源氏襖とは?動きが悪くなったときの5つの対処法を徹底解説します!

源氏襖とは?動きが悪くなったときの5つの対処法を徹底解説します!

和室の象徴とも言えるのが襖。和室には「源氏襖」と言われるタイプの襖が使用されることもあります。そんな源氏襖の経年劣化により、動きが悪くなりどのように対処すれば良いか悩んでいる人もいるでしょう。本記事では、源氏襖の概要や動きが悪くなった時の対処法を紹介します。

源氏襖とは

源氏襖とは

源氏襖について、以下の流れで解説します。

  • 源氏襖を含む「襖」の名前の由来
  • 襖の歴史は平安時代から
  • 源氏襖の張り替えや外し方

自宅にある襖の名称がわからない人も少なくないでしょう。自宅の襖に源氏襖が使用されているかもしれません。ここでは、源氏襖の名前の由来から外し方まで詳しく紹介します。

源氏襖を含む「襖」の名前の由来

源氏襖を含む襖という名称は、寝具を意味する「衾」が由来で寝どころである「衾所」の仕切りとして使われていました。

襖は日本が発祥であり、平安時代から使用されてきました。平安時代から続く、襖の歴史は次章で詳しく紹介します。

襖の歴史は平安時代から

襖の歴史は古く、平安時代から使用されていました。平安時代の貴族の住宅は、通気性を重視していたため元々は仕切りがありませんでした。

通気性の高さを維持したまま、部屋を仕切るために「木」「布」「紙」で作られたのが襖です。屏風なども使用されていましたが、格式の高さから貴族の住宅では襖が重宝されていました。

源氏襖の張り替えや外し方

源氏襖の張り替えや外し方

源氏襖の張り替えや外し方は、以下の流れで行います。まずは、外し方の工程です。

  1. 中にある障子を上に持ち上げて、下から取り出します。
  2. 中にある黒い枠→外側の枠の流れで外します。

続いて張り替え方法です。

  1. 茶チリを使い下張りします。
  2. 襖紙を張ります。
  3. 最後に枠を取り付けます。

以上が源氏襖の張り替えと外し方です。

源氏襖の張り替えは手間がかかる上に、丁寧に行わないと中の障子を傷つけることにもなります。源氏襖を張り替える時は、丁寧に行いましょう。

源氏襖の動きが悪くなったときの5つの対処法

源氏襖の動きが悪くなったときの5つの対処法

源氏襖の動きが悪くなった時の対処法は以下通りです。

  • 敷居を掃除する
  • 蝋燭のロウを敷居に塗る
  • 敷居滑りテープを貼り付ける
  • 敷居にやすりをかける
  • 引き戸やドアに取り替える

源氏襖は経年劣化しやすく、定期的なメンテナンスや張り替えを行わないと、状況が悪化してしまいます。

しかし、襖について詳しくないと具体的な対処法がわからないでしょう。ここでは、源氏襖の動きが悪くなった時の対処法を、それぞれ詳しく紹介します。

1.敷居を掃除する

源氏襖の動きが悪い場合は、敷居が汚れている可能性があります。

襖の敷居はゴミが溜まりやすい場所です。生活の中で出る埃や髪の毛などが、溜まりやすく蓄積すると、襖の動きを阻害します。

大きなゴミは掃除機、埃や髪の毛などの小さいゴミはちりとりや箒を使って掃除しましょう。

2.蝋燭のロウを敷居に塗る

襖の滑りが悪い時は、蝋燭のロウを敷居に塗ると動きが改善されます。

蝋燭のロウは潤滑油の役割を担うため、敷居に塗ることで滑りが良くなる可能性が高いです。蝋燭のロウは軽い力で塗れるので、子供や女性でも簡単に作業できるでしょう。

ただし、ロウを塗る際は色付きの蝋燭の利用は避けましょう。色付きの蝋燭を使うと、敷居に色が着く可能性があります。白色の蝋燭がない場合は、購入してから敷居に塗りましょう。

3.敷居滑りテープを貼り付ける

敷居の滑りが悪い、引っかかる場合は敷居滑りテープが有効です。

襖を引くときの摩擦により、滑りが悪くなります。長年メンテナンスしていないと、襖はスムーズに引けなくなるでしょう。

敷居滑りテープを貼ることで、襖と敷居の摩擦を軽減できて滑りが良くなります。敷居滑りテープは「18mm」「21mm」などのサイズが販売されているので、溝のサイズに合った敷居滑りテープを購入しましょう。

4.敷居にやすりをかける

敷居にやすりをかけることで、滑りが改善します。

敷居は襖の開閉によって、傷がつきやすいです。敷居に傷がついていると、襖が引っ掛かり滑りに支障をきたします。

紙やすりを使用すると、敷居に傷が目立たなくなり開閉がスムーズになるでしょう。敷居のサイズに合う木材などに、紙やすりを巻きつけるとやすりをかけやすいです。

敷居以外を誤ってやすりかけしないように、木材などを使用しましょう。

5.引き戸やドアに取り替える

「襖の動きが悪い」や「部屋の雰囲気を変えたい」といった場合は、引き戸やドアへの取り替えも検討してみてください。

襖は通気性が良く、防寒機能も高いなどのメリットがある一方で、経年劣化しやすく管理が大変というデメリットもあります。そこで、経年劣化しにくい引き戸やドアに取り替えれば管理も楽になります。

源氏襖の状況を悪化させる前に対処しよう

源氏襖の状況を悪化させる前に対処しよう

ここまで、源氏襖の概要や動きが悪くなった時の対処法を紹介しました。

源氏襖は経年劣化しやすく、定期的にメンテナンスしないと動きが悪くなります。敷居滑りテープや蝋燭のロウで対処するのが良いですが、状況が悪化する前に対処するのが最善策です。

また、源氏襖を引き戸やドアにリフォームする際は弊社「DIYドア通販本店」が提供している「木製引き戸 サイドシングル窓」や「押入れクローゼット」などがおすすめです。引き戸やドアのバリエーションも豊富なので、リフォームする際はぜひご検討ください。