【初心者向け】障子に向きはある?正しい向きやきれいに貼り替えるコツ、よくある質問まで徹底解説!
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障子には正しい向きが存在しますが、知らずに間違った向きで取り付けてしまっている家庭も多いでしょう。来客があった際に、障子の向きが間違っていると恥をかく可能性もあります。
今回は障子の向きや、きれいに障子紙を貼り替える方法などを解説します。今の障子の向きは合っているのか確認し、間違っていた場合はこの記事の方法を参考に貼り替えてみましょう。
障子に向きはあるの?
障子には正しい向きがあり、以下の2つの通りに合わせる必要があります。
- 障子の向きは着物の合わせ方と同じ
- 障子には裏表がある
ここからは、それぞれの合わせる点について解説していきます。まずは今の障子の向きは合っているのか確認からしてみましょう。
障子の向きは着物の合わせ方と同じ
2枚の障子を引違い戸のように取り付けるタイプの場合、部屋の外から障子を見たときを基準にします。左側の障子が外側、右側の障子が部屋側になっている状態が正しい向きです。外から見た障子が、着物の襟の合わせ方と同じになる向きと覚えておけば忘れないでしょう。
また、日本家屋では障子だけでなく、窓や襖なども全て同じ向きで取り付けます。昔ながらの日本家屋にこだわりがある人は、襖の向きなどもそろえてみるといいでしょう。
障子には裏と表がある
障子の裏と表は、木枠がむき出しになっている側が表、障子紙のみが見える側が裏とされています。取り付け方は、表側が部屋の中向き、裏側が外に向くように取り付けるのが正しい向きです。
障子紙にも向きがある
障子紙の正しい向きは、手で触ったときの感触で見極めます。つるつるした面とざらざらした面があり、ざらざらした面が表側、つるつるした面が裏側です。
そのため、貼り替える際はざらざらした面を木枠側にして貼り付けましょう。基本的に障子紙は、ざらざらした面が外側のロール状で販売されています。貼り替えるときも、ロールを転がしながら貼り付けるため、正しい向きで貼り付けやすくなっています。
障子の向きが間違っているとどうなる?
基本的には、正しい向きではなく部屋の構造や動線に合わせて設置しても問題はありません。しかし、間違った向きで取り付けると結露が発生しやすく、本来障子がもつ性能が発揮できなくなるリスクがあることを覚えておきましょう。しかし、障子の裏表の向きは国によって異なります。
中国では、障子自体の裏表は日本と同じですが表側が部屋の外向き、裏側が部屋の中向きと日本とは反対で取り付けるのが正しい向きです。理由は諸説ありますが、日本は部屋の中の見た目、中国は外からの見た目を重視していたのではないかといわれています。とくに日本は武士が活躍した時代が長いため、警戒心から部屋の外側は目立たないようにしていた可能性もあるようです。
国や文化によっても正しい向きは異なるため、部屋の雰囲気や好みに合わせて取り付けてもいいでしょう。
障子をきれいに貼り替える3つのコツ
障子をきれいに貼り替えるコツとして、以下の3つがあげられます。
- プラスチック製の障子紙を貼る
- 湿度が高い時期に貼り替える
- プロに依頼する
ここからは、それぞれのコツについて詳しく解説していきます。障子の向きが間違っていた場合、気になるようであれば正しい向きに貼り替えてみましょう。
1.プラスチック製の障子紙を貼る
プラスチック製の障子は、和紙などの紙製の障子紙に比べて丈夫であることが大きなメリットです。小さな子どもやペットがいるなど、障子紙が破れやすい環境でも安心です。多少ズレても貼ったり剥がしたりしやすく、貼り替え作業もスムーズに進めやすいでしょう。
また、和紙のような柔らかい見た目を持ち合わせています。部屋の雰囲気にも合わせやすいため、デザインのことは気にせず使用できるでしょう。
2.湿度が高い時期に貼り替える
障子紙に限らず、紙は湿度が高いと膨張し、乾くとピンと張る性質があります。そのため、晴れた日に貼り替えた方がいいと考える人も多いでしょう。
しかし、湿度が高い日に貼り替えた方が乾いたときにきちんと張りやすく、仕上がりがきれいになります。梅雨の時期など、雨の日に貼り替えるのがおすすめです。
3.プロに依頼する
初心者や手先が不器用な人など、障子をきれいに貼り替えられる自信がない人はプロに依頼するのもおすすめです。障子の貼り替えは、古い障子紙をきれいに剥がし、のりなどで慎重に貼り付ける必要があります。
そのため、障子の貼り替えをしたことがない初心者や、力がない女性にとっては大変に感じる可能性があるでしょう。また、初心者の場合は障子1枚を貼り替えるのにも時間がかかります。そのため、初めからプロに依頼してしまうのも手段のひとつでしょう。
障子の向きに関するよくある3つの質問
障子の向きに関するよくある質問として、以下の3つがあげられます。
- 障子が外れないときはどうすればいいですか?
- 障子をきれいに取り付けるにはどうすればいいですか?
- 障子紙の裏表を間違えたらどうなりますか?
ここからは、それぞれの質問について詳しく解説していきます。
質問1.障子が外れないときはどうすればいいですか?
まずは障子が外れない原因を突き止める必要があります。原因として、以下の3つが考えられます。
- 築年数が長く、劣化により建物が歪んでいる
- 湿気により障子の木枠が膨張している
- 雪の重みで鴨居が歪んでいる
梅雨など湿気が多い時期は、木枠が膨張しやすく鴨居と敷居にぴったりとはまるため、外れなくなることがあります。そのため、湿気が少ない晴れた日に外してみましょう。
晴れた日でも外れない場合は、鴨居など建物自体が歪んでいる可能性があります。この場合は無理に外さず、業者に見てもらうのがおすすめです。
どうしても外したい場合は、以下の方法を試してみることをおすすめします。
- 外しやすい位置を探す
- 鴨居と敷居を突っ張ってみる
- マイナスドライバーを使用する
- 湿気が少ない日に外す
建物の歪みで外れない場合、障子の位置をずらすことで、外れる可能性があります。それでも外れない場合はてこの原理を利用します。障子と敷居の間にマイナスドライバーを差し込み、上に持ち上げたら障子の下の部分を手前に引けば外れるでしょう。
マイナスドライバーを使っても持ち上がらない場合、鴨居と敷居の間に立ち、手足で突っ張りながら外すのもおすすめです。2人以上で作業する必要がありますが、外れる可能性は高いでしょう。
質問2.障子をきれいに取り付けるにはどうすればいいですか?
障子の取り付け方は、上から下の順番で鴨居と敷居にはめます。取り外す方法は多くあるため、無理やり外せても元に戻すのに苦労した人も多くいます。
ポイントは、障子を取り外したのと同じ位置で取り付けを行うことです。そのため、外したあとは場所がわかるように目印などをつけておきましょう。
質問3.障子紙の裏表を間違えたらどうなりますか?
基本的には糊の付き具合など裏表で大きな違いはありません。しかし、障子は裏と表で機能が異なります。ざらざらした表面は湿気を吸収し、つるつるした裏面は外の光を反射する働きがあります。
そのため、裏表逆にすると本来障子がもつ機能が十分に発揮できない可能性があるでしょう。障子紙を貼り替える際は、感触を確認し正しい向きで貼り付けましょう。
まとめ
今回は障子の向きについて詳しく解説してきました。引違い戸の向きだけでなく、障子や障子紙にも裏表があります。とくに障子紙は裏表で発揮できる機能が異なるため、住み心地がよい家を保つためにも障子の裏表には注意しましょう。
この記事を見て自宅の障子が間違った向きであることに気づいた人は、心機一転で貼り替えてみるのもおすすめです。きれいに貼り替える方法や障子の取り外し方、取り付け方も解説しているため、参考に試してみるといいでしょう。
なお、次のページでは、障子の張替えにかかる値段の目安を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。