【種類別】襖の張り替えにかかる値段の目安は?業者選びのポイントも解説

【種類別】襖の張り替えにかかる値段の目安は?業者選びのポイントも解説

和室があるお家に住んでいると、襖が破れて張り替えが必要になることが多々あります。とはいえ、「襖の張り替えってどれくらい値段がかかるの?」「業者の選び方を教えてほしい」などの不安や疑問を抱えている人は多いです。

当記事では、襖の用途から襖の種類、値段相場、業者へ依頼する際のポイントについて紹介します。

襖の用途

襖の用途

襖は和室と部屋を仕切る建具といったイメージが強いです。

襖は和室と洋室を仕切る用途を持った「戸ふすま」や和室と収納スペースを仕切る「押し入れ」、「天袋・地袋」と様々な用途があります。

ふすまの種類

ふすまの種類

襖の種類として、次の3つが挙げられます。

  1. 和ふすま(本ふすま)
  2. 戸ふすま
  3. 段ボールふすま

襖の特徴についてそれぞれ詳しくみていきましょう。

1.和ふすま(本ふすま)

「和ふすま(本ふすま)」とは、日本で古くから作られてきた襖の1つです。職人が1つ1つ手作りするため、完成するまでに多くの時間を要します。

和ふすまは襖紙の下に何枚もウケ紙をのり付けしているため、下地の木が傷つきません。そのため、何度でも襖紙を張り替えられます。

耐久性が高く高品質な上、長い期間をかけて洗練されたデザイン性が魅力です。

2.戸ふすま

「戸ふすま」は、主に和室と洋室の境界線を作るために使用されます。洋室側はベニヤ板を組子状に張っており、洋室側と和室側で違いがあるのが戸ふすまの大きな特徴です。

構造上、戸ふすまは表面にある襖紙や織物を綺麗に剥がせません。したがって、修繕する際は重ね張りが基本です。重ね張りは3〜4回が限界のため、限界回数を超えたら襖本体を交換する必要があります。

3.段ボールふすま

「段ボールふすま」とは、組子が木ではなく、3〜5層の段ボールとなっている襖です。段ボールふすまは、両面にアルミ箔を張り、表面を重ね張りしている構造となっており、主に賃貸物件で使用されます。

これまで紹介したふすまと違い、アイロンやシールで貼れるタイプの襖紙にも対応しているため、業者に依頼しなくても簡単に張り替えが行えます。

ただし、耐久性は低いため、痛みがひどい場合は襖の交換も検討した方がよいでしょう。

襖を張り替える際の値段相場

襖を張り替える際の値段相場

襖を張り替える際、専門業者に依頼すると、下記の費用がかかります。

  • 襖紙
  • 張り替えの技術料
  • 出張費
  • 搬出費
  • 搬入費

これらの費用を合わせると、襖を張り替える際の相場は、約2,000〜25,000円といわれています。弊社では、約9,000〜15,000円で張り替えることができるため、料金を安く抑えたい方におすすめです。

また、襖を張り替える際には、襖の用途や襖紙グレードで価格が変わる場合もあります。それぞれの費用についても詳しくみていきましょう。

襖の用途別

襖は、襖紙と襖本体を交換する場合で費用が大きく変わります。襖を交換する箇所ごとの費用相場は以下のとおりです。

襖交換襖紙の張り替え
間仕切り13,000~24,000円5,000~40,000円
押し入れ11,000~18,000円3,000~25,000円
天袋・地袋7,000~10,000円2,000~12,500円

費用に幅があるのは、襖紙のグレードや図柄によって値段が大きく変化するからです。襖紙のグレードが高く、良い図柄であればおのずと費用も高くなります。

襖紙のグレード別

襖紙のグレードは、「普及品片面」「中級品片面」「高級品片面」の3種類に分かれます。襖が高さ190cm、幅95cの普通サイズだった場合の費用相場は以下のとおりです。

費用相場
普及品片面2,000~3,500円
中級品片面4,000~6,500円
高級品片面18,000~25,000円

参考サイト:https://curama.jp/fusuma/magazine/1046/

上記の費用相場は、襖紙の大きさが高さ190cm、幅95cmの場合です。一般的に機械で大量生産される普及品片面は低価格です。次に、機械だけでなくレーヨンで生産される中級品片面、和紙など手作業で1つ1つ作られるものが高級品片面となっています。

DIYで行う場合

DIYで襖を張り替える際、下記の業務を自分で行う必要があります。

  1. 木枠の分解
  2. 襖紙のカット&糊付け
  3. 襖紙の貼り付け
  4. 木枠の組み立て
  5. 引き手の取付け

DIYでの襖張り替えの作業は、範囲が多く、かなりの時間を要します。大体上記の工程を踏まえた場合、襖張り替えにかかる費用は2,000〜3,000円程度です。張り替えコストを抑えられるものの、張り替える襖によっては業者に依頼した方が効率が良い場合もあります。

したがって、DIYで襖の張り替えを検討している場合は、費用だけでなく、時間効率も考慮しましょう。

業者に襖の張り替えを依頼するメリット

業者に襖の張り替えを依頼するメリット

業者に襖の張り替えを依頼するメリットは以下のとおりです。

  • 道具を準備する必要がない
  • デザインや耐久性などに不安を感じる必要がない
  • 業者が全て行ってくれるため、時間短縮につながる
  • 出来上がりが綺麗に仕上がる

素人が適当に襖の張り替えを行ってしまうとすぐに汚れたり傷がついたりと、何度も取り替えが必要になります。結果的に時間もお金もかかってしまうため、取り替え技術に不安を感じる方は、業者に依頼するようにしましょう。

襖の張り替えを業者に依頼する際の4つのポイント

襖の張り替えを業者に依頼する際の4つのポイント

襖の張り替えを業者に依頼する際のポイントとして次の4つが挙げられます。

  1. 料金や作業内容が明確になっている
  2. 襖紙や襖の種類の選択有無
  3. 損害賠償保険の加入有無
  4. 複数社の見積もり・口コミを比較する

業者に依頼する際に失敗しないためにも、4つのポイントについてしっかりと見ていきましょう。

1.料金や作業内容が明確になっている

襖の張り替えを業者に依頼する際、料金や作業内容が明確になっていることを確認しましょう。料金や作業内容が明確になっていない業者に依頼すると、追加料金の請求や取り替えが完了していない状態での終了など、トラブルになりやすく安心して依頼できません。

依頼する際は料金や作業内容の記載有無はもちろん、様々な媒体をチェックし同様の内容が記載されているか確認しましょう。どの媒体でも同じ内容で記載されていれば、依頼しても問題はないでしょう。

2.襖紙や襖の種類の選択有無

業者に依頼する際には、襖紙や襖の種類をどれだけ選択できるのかをチェックしておく必要があります。襖紙の交換は同じ種類で行うのが基本です。

また、人によってはデザインを重視して張り替えを行う場合もあります。したがって、襖紙や襖の種類の選択肢がなかったり、狭かったりすると、納得した張り替えを行えません。

希望に沿った張り替えを行えるように、できるだけ幅広く取り扱っている業者を選びましょう。

3.損害賠償保険の加入有無

襖の張り替えを業者に依頼する際、損害賠償保険に加入できるかどうかを確認しておきましょう。業者によっては張り替え中や張り替え後にトラブルが起きる可能性もあります。

損害賠償保険に加入している業者であれば、トラブルが起こった際に業者が損害額を負担してくれます。トラブルを穏便に解決するためにも、依頼前には損害賠償保険に加入できるかどうかを確認しておきましょう。

4.複数社の見積もり・口コミを比較する

襖の張り替えは業者によって、料金が大きく異なります。したがって、襖の張り替えを業者に依頼する際には、一社に限定して依頼するのではなく、必ず複数社の見積もりを比較することが大切です。

また、業者の人柄も重要なため、口コミなども比較しながら、依頼先を決定しましょう。

費用を抑えて襖を張り替えたいならDIYがおすすめ!

費用を抑えて襖を張り替えたいならDIYがおすすめ!

襖は、洋室と和室の空間を仕切ったり、収納スペースを作る役割を担ったりと、住まいに必要不可欠な建具です。それだけ重要な役割を担っている襖ですが、定期的に張り替えなければいけないといった情報は意外と知られていません。

当記事で紹介したとおり、襖の張り替え費用は決して安くありませんし、定期的に張り替えを行うとそれだけコストもかかります。襖の張り替えコストをなくしたいという場合は襖を引き戸に変えることを検討するとよいでしょう。

襖を引き戸に変えたいのならば、DIYドア通販本店が販売している「工事いらずのリフォーム建具」です。既存の枠はそのままにして襖から引き戸に付け替えたり、様々なデザインから襖を選んだりできますし、名前のとおり工事をする必要もありません。

リフォーム費用を抑えたい、業者に依頼せずに襖を引き戸に変えたいという方は「工事いらずのリフォーム建具」の利用をぜひ検討してみてください。