【初心者向け】古民家DIYのメリットとは?DIYに向いている作業や業者に依頼すべき作業も解説します!
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「築年数が経過した古民家をDIYできるのか」という質問ですが、結論から言うと「可能」です。しかし、建築基準法への準拠や電気・水道関連の作業は資格を持った方しか作業できないため、自分の思いのまま自由にDIYすることはできません。
当記事では、古民家DIYの費用やメリット・デメリット、DIYできる作業、業者に依頼すべき作業について解説します。
築年数が経過した古民家をDIYすることは可能?
結論からいうと、築年数が経過した古民家をDIYできます。リノベーションには際限がないため、築年数がどれだけ経過していても、リノベーションで修繕・改善することが可能だからです。
ただし、築年数が古くても、住んでいる物件が賃貸である場合、退去時に「原状回復」の義務が科せられる可能性があります。古民家を購入して自身が所有する場合は問題ありませんが、賃貸という場合は入居前に契約会社か大家さんに確認するようにしましょう。
古民家をDIYする際の費用
古民家をDIYする際の費用は、改修する規模や修繕の程度によって異なるものの、300万~700万円程度かかかるといわれています。ただし、築年数が40年以上経過している古民家の場合、全てをDIYで修繕できないため、耐震性の・断熱性の強化や水道・電気・ガスの整備は専門業者に依頼しなければなりません。
また、住宅は建築基準法に準拠していなければならないため、間取り変更にも制限があります。そのため、自由にすべてをDIYできるというわけではありません。
古民家DIYのメリット
古民家をDIYするメリットとして次の3つが挙げられます。
- 愛着が生まれる
- 楽しく作業できる
- コストを抑えられる
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.愛着が生まれる
自分もしくは家族と一緒にDIYしながら作り上げた家と、業者にすべて依頼してできた家では、やはり自分達で作り上げた家の方が、愛着が湧きやすいです。作業は大変ですが、年月が経過すれば、良い思い出になるに違いありません。
また、愛着が湧けば、細かいメンテナンスも率先して行うようになるため、家の寿命を延ばせることも期待できます。
2.楽しく作業できる
DIYが好きな方の場合、本格的に家を作る作業はとても楽しい時間となるでしょう。自分のアイデアを自分で形にしながら、自由に家を作り替えるのは、何事にも代えがたい楽しさだといえます。
3.コストを抑えられる
リフォームやリノベーション時にかかる費用の多くは人件費です。DIYであれば、自分で計画を立てて、材料と必要な工具を購入するだけのため、業者に依頼した時のように人件費がかかりません。
そのため、コストを抑えることができる他、浮いたコストを材料費に回して、グレードの高い仕上がりにすることも可能です。
古民家DIYのデメリット
古民家をDIYするデメリットとして次の5つが挙げられます。
- DIYの内容によっては危険がともなう
- 期間がかかる
- 道具を一式揃えるとコストがかかる
- 耐久性が高くない
- 仕上がりの質が低い可能性がある
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.DIYの内容によっては危険がともなう
DIYの内容に不具合がある場合、DIYした部分が破損して、危険な目に遭うリスクがあります。また、施行時に丸ノコといった回転計工具を使用した結果、指を切り落としてしまうリスクもゼロではありません。
DIYの内容によってはこうした危険がともなうため、十分に注意して作業するようにしましょう。
2.期間がかかる
毎日作業している業者と比較した場合、作業のスピードは当然落ちるため、完成までの期間が長くなります。住みながらゆっくり仕上げられるのであれば、問題ありません。
しかし、完成までの期日が決まっていたり、改修しないとまともに生活できなかったりするという場合、業者に任せた方がよいでしょう。
3.道具を一式揃えるとコストがかかる
業者はプロ仕様の道具を一式取り揃えているからこそ、綺麗な仕上がりとなります。一般の方も一通り揃えば、クオリティをアップできますが、道具を一式揃えた場合、当然DIYにかかるコストは高くなってしまいます。
古民家をDIYした後も使用するのであれば購入してもよいですが、1度のDIYのためにこれらの道具を揃えるのは非常にもったいないと言わざるを得ません。
4.耐久性が高くない
作業精度の違いや使用する材料の品質などが影響し、DIYでの施工はプロが施工したものよりも耐久性が落ちます。見た目には変化がなくても、長期間使用し続けると、耐久性の違いが大きく出てしまいます。
最終的には破損してケガをするリスクもあるため、DIYした際は注意が必要です。
5.仕上がりの質が低い可能性がある
プロのスキルはもちろん、使用する道具の違いなどもあって、DIYと業者では仕上がりの質が大きく異なります。近年はブログやYouTubeなどで作業方法を調べられるものの、実際に作業してみると思ったよりも仕上がりの質が低かったということも少なくありません。
古民家DIYではじめてDIYするという場合、「最初はこんなものか」と割り切る気持ちも大切です。
DIYに向いている作業
DIYに向いている作業として次の3つが挙げられます。
- しっくい・珪藻土塗り
- 内装の仕上げ
- 解体や廃材処分
しっくい・珪藻土塗りはDIYでも人気作業の1つです。職人のように仕上げるのは難しいですが、凹凸デザインであれば、十分挑戦できます。
襖の張り替えや壁紙といった内装の仕上げは失敗してもやり直せるため、挑戦しやすいDIY作業です。DIY向けの商品が豊富なため、DIYの熟練度次第では、業者の質には及ばないとしても、一瞬見ただけでは見分けがつかないレベルに仕上げられます。
業者に依頼すべき作業
業者に依頼した方がよい作業として次の2つが挙げられます。
- 電気・水回り関連の作業
- 防犯対策
- 外装関連の作業
スイッチやコンセントといった電気関連および、水道管・排水管といった水回り関連の作業は資格・認定を受けていないと実施できません。無資格・無認定で作業してしまうと、懲役・ペナルティーが科せられてしまう他、火災や水漏れといった重大事故につながる恐れもあるため、絶対に挑戦してはいけません。
古民家DIYのよくある質問
古民家DIYのよくある質問として次の3つが挙げられます。
- 古民家をDIYした事例について知りたい
- DIYと業者依頼どちらがよいのか?
- DIY費用を抑えるためのコツとは?
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.古民家をDIYした事例について知りたい
古民家をDIYした代表的な事例としては以下が挙げられます。
- 古民家の床張りをDIY
- 地域の古材を活用してカフェが併設された託児所へDIY
- 解体古材を活用して古民家をDIYし自宅兼事務所にリノベーション
DIYのスキル次第では上記のような古民家DIYが可能です。
2.DIYと業者依頼どちらがよいのか?
DIYに挑戦した結果、DIYできずに業者に依頼してしまうと、効率が悪いほか、余計なコストがかかるリスクがあります。そのため、入居が決まった際は業者に依頼し、保守・メンテナンスの際に可能な範囲でDIYを行うのがベストな選択だといえるでしょう。
3.DIY費用を抑えるためのコツとは?
DIY費用を抑えるためには、しっかりと計画を練ることが大切です。
無計画に進めてしまうと、必要のない材料や工具を購入してしまう、材料を無駄にしてしまうといった事態になりかねません。しっかりとDIYの計画を練ることが、DIY費用を抑える近道といえます。
引き戸をリフォームするならDIYがおすすめ!
古民家のリノベーションには際限がないため、築年数がどれだけ経過していても、自由にDIYすることが可能です。ただし、建築基準法に準拠しなければならないため、間取りに制限がありますし、築年数が40年以上経過している場合、全てをDIYすることはできません。
自身のDIYスキルによってもできる範囲は異なるため、古民家の状況なども鑑みながら、業者に依頼する部分とDIYする部分を線引きするようにしましょう。
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