【初心者向け】障子紙のサイズとは?種類や選ぶ際のポイントを徹底解説します!
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落ち着いた空間を演出してくれる障子ですが、月日が経つとともに「日焼けによる色褪せ」や「汚れ」が目立ってきます。そのため、定期的な張替えが必要です。
障子の張り替えは難しいと思われがちですが、ポイントを押さえておけば初心者でも問題なく張り替えられます。当記事では、障子紙のサイズや種類、選ぶ際のポイントについて解説します。
障子紙のサイズ
障子紙のサイズとして次の3つが挙げられます。
- 半紙判
- 一枚貼り
- 美濃判
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.半紙判
「半紙判」とは、後述の美濃判より少し小さめの高さ25cm前後の障子紙です。小さめな分、障子枠とは合わない可能性があるため、購入前にサイズが合うかどうか確認しておく必要があります。
また、店舗によって取扱いがない場合もあるため事前に調べておくことが大切です。
2.一枚貼り
「一枚貼り」とは、障子枠の全体に貼れるサイズの障子紙です。横幅が約94cmであり、一般的な障子枠の幅に収められます。
障子枠2~4枚程度の長さがまとめられているため、1つの枠ごとに切り取って貼り付けます。
3.美濃判
「美濃判」とは、高さ28センチで半紙判よりやや大きめのサイズです。貼り付け方法は、格子の横一段ずつに張り付けていきます。
美濃判は、昔ながらのサイズ規格でつくられている伝統的な和紙です。
障子紙の種類
障子紙の種類として下記の3つが挙げられます。
- 手すき和紙
- プラスチック和紙
- 機械すき和紙
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.手すき和紙
「手すき和紙」とは、一枚一枚職人の手作業でつくられている和紙です。高品質な原料を使用して、慎重につくられているため丈夫にできています。
そのため、値段も高く大量生産には不向きな和紙です。手すき和紙は楮(こうぞ)の含有率によって違いがあります。
楮とは、天然繊維の1つで伝統的な和紙の原料です。楮の含有率が40%以上のものは手すき和紙の中でも高品質です。
一方、楮の含有率は20~40%未満のものは植物繊維であるパルプなどを含んでいるため、楮の含有率が40%以上のものと比較すると強度はやや低くなっています。
2.プラスチック和紙
「プラスチック和紙」とは、和紙の雰囲気を残したまま強度を高めた障子紙です。
和紙を薄いビニールのシートで挟んでいるため、頑丈で破れにくく加工されています。強度を重要視している方におすすめです。
3.機械すき和紙
「機械すき和紙」とは、楮だけでなく、「パルプ」や「マニラ麻」などの植物繊維を使用している和紙です。機械を用いて大量生産している分、低価格で入手できます。
機械すき和紙の種類として次の2つが挙げられます。
- パルプ障子紙
- レーヨン障子紙
「パルプ障子紙」はパルプを80%以上使用している障子で、最も安価に流通しています。手軽に入手できる一方、強度が低く、劣化も早いため、毎年の張り替えが必要です。
「レーヨン紙」はパルプを原料とし、レーヨンを40%以上配合した障子紙です。強度や光沢が楮と似ている他、楮よりも安価なため、機械すき和紙によく使用されています。
障子枠の種類とサイズ
ここでは下記2項目に分けて紹介します
- 障子枠の種類
- 障子枠のサイズ
それぞれ詳しくみていきましょう。
障子枠の種類
障子枠の種類として次の6種類が挙げられます。
名称 | 特徴 |
荒組障子(あらぐみしょうじ) | 一般的な住まいの和室に多く使われている障子です。 縦横の組子の間隔が大きく取られており、「荒間障子」とも呼ばれています。 |
横繁障子(よこしげしょうじ) | 関東地方で多く使用されている障子です。 「横組子」が通常よりも細かく入れられています。 |
縦繁障子(たてしげしょうじ) | 関西地方で多く使用されている障子です。 「縦組子」が通常よりも細かく入っています。 |
雪見障子(ゆきみしょうじ) | 障子枠の上の部分が障子で、下の部分にガラスがはめられています。 障子を開けなくても部屋の中から雪景色が見えるため「雪見障子」と名付けられました。 |
腰付障子(こしつきしょうじ) | 障子枠の下の部分に約35センチの高さまで腰板を貼った障子です。 板の部分(腰板)に柄が入ったものもあります。 また、腰板が半分ほど入っているものを「高腰障子(こしだかしょうじ)」といいます。 |
猫間障子(ねこましょうじ) | 障子の一部分に、ガラスをはめ込んでおり小さな窓を作った障子のことです。 この窓は開閉でき、障子を閉めた状態でも猫が出入りできるため、猫間障子と名付けられました。 今では、気密性を考慮して形が変化しています。 |
このように様々な種類の障子枠があるため、自分の部屋に合った障子枠を選びましょう。
障子枠のサイズ
障子枠のサイズとして次の3種類が挙げられます。
サイズ | 幅・高さ |
普通サイズ | 幅95センチ以内✕高さ190センチ以内 |
幅広サイズ | 幅133センチ以内✕高さ210センチ以内 |
天袋サイズ | 幅95センチ以内✕高さ65センチ以内 |
張り替えを行う際は、事前にサイズを計っておきましょう。
障子紙を選ぶ際の5つのポイント
障子紙を選ぶ際のポイントとして、下記の5つが挙げられます。
- 障子枠のサイズと種類を把握する
- 部屋の明るさを考慮する
- 耐久性の高さを意識する
- 張替え作業が簡単かどうか
- 通気性は高いか
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.障子枠のサイズと種類を把握する
障子枠には様々な種類とサイズがあるため、部屋の障子枠のサイズと取り付け可能な種類を把握しておく必要があります。
自分で取り付けを行なう場合はもちろんですが、業者に取り付けを依頼する際にも、サイズや種類を確認しておきましょう。
2.部屋の明るさを考慮する
障子紙を選ぶ際は、部屋の明るさを考慮しましょう。障子には、日中には太陽の光を取り込み、夜には室内の照明を反射させる役割がありますが、明るさは障子紙の加工法や原料によって違います。
例えば、化学繊維が原料である場合は少量の光でも部屋が明るくなりますし、手すきで色付きの障子紙であれば落ち着いた雰囲気の部屋にできます。
3.耐久性の高さを意識する
耐久性の高さを意識することも大切です。小さな子供やペットがいる家庭では、何らかの拍子で障子が破れてしまうリスクがあります。
プラスチック障子紙のような、耐久力の高い障子紙にしておけば、穴が開いたり破れたりするリスクを抑えることができるでしょう。
4.張替え作業が簡単かどうか
張替え作業が簡単な障子紙を選びましょう。障子紙の日焼けや汚れなどで張替えの時期になった時に、作業が簡単にできた方が失敗も減ります。障子紙を選ぶ際は、アイロン貼りの可能な障子紙がおすすめです。
5.通気性は高いか
通気性の高い障子紙を選びましょう。障子は窓と同じく、部屋と外気の間にあるため結露が発生します。プラスチック障子紙は通気性が悪いため、立地の関係で通気性の悪い部屋には使わない方がよいでしょう。
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障子紙のサイズは大きく分けて3つあり、高さや横幅が異なるのが特徴です。障子紙の種類も3つあり、一枚一枚職人の手作業でつくられている和紙や、強度を誇る和紙など様々な用途に使い分けられます。
障子枠の種類は大きく分けて6つあり、それぞれの名前の由来が昔の日本の風景を物語っています。障子枠のサイズは3つで、幅と高さが異なるため、取り付け前にサイズを採寸しておきましょう。
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なお、次のページでは、洋室にも合うイマドキの「障子」について、取り入れ方のコツを解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。