源氏襖とは?特徴・由来・リメイク方法まで徹底解説|戸襖との違いも紹介

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。

源氏襖とは?特徴・由来・リメイク方法まで徹底解説|戸襖との違いも紹介

格式ある和室に使われる「源氏襖(げんじぶすま)」をご存じでしょうか?見た目の美しさだけでなく、機能性や構造にもこだわりが詰まった、日本の伝統的な建具です。

この記事では、源氏襖の由来や一般的な戸襖との違い、表裏の見分け方、張り替えやメンテナンスの方法まで詳しく解説します。

さらに、古くなった源氏襖のリメイクアイデアや活用法も紹介。和の趣を暮らしに取り入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

DIYドア通販本店では、伝統的な源氏を販売しています。伝統的な和柄の襖紙を使った「景勝シリーズ」と、木目調でモダンな印象を与える「凛・しんせん」があります。

引手や襖枠も数種類から選べるため、自分好みの源氏襖が購入できます。

源氏襖の由来と名前の意味

「源氏襖(げんじぶすま)」は、日本の伝統的な建具のひとつで、その名の由来には諸説ありますが、源氏物語に登場する貴族の住まいに使われていた襖の様式を参考にしたという説が有力です。

また、襖の表裏を区別するための名称として、左右の構造に着目して「源氏」と名付けられたともいわれています。

こうした背景から、源氏襖は単なる仕切りとしての役割だけでなく、装飾性や格式も備えた建具として扱われてきました。古くから和室における美意識を象徴する存在とされ、現在も格式ある和空間に多く用いられています。

源氏襖の特徴と一般的な戸襖との違い

源氏襖の特徴と戸襖の違いを紹介します。

源氏襖の構造と意匠の特徴

源氏襖の最大の特徴は、片面にだけ「縁(ふち)」がある点です。通常、縁のある面が「表(おもて)」とされ、意匠的にも重厚感があります。もう片面は縁がなく、比較的すっきりとした仕上がりになっているため、部屋の用途や配置に応じて使い分けることができます。

襖紙の柄や質感にもこだわったものが多く、格式を感じさせる空間づくりに最適です。また、引手や縁の素材にもさまざまな種類があり、好みに合わせたカスタマイズができるのも魅力です。

戸襖とはどう違う?

戸襖(とぶすま)は、板状の芯材の両面に襖紙を貼った構造で、表裏ともに縁があることが一般的です。そのため、どちらの面を前にしても見た目に違和感がなく、洋室と和室の両方に対応しやすい特徴があります。

一方、源氏襖は縁のある面とない面で明確に表裏が分かれており、より和室向きの造りといえます。装飾性の高さや格式を重んじる場合は源氏襖、利便性や汎用性を重視する場合は戸襖が選ばれる傾向があります。

源氏襖の部位名称と役割

源氏襖は、見た目の美しさだけでなく、細部にまでこだわった構造が特徴です。

主な部位には、「縁(ふち)」「引手(ひきて)」「敷居すべり」「骨(ほね)」などがあります。縁は襖の表面を囲うように取り付けられており、強度を高めながら装飾的な意味合いも兼ねています。

引手は開閉をスムーズにするための金具で、素材や形状によって印象が大きく変わります。敷居すべりは滑りをよくし、襖の動きを快適にします。内部の骨は、全体の形を保つための土台となる部分です。それぞれの部位が機能性と意匠性を両立させています。

源氏襖の張り替えとメンテナンス方法

源氏襖の張り替えとメンテナンス方法を紹介します

襖紙の張り替え時期と目安

襖紙は、経年劣化や日焼け、汚れなどにより徐々に風合いが失われていきます。そのため、一般的には5〜10年を目安に張り替えるのがおすすめです。特に日差しが当たりやすい部屋や湿気の多い場所では、早めの交換が必要になることもあります。

表面のめくれやシミ、紙の浮きなどが見られたら、張り替えを検討するタイミングです。定期的なメンテナンスを行うことで、美しい和の空間を長く保つことができます。

DIYと業者依頼の違い

襖紙の張り替えは、DIYで行うことも可能です。ホームセンターやネット通販で専用のキットが手に入り、比較的手軽に挑戦できます。ただし、仕上がりにこだわる場合や数が多い場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

プロに任せれば、シワやズレのない美しい仕上がりが期待でき、素材や柄の相談も可能です。費用はかかりますが、満足度の高い仕上がりを求める方には安心の選択肢です。

源氏襖のリメイク・活用アイデア

源氏襖のリメイクや活用アイデアを紹介します。

和モダンインテリアにリメイク

古くなった源氏襖をそのまま処分するのはもったいないものです。リメイクによって、和モダンなインテリアアイテムとして再活用する方法があります。

たとえば、縁や襖紙のデザインを活かして、壁面アートやパーテーション、間接照明のカバーに仕立てると、空間に趣のあるアクセントを加えることができます。和の伝統と現代の感性を融合させたインテリアは、住まいに特別感をもたらしてくれます。

古材としての再利用

源氏襖は、質の高い木材や和紙が使われていることが多く、古材としての価値もあります。

たとえば、縁部分を利用して棚板やフレームに、襖紙をアートパネルやランプシェードにリメイクするなど、アイデア次第でさまざまな使い道があります。建具としての役目を終えたあとも、素材そのものを活かすことで、持続可能で味わい深い暮らしを実現できます。

まとめ|源氏襖は和の伝統と機能美を兼ね備えた建具

源氏襖は、日本の伝統的な意匠と実用性を兼ね備えた、奥深い魅力を持つ建具です。戸襖との違いや表裏の考え方を知ることで、より適切に使い分けることができます。

また、定期的な張り替えやメンテナンスを行えば、美しい状態を長く保てます。さらに、リメイクや古材の活用など、新たな使い道も豊富です。住まいに和の趣を取り入れたい方は、ぜひ源氏襖の魅力を日常に取り入れてみてください。

DIYドア通販本店では、伝統的な源氏襖を販売しています。源氏襖の購入を検討している方は、ぜひご覧ください。

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。