木製引き戸が動かない原因と対処法|スムーズに開閉するためのメンテナンス方法

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。

木製引き戸が動かない原因と対処法|スムーズに開閉するためのメンテナンス方法

木製引き戸は、時間とともに動きが悪くなることがあります。開閉が重くなったり、途中で引っかかるようになったりすると、日常の使い勝手が悪くなるだけでなく、扉自体の劣化を早める可能性もあるでしょう。

本記事では、木製引き戸が動かなくなる原因とその対処法について詳しく解説し、スムーズな開閉を保つためのメンテナンス方法を紹介します。

DIYドア通販本店では、木製引き戸を販売しています。カラーバリエーションが豊富で、取っ手のカラーも選べます。

敷居や枠、レールそのままで設置でき、3種類の戸車に対応している点も魅力です。

木製引き戸が動かなくなる主な原因とは?

木製引き戸が動かない主な原因を4つ紹介します。

戸車の劣化や破損

木製引き戸の動きを支える戸車が摩耗すると、スムーズに開閉できなくなります。

例えば、戸車が割れたり、回転が悪くなったりすると、引き戸がレール上で引っかかる原因となります。また、戸車の高さが適切でないと、引き戸のバランスが崩れ、開閉時に異音が発生することもあります。

レールの歪み・ゴミ詰まり

レールが歪んでいたり、ゴミやホコリが溜まっていたりすると、引き戸の動きが悪くなります。

特に、長年使用している引き戸では、レールの摩耗や変形が発生しやすく、これが原因でスムーズな動きが損なわれることがあります。

木製引き戸の膨張や歪み

木製引き戸は湿度や気温の変化に影響を受けやすく、湿気を吸収すると膨張し、乾燥すると縮む性質があります。

特に梅雨時や冬場の乾燥した環境では、木材の収縮によって引き戸がうまくはまらなくなることがあります。

戸枠との干渉・ずれ

引き戸の設置がずれてしまうと、戸枠と干渉し、スムーズに開閉できなくなることがあります。

戸枠が経年劣化によって歪んでいる場合や、床の沈み込みなどによって扉の高さが変化した場合も、引き戸の動きに影響を与えます。

木製引き戸が動かないときのチェックポイント

木製引き戸が動かないときのチェックポイントを紹介します。

引き戸の開閉時の引っかかりを確認

まず、引き戸を開閉してみて、どの部分で引っかかるのかを確認しましょう。

特定の箇所で引っかかる場合は、その部分に問題がある可能性が高いため、戸車やレールの状態を重点的にチェックする必要があります。

戸車の動きを確認する

戸車が正常に回転しているか、ガタつきがないかをチェックします。摩耗している場合は、交換が必要になることがあります。

戸車の高さ調整が可能な場合は、ネジを回して調整し、引き戸がスムーズに動くようにしましょう。

木製引き戸が動かないときの対処法

木製引き戸が動かないときの対処法を解説します。

戸車の掃除・調整・交換

戸車にホコリやゴミが溜まっている場合は、ブラシやエアダスターを使って掃除しましょう。

また、戸車の高さが合っていない場合は、調整ネジを回して高さを変更することで、スムーズな動きを取り戻せます。摩耗が進んでいる場合は、新しい戸車に交換することを検討しましょう。

レールの掃除と修理方法

レールにホコリやゴミが詰まっている場合は、掃除機やブラシで取り除き、レールを拭き掃除します。

万が一、レールが歪んでいる場合は、軽く叩いて修正するか、新しいレールに交換するのが効果的です。

木製引き戸の膨張・歪みを改善する方法

木製引き戸が膨張している場合は、湿気を取り除くために除湿機を使用したり、直射日光の当たる場所で乾燥させたりすると改善することがあります。

逆に、乾燥しすぎて隙間ができてしまった場合は、加湿を行うと引き戸の状態が改善されることがあります。

滑りを良くするための潤滑剤の使い方

引き戸の滑りを改善するために、戸車やレールに潤滑剤を塗布すると効果的です。

シリコンスプレーや専用の引き戸用潤滑剤を使用し、滑りを良くすることで、スムーズな開閉が可能になります。ただし、油性の潤滑剤はホコリを吸着しやすいため、使いすぎに注意しましょう。

木製引き戸が動かないときの戸車・レール交換方法

戸車を交換する方法

戸車が摩耗したり破損している場合、交換することで引き戸の動きを改善できます。以下の手順で交換を行いましょう。

1.引き戸を取り外す

引き戸を持ち上げ、レールから慎重に取り外します。扉のサイズや重量に注意し、必要ならば補助者を頼みましょう。

2.古い戸車の取り外し

戸車がネジで固定されている場合、プラスドライバーを使ってネジを外します。埋め込み型の戸車は、ペンチやマイナスドライバーを使って慎重に取り外します。

3.新しい戸車の取り付け

既存の戸車と同じサイズ・規格の戸車を選びます。ネジで固定するタイプは、ネジをしっかり締め、ガタつきがないか確認します。

戸車の高さ調整が可能な場合は、引き戸の動きをスムーズにするために微調整を行います。

4.引き戸を元の位置に戻す

レールに引き戸をはめ込み、スムーズに動くか確認します。戸車の回転や高さを調整しながら、最適な動作を確保します。

レールを交換する方法

レールが歪んでいたり、摩耗している場合は、新しいレールに交換することで引き戸の動きをスムーズにできます。

1.古いレールの取り外し

レールがネジで固定されている場合は、電動ドライバーまたは手動ドライバーを使用してネジを外します。

接着剤で固定されている場合は、ヘラやマイナスドライバーを使い慎重に剥がします。レールの溝に詰まったゴミやホコリを取り除き、清掃を行います。

2.新しいレールの取り付け

交換するレールのサイズを測定し、適合するレールを選びます。取り付け位置を確認し、ネジ穴の位置をマークします。

ネジまたは接着剤でレールを固定し、水平を保つように慎重に調整します。

3.引き戸の動作確認

引き戸をレールにはめ込み、スムーズに開閉できるか確認します。

必要に応じて戸車やレールの位置を微調整し、最適な動作を確保します。

レールの交換方法については以下の記事で詳しく解説しています。

【DIYで簡単】木製引き戸のレール交換方法|種類・選び方・注意点を徹底解説

まとめ

木製引き戸が動かなくなる原因は、戸車の摩耗やレールの汚れ、木材の膨張や歪みなど、さまざまな要因が考えられます。まずは引き戸の状態を確認し、問題のある箇所を特定することが重要です。

適切なメンテナンスを行うことで、引き戸の寿命を延ばし、快適な開閉を維持できます。

DIYドア通販本店では、木製引き戸を販売していますので、戸車が故障したタイミングでドアの交換を検討してみてはいかがでしょうか?

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。