押入れに壁紙を貼る方法を解説|失敗しないためのポイントも紹介

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。

押入れに壁紙を貼る方法を解説|失敗しないためのポイントも紹介

日本の住宅に古くからある押入れは、ベニヤ板の色味や薄暗さなどが原因となって古めかしい印象になりがちです。そんな悩みを解決するのにおすすめなのが壁紙の貼り付けです。

ただ、実際に壁紙を貼り付けようと思っている人の中には「押入れに貼るなんて難しそう」「DIY初心者でもできるの?」などと気になっている人もいるでしょう。

そこで本記事では、押入れに壁紙を貼る具体的な手順について分かりやすく解説します。また、壁紙を貼るときに失敗しないための重要なポイントもまとめているので、ぜひ最後までチェックしてください。

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押入れに壁紙を貼るメリット

まずは、押入れに壁紙を貼るメリットを見ていきましょう。

  • 押入れや部屋全体の雰囲気を変えられる
  • 湿気・カビ対策になる
  • 掃除や手入れが楽になる

押入れや部屋全体の雰囲気を変えられる

押入れに壁紙を貼れば、簡単に雰囲気を変えることができます。

何も貼っていない押入れはベニヤ板が剥き出しになっているため、ベニヤ板の色味も相まって薄暗い印象になりがちです。

そんな押入れに壁紙を1枚貼るだけで、明るく清潔感のある空間に一新されます。押入れだけでなく部屋全体の印象もガラッと変わるでしょう。

また、押入れの壁を取り替えたりペイントをしたりなどの大掛かりなリフォームをする場合、高額な費用がかかってしまいます。

壁紙を貼るだけなら数千円の材料費だけで済むため、余分なコストがかからないというのも大きな魅力と言えるでしょう。

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湿気・カビ対策になる

押入れに壁紙を貼るメリットとして、湿気やカビ対策ができるということも挙げられます。

押入れは家の中でも特に湿気がこもりやすく、カビの温床になりがちです。

そこに「防カビ」「調湿」「消臭」といった機能のある壁紙を貼り付けるだけで、カビの発生を抑制できます。

大切な布団や衣類などを、より衛生的で快適な環境にて保管できるようになります。

掃除や手入れが楽になる

壁紙を押入れに貼ることで、掃除や手入れが楽になるのもメリットの一つです。

古い押入れの壁に使われているベニヤ板は、表面がザラザラしていてホコリが付きやすく、一度シミがつくとなかなか落ちません。

そんな押入れに、ビニールクロスという表面がビニールでコーティングされた壁紙を貼れば、汚れが付きにくくなるうえにシミも残りにくくなります。

もし汚れてしまっても雑巾で水拭きすると落ちるので、日々の掃除や手入れが格段に楽になるでしょう。

押入れに壁紙を貼るときの手順

それでは、実際に壁紙を貼る際の具体的な手順を、5つのステップに分けて解説します。

  1. 押入れを空っぽにして掃除をする
  2. 押入れの寸法を測って壁紙をカットする
  3. 壁紙を貼り付ける
  4. 余分な壁紙をカットする
  5. .仕上げを行う

なお、ここではDIY初心者の方におすすめな「のり付き壁紙」を使う場合を想定して紹介します。

1. 押入れを空っぽにして掃除をする

まずは、押入れの中にある物をすべて取り出し、完全に空っぽの状態にします。

そして、壁や棚板に溜まったホコリを掃除機で吸い取り、固く絞った雑巾で汚れをきれいに拭き取ってください。

もし、押入れの壁にカビが発生している場合は、カビ取り剤を使って完全に除去しましょう。カビを取り除いたら消毒用エタノールで拭き上げ、丸一日以上かけて十分に乾燥させます。

カビを残したまま壁紙を貼ると壁紙の裏でカビがさらに繁殖してしまうので、必ず壁紙を貼る前にこの処理を行ってください。

2. 押入れの寸法を測って壁紙をカットする

下処理が完了したら、押入れの壁の寸法をメジャーで正確に測ります。

測定できたら、押入れの実際のサイズよりも上下左右それぞれ5cmほど大きめに壁紙をカットしてください。

この「のりしろ」部分が、後でキレイに仕上げるための重要なポイントになります。

3. 壁紙を貼り付ける

壁紙のカットまで完了したら、壁紙の貼り付け作業を行います。

壁紙を貼るときは、以下の順番で進めると良いでしょう。

  1. 奥の壁
  2. 左右の壁
  3. 天井

奥の壁は面積が広いので、初心者でも楽に貼り付けられます。最初に貼りやすい箇所でコツを掴んでから、ややコツの必要な左右の壁や最も貼りにくい天井に手をつけることをおすすめします。

貼り付ける際はスムーサーもしくは乾いたタオルを使って、壁紙の中央から外側へ空気を押し出すように壁に圧着させていきます。

このとき、最初にすべてのフィルムを剥がすのではなく、少しずつ剥がしながら貼っていくのがポイントです。

フィルムを剥がしてから壁に密着させる作業を、壁の上から下まで繰り返します。

4. 余分な壁紙をカットする

壁紙を貼り終えたら、上下左右にはみ出している余分な部分をカットします。

地ベラや長い定規などを、壁と天井・壁と床・壁と壁がぶつかる角の部分にカッターのガイドとしてしっかりと当ててください。

そして、地ベラや定規に沿わせるように、カッターナイフで壁紙を切っていきます。

カッターの刃は惜しまず、こまめに折りましょう。切れ味の落ちた刃で切ると、壁紙が破れたり切り口がガタガタになったりします。

常に切れ味の良い状態を保つのが、切り口をきれいに仕上げるコツです。

5. 仕上げを行う

余分な壁紙をカットできたら、最後に仕上げを行います。

壁紙と壁紙の継ぎ目や壁の角にできたわずかな隙間を、コーキング剤の「ジョイントコーク」で埋めていってください。

指や濡れたスポンジでならすと、隙間が目立たなくなりプロのような美しい仕上がりになります。

最後に、押入れの中身を元に戻せばすべての作業が完了です。

押入れに壁紙を貼り付けるときに失敗しないためのポイント

最後に、壁紙を貼り付ける際のポイントを紹介します。

  • 下地処理は丁寧に行う
  • 賃貸物件の場合は原状回復できるように工夫する
  • 壁紙を貼った後は換気をして十分に乾燥させる

下地処理は丁寧に行う

押入れに壁紙を貼り付ける前に、以下のような下地処理を丁寧に行うことが重要です。

  • 押入れを清掃する
  • カビを完全に除去する
  • 穴や凹凸を埋めて平らにする
  • アク止めシーラーを塗る

前述の通り、押入れの中身はしっかり掃除をして、カビが生えている場合は完全に除去してください。

また、壁に穴や大きな凹凸がある場合は、ホームセンターで手に入るパテで埋めて平らにしておきましょう。

加えて、「アク止めシーラー」という下地材を塗っておくのもおすすめです。

押入れの壁のベニヤ板は木材の中からシミの原因となるアクやヤニが浮き出てきて、壁紙にシミを作ることがあります。

アク止めシーラーを塗っておけば、アクやヤニの発生を抑制できて壁紙を長持ちさせられます。

賃貸物件の場合は原状回復できるように工夫する

賃貸物件にお住まいの場合は、退去時に部屋を借りたときの状態に戻す「原状回復義務」があります。

壁に直接のりを塗ってしまうと後で剥がせなくなるため、楽に原状回復できるようにマスキングテープと両面テープを使用して壁紙を貼りましょう。

まず壁全体に幅広のマスキングテープを貼ってください。その上に強力な両面テープを貼り付けて、またその上にのり無しタイプの壁紙を貼りましょう。

こうすることで、退去時は壁を傷つけることなく、マスキングテープごと壁紙をきれいに剥がせます。

壁紙を貼った後は換気をして十分に乾燥させる

壁紙の貼り付け作業が完了したら、必ず換気をして十分に乾燥させましょう。

壁紙の「のり」には大量の水分が含まれています。もし作業後すぐに襖を閉めて密閉してしまうと、その水分が逃げ場を失って押入れの中が高湿度状態になります。

湿気が溜まるとせっかく貼った壁紙が剥がれてくる可能性もあるほか、壁紙の裏で新しいカビが繁殖することもあるでしょう。

したがって、作業の完了後は最低でも24時間は襖を全開にしたまま乾燥させてください。可能であれば2〜3日間ほど換気させましょう。

また、乾燥させた後に収納物を戻すときも、押入れの壁にはピッタリとくっつけず数cmの隙間を空けるのがおすすめです。

そうすることで空気の通り道が確保され、中に湿気がこもりにくくなります。

好きな壁紙を貼り付けて理想の押入れに仕上げよう

本記事では、押入れに壁紙を貼るメリットや壁紙を貼り付ける具体的な手順などを紹介しました。

押入れに壁紙を貼ると単に雰囲気が変わるだけでなく、湿気やカビを抑制できるうえにお手入れも非常に楽になります。

壁紙の貼り付けはそこまで難しくないため、DIY初心者の方でも心配ありません。本記事にて紹介している貼り付け手順や失敗しないためのポイントを参考に、ぜひ実践してみてください。

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