クローゼット扉における修理費用の目安|修理する際のポイントやよくある質問をわかりやすく解説!

クローゼット扉における修理費用の目安|修理する際のポイントやよくある質問をわかりやすく解説!

クローゼットの扉は日常的に頻繁に使用するため、意外と壊れやすいところです。扉にできた傷や凹みは、単なる見た目の問題として放置すると、大きな被害に繋がる可能性があるため、修理をおすすめします。

この記事では、クローゼット扉における修理・交換費用の目安、修理する際のポイントについて解説します。修理費用に関する疑問やどんな業者に依頼すればよいかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

クローゼット扉における修理費用の目安

クローゼット扉における修理費用の目安

クローゼットの扉の修理にかかる費用は、修理内容によって異なります。大きく分けて、主に次の3つです。

  • 部分的な修理の場合
  • 扉自体を交換する場合
  • 扉を撤去する場合

修理の内容別に、費用相場を詳しくみていきましょう。

1.部分的な修理の場合

クローゼットの扉に軽微な傷がついたり、家具によるへこみが生じた場合、DIYでの修理も可能です。しかし、クローゼットの扉は意外と重たく、蝶番が壊れたときや大きな傷・穴があいた場合には、1人での作業は難しいと考えられます。

指を挟んでケガをするリスクも考慮し、こういった場合には業者に依頼することをおすすめします。部分的な修理の費用相場は以下の通りです。

修理内容修理費用の相場
建付けの修理15,000~30,000円
傷や穴のリペア修理15,000~20,000円
大きな割れや穴の修理50,000~100,000円

2.扉自体を交換する場合

クローゼットの扉を新しいものに交換する場合、部分修理と比べて費用が高くなることが一般的です。

なお、クローゼットの扉は、通常建具枠(レール部分)と扉のセット販売が主流であり、扉のみの在庫が少ないため、枠ごとの交換が推奨されることが多いです。特に、レールに不具合が生じている場合や、扉が廃番となっている場合は、クローゼットの枠全体を交換する必要が出てきます。

既存の扉の設置方法や扉の種類、枚数によっても費用は大きく異なります。また、新しい扉との取り付けに伴い、周囲の壁や床、建具の補修が必要になることも考慮しなくてはなりません。正確な費用を知るために、事前の見積もりをおすすめします。

修理内容修理費用の相場
クローゼットの扉の交換80,000〜200,000円

3.扉を撤去する場合

クローゼットの扉が壊れてしまった際、修理や交換のコストを考慮すると、思い切って扉を撤去し、見せる収納や居住空間としてのリフォームを検討する手もあります。扉を交換する場合は、撤去と処分の費用も考慮しましょう。

また、ロールスクリーンやカーテンへの変更も選択肢として挙げられます。もし、クローゼットの扉を撤去し、収納を居住空間として利用したい場合、壁紙や床の張り替えなどの追加費用に注意が必要です。

修理内容修理費用の相場
扉の撤去10,000~30,000円

【種類別】クローゼット扉を交換する費用目安

【種類別】クローゼット扉を交換する費用目安

クローゼットの扉にはさまざまなタイプがあり、タイプによって交換費用が異なります。

  • 折れ戸タイプ
  • 開き戸タイプ
  • 引き戸タイプ

ここではタイプ別に、それぞれの交換費用を詳しくみていきましょう。

1.折れ戸タイプ

折れ戸タイプのクローゼット扉は、多くの住居で採用されているデザインです。このタイプには、「固定折れ戸」と「フリー折れ戸」の2種類が存在します。

  • 固定折れ戸:枠と一体化しており、両サイドからの開閉が特徴。
  • フリー折れ戸:上下のレールを持ち、左右どちらへも開閉が可能。

折れ戸タイプのメリットは、その開閉範囲の広さにあり、物の出し入れをスムーズに行えるのが特徴です。折れ戸タイプの扉は、3〜10万円とさまざまな価格帯で提供されており、予算に合わせた選択ができます。

なお、次のページでは、折れ戸のメリットや選び方を詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事:折れ戸とは?メリットや選び方とほかのタイプの扉の特徴についてご紹介!

2.開き戸タイプ

開き戸タイプのクローゼット扉は、一般的なドアと同じように手前に向かって広く開く仕組みとなっています。この設計により、クローゼット全体を一望できるのが魅力です。

ただし、このタイプの扉は、開閉時に扉の前に十分なスペースが必要となります。大きな家具や物の配置に考慮しましょう。

開き戸には、両開きと片開きの2つのバリエーションが存在します。それぞれの費用目安は次の通りです。

  • 両開きタイプ:3~8万円
  • 片開きタイプ:2~6万円

両開きタイプは片開きタイプと比較して、やや高価になる傾向があります。リフォームを検討する際には、どちらのスタイルを選択するかも重要なポイントです。

3.引き戸タイプ

引き戸タイプのクローゼット扉は、日本の住宅でよく見られるふすまのように、横方向にスライドさせて操作する扉です。このタイプには、片引き戸と引き違い戸の2種類が存在します。

片引き戸は、単一の扉を左または右の一方向へとスライドさせて開閉します。この扉は開いた際に壁の内部に収められるのが特徴です。

一方、引き違い戸は、2枚の扉を使用し、片方の扉を左右どちらの方向にもスライドさせることができます。この扉が開いたとき、片方の扉がもう一方の扉の上に重ねられる形となります。

引き戸タイプのメリットは、開いたときに取るスペースが最小限であるため、限られた空間でも設置が可能であることが挙げられます。費用は、メーカーや仕様により変動しますが、一般的には4〜10万円が相場目安です。

なお、次のページでは、引き戸のメリット・デメリットを解説しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事:引き戸とは?開き戸との違いやメリット、デメリットを徹底解説します!

クローゼット扉を修理する際のポイントは3つ

クローゼット扉を修理する際のポイントは3つ

クローゼット扉における修理・交換費用の目安が理解できたところで、次はクローゼット扉を修理する際のポイントを紹介します。

  1. 賃貸物件の場合は勝手に修理ができない
  2. 複数の業者から見積もりを取る
  3. 自己負担なしで修理できる場合もある

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.賃貸物件の場合は勝手に修理ができない

賃貸物件においてクローゼット扉の修理は、自己判断でDIYしたり、専門業者に依頼したりすることは推奨しません。

物件によっては、指定の内装修理業者が存在する場合が考えられます。トラブルやリスクを回避するためにも、修理する前に、必ず大家や物件の管理会社に相談しましょう。

2.複数の業者から見積もりを取る

業者に修理を依頼する際は、複数の業者から見積もりを取得する「相見積り」がおすすめです。

扉の材料コスト、労働費、出張料金など、修理に関連する費用は業者ごとに異なります。数社から見積もりを取得し、内容をしっかり比較してから業者を選定することが賢明です。

しかし、すべての業者が無料で見積もりを提供するわけではないため、事前に確認しましょう。また、後から追加の請求が来る場合も考慮し、その可能性や詳細についてもあわせて問い合わせておくと安心です。

3.自己負担なしで修理できる場合もある

火災保険に「汚損・破損」の補償が含まれている場合、クローゼット扉の修理が保険適用の範囲内でカバーできる可能性があります。たとえば、不注意によりクローゼットの扉に傷をつけた場合、保険により自己負担なしで修理できるかもしれません。

具体的な補償内容や適用範囲は、火災保険のサポート窓口に問い合わせてみるとよいでしょう。適用される場合、修理の費用を自分で全額負担することなく、修理を行うことが可能です。

クローゼット扉の修理費用でよくある3つの質問

クローゼット扉の修理費用でよくある3つの質問

ここでは、クローゼット扉の修理費用でよくある質問を3つ紹介します。

  • 質問①クローゼット扉の修理をDIYできる範囲は?
  • 質問②保険修理を依頼する業者の注意点は?
  • 質問③クローゼット扉の修理費用を抑えるコツは?

詳しく解説するので、クローゼット扉の修理に関してお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

質問①クローゼット扉の修理をDIYできる範囲は?

クローゼットの扉にできた小さな傷や穴は、自分で手軽に修理することができます。

たとえば、フローリング修正用のクレヨンを使用すると、傷の部分を手軽に隠すことが可能です。ただし、扉の色がフローリングと異なる場合、この方法は適していないかもしれません。

また、凹んでしまった部分は、木製品向けの粘土パテで補修が可能です。粘土パテはホームセンターで購入できますが、色の種類には限りがあるので、扉の色とあっているか事前に確認しましょう。

さらに、蝶番のような簡易的な部品の交換も自身で対応できる範囲です。扉全体を取り外す必要がない場合、適切なサイズの新しい蝶番を調達して交換しましょう。

質問②保険修理を依頼する業者の注意点は?

保険を適用して修理を行う場合、業者の選び方が重要です。損傷の詳細や現状を正確に保険会社に報告することが求められるため、経験豊富な業者を選びましょう。

経験不足の業者を選ぶと、たとえ実際の損傷が保険適用の対象であったとしても、不正確な申請内容により補償が認められないことも考えられます。補修の技術だけでなく、保険申請の実績やノウハウも持っている業者を選ぶことが大切です。

質問③クローゼット扉の修理費用を抑えるコツは?

クローゼット扉の修理費用を抑えるコツは、複数の業者から見積もりをとることです。

ハウスメーカー、工務店、専門業者、建築事務所など、さまざまな修理業者が存在しています。その中から、自分の予算や希望する修理内容に合った業者を見つけるために、各業者の提案や費用をしっかり比較することが重要です。

なお、一括見積もり無料サービスを利用すると、一度に複数の業者から見積もりを取得することができます。時間をかけず効率的に比較できるのでおすすめです。

まとめ

まとめ

ここまで、クローゼット扉における修理費用の目安、修理する際のポイントを解説しました。クローゼット扉の傷や凹みは、放置するとさらに修理費用がかかるだけでなく、怪我につながるリスクも潜むため、早急な対処が必要です。

DIYでの補修もひとつの方法ですが、賃貸物件など特定の状況では推奨しないため、慎重な検討が求められます。専門業者に依頼すれば、高品質な仕上がりと大きな満足感が期待できるので、相見積りで比較した上で、技術力に自信のある業者を選ぶことをおすすめします。

さらに、火災保険の活用により、費用の自己負担を軽減しながら専門家の補修を利用する方法も存在します。建物や利用者の安全を最優先し、最適な方法で修理することが大切です。

なお、次のページでは、クローゼットの種類について解説しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事:【初心者必見】クローゼットの主な種類は4つ|クローゼット扉の種類やよくある質問もご紹介します!