアを引き戸に付け替えられるため、工事する必要がありません。

費用を抑え、できるだけ業者に依頼せずに引き戸へリフォームしたいのならば「工事いらずのリフォーム建具」の利用を検討してみてください。

なお、次のページでは、引き戸をリメイクする方法を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

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