木製引き戸の戸車サイズの選び方と交換方法を徹底解説

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。

木製引き戸の戸車サイズの選び方と交換方法を徹底解説

木製引き戸の動きが悪くなったり、重く感じる原因の多くは、「戸車の劣化」によるものです。スムーズに開閉できなくなった際に交換を検討する方もいますが、「どのサイズを選べばいいの?」と悩むことも少なくありません。

そこで本記事では、木製引き戸の戸車のサイズの測り方や適切な選び方、さらに交換手順について詳しく解説します。

DIYドア通販本店では、木製引き戸を販売しています。カラーバリエーションが豊富で、取っ手のカラーも選べます。

敷居や枠、レールそのままで設置でき、3種類の戸車に対応している点も魅力です。

木製引き戸の戸車とは?

木製引き戸は、和室や玄関、室内の間仕切りとして使われることが多く、そのスムーズな開閉には「戸車」が欠かせません。

戸車が適切に機能していれば軽い力で開閉できますが、劣化すると動きが悪くなり、使いづらくなることがあります。

ここでは、戸車の役割や劣化による影響について詳しく解説します。

戸車の役割と重要性

戸車とは、引き戸の下部に取り付けられた小さな車輪のことで、レールの上を転がることでスムーズな開閉をサポートします。

戸車が正常に機能していると、軽い力で戸を動かせられます。また、木製引き戸がレールに直接擦れるのを防ぎ、摩耗を抑えるメリットもあります。

適切な戸車を使うことで、開閉時のガタつきや異音を防ぐことにもつながるでしょう。

劣化すると起こる症状

戸車は長年使用していると劣化し、以下のようなトラブルが発生することがあります。

  • 引き戸が重くなり、動かしづらい
  • 開閉時にガタガタと異音がする
  • 戸車が破損し、引き戸が傾いたりレールから外れる
  • 戸の下部が擦れて床やレールに傷がつく

このような症状が出た場合は、戸車の交換を検討するタイミングです。

木製引き戸の戸車を交換する前にサイズを確認する理由

戸車を交換する際、適切なサイズを選ぶことが非常に重要です。サイズが合わない戸車を取り付けると、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 高さが合わず、扉が浮いたり、逆に床に擦れる
  • レールに合わず、スムーズに動かない
  • 取り付け穴の位置が合わず、固定できない

特に木製引き戸の戸車は、メーカーや製品ごとに微妙な違いがあるため、事前にサイズを測定し、同じサイズのものを選ぶことが必要です。

木製引き戸の戸車サイズの測り方

適切な交換用戸車を選ぶために、正確なサイズ測定が必要です。測るべきポイントは以下の通りです。

  1. 戸車の直径(車輪部分のサイズ)
  2. 全体の高さ(戸車が取り付けられた状態の高さ)
  3. 取り付けネジ穴の位置やピッチ(間隔)
  4. 戸車の種類(埋め込み型・外付け型・調整可能型など)

正確に測定することで、交換後もスムーズな開閉を維持し、快適に引き戸を使い続けることができます。

木製引き戸の戸車の種類

木製引き戸に使用される戸車には、レールの形状や使用環境に応じてさまざまな種類があります。適切な戸車を選ぶことで、スムーズな開閉が可能になります。ここでは、代表的な戸車の種類を紹介します。

平戸車(平ら)

平戸車は、車輪の接地面が平らな形状をしており、フラットなレールや床の上を滑るように移動するタイプです。

特徴

  • 平らなレールや床に適している
  • 住宅の室内引き戸や建具によく使われる
  • 耐久性が高く、安定した動きを維持できる

ただし、V字型のレールには適さないため、設置環境を確認して選ぶことが重要です。

V戸車(V型)

V戸車は、車輪の断面がV字型になっており、V字型のレールにフィットするように設計された戸車です。

特徴

  • V字型のレールがある場合に最適
  • スムーズな動きが特徴で、ガタつきを抑えやすい
  • 玄関引き戸や重めの木製戸にも使用されることが多い

レールの形状と合わないとスムーズに動かないため、交換時にはレールの形状を確認しておきましょう。

丸型

丸型戸車は、車輪が完全な円形で、レールの形状に左右されにくいのが特徴です。

特徴

  • 多くの引き戸に対応しやすい汎用型
  • 比較的交換が簡単で、取り付けの自由度が高い
  • Vレール・平レールのどちらでもある程度対応可能

ただし、レールと合わない場合は滑りが悪くなることもあるため、既存の戸車の形状をよく確認しましょう。

木製引き戸の戸車の選び方

戸車を選ぶ際には、材質・交換のしやすさ・耐荷重の3つのポイントを考慮することが重要です。

材質で選ぶ

戸車の車輪部分の材質は、プラスチック・金属・ゴムなどがあり、それぞれに特徴があります。

  • プラスチック製:軽くて静音性が高いが、摩耗しやすい。
  • 金属製(ステンレス・スチールなど):耐久性が高く重い扉向きだが、摩擦音が出やすい。
  • ゴム製:静かで床やレールを傷つけにくいが、耐久性が低め。

静音性を重視するならプラスチックやゴム製、耐久性を求めるなら金属製がおすすめです。

交換のしやすさで選ぶ

戸車には、取り付けや交換が容易なものと、埋め込み型で専門的な作業が必要なものがあります。

例えば、外付けタイプはネジで簡単に固定でき、DIYでも交換しやすいメリットがあります。

埋め込みタイプは木枠の中に組み込まれており、交換には工具や加工が必要な場合がある点に注意が必要です。DIYで交換する場合は、外付けタイプの戸車を選ぶと作業がスムーズです。

耐荷重で選ぶ

木製引き戸の重量に対して適切な耐荷重を持つ戸車を選ばないと、動きが悪くなったり破損の原因になります。

軽量な室内用引き戸(10〜20kg程度)には一般的なプラスチック製戸車で問題ありません。一方で重めの木製引き戸(30〜50kg以上)には、金属製や大型の戸車を選ぶと安定します。

使用する扉の重量を確認し、適切な耐荷重の戸車を選ぶようにしましょう。

木製引き戸の戸車交換方法

木製引き戸の戸車は、正しい手順で交換することでスムーズな開閉を取り戻すことができます。以下の手順で交換を行いましょう。

1. 必要な道具を準備する

  • ドライバー(プラス・マイナス)
  • ペンチ
  • メジャー(サイズ測定用)
  • 交換用戸車

2. 引き戸を外す

  • 引き戸を持ち上げ、レールから取り外す。
  • 戸が重い場合は、2人以上で作業すると安全。

3. 古い戸車を取り外す

  • ネジを外し、戸車を取り出す。
  • 埋め込み型の場合は、マイナスドライバーなどを使って慎重に取り外す。

4. 新しい戸車を取り付ける

  • 既存の戸車と同じサイズのものをセットし、ネジで固定。
  • 取り付け後、スムーズに動くか確認する。

5. 引き戸をレールに戻し、動作確認

  • レールにセットし、開閉のスムーズさをチェック。
  • 必要に応じて高さ調整を行う。

まとめ

木製引き戸の戸車には、平戸車・V戸車・丸型などの種類があり、使用環境に適したものを選ぶことが重要です。また、材質・交換のしやすさ・耐荷重を考慮すると、よりスムーズな開閉を実現できます。

DIYで交換する場合は、サイズ測定を正確に行い、適切な道具を準備することが大切です。適切な戸車を選び、正しく交換することで、引き戸の快適な動作を長く維持できるでしょう。

DIYドア通販本店では、木製引き戸を販売していますので、戸車が故障したタイミングでドアの交換を検討してみてはいかがでしょうか?。

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。