アイロン障子紙のデメリットを徹底解説!後悔する前に知っておきたいこと
※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。
手軽さからアイロンで貼るタイプの障子紙が人気を集めていますが、いくつかのデメリットも存在します。
この記事では、アイロン障子紙のデメリットを徹底的に解説し、後悔する前に知っておきたい情報をお届けします。
メリットや他の張り替え方法も紹介するので、最適な方法を選ぶための参考にしてください。
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アイロン障子紙のデメリット
手軽に貼れるイメージのあるアイロン障子紙ですが、使用する前にデメリットをしっかりと把握しておきましょう。
通気性が低下する
従来の和紙と比べて、アイロン障子紙はプラスチックフィルムや化学繊維などの素材で作られていることが多く、通気性が大幅に低下します。
和紙は微細な穴が多く空いているため、湿気を吸放出する調湿効果を持っています。しかし、アイロン障子紙ではその効果が期待できません。
そのため、湿気の多い時期には結露が発生しやすくなったり、カビが生えやすくなったりする可能性があります。
特に、湿気のこもりやすい部屋や、換気が不十分な部屋では注意が必要です。
剥がれやすい
アイロンの熱で接着するタイプの障子紙は、糊で貼るタイプよりも剥がれやすいのがデメリットです。
特に、湿度が高い場所や温度変化の激しい場所では、接着力が低下しやすく、貼ってもすぐに剥がれてくることがあります。
また、桟の材質や状態によっては、うまく接着しない場合もあります。
貼り付け・貼り直しが難しい
アイロン障子紙は、熱で接着するため、貼り付け作業にコツが必要です。均一に熱を加えないと、シワになったり、気泡が入ったりする可能性があります。
また、一度貼り付けてしまうと、貼り直しが困難です。糊で貼るタイプであれば、濡らして剥がせます。しかし、アイロン障子紙は熱で溶着しているため、綺麗に剥がすことは難しく、桟に糊の跡が残ってしまうこともあります。
そのため、貼り付け作業は慎重さが求められ、DIY初心者には難易度が高いといえるでしょう。
桟が痛む可能性がある
アイロンの熱を直接桟に当てるため、桟が痛む可能性があります。特に、古い桟や材質の弱い桟の場合は、熱によって変色したり、反ったりする可能性があります。
また、剥がす際に、熱で溶けた接着剤が桟に残ってしまい、次に障子紙を張り替える際に邪魔になることもあります。
桟が痛んでしまうと障子全体の強度も低下し、見栄えも悪くなってしまうため、注意が必要です。
コストが高くなる
アイロン障子紙は、従来の糊で貼る障子紙に比べて価格が高い傾向にあります。
また、貼り直しが難しいため、失敗した場合、新たに障子紙を購入する必要が出てくる可能性もあります。
長期的に見ると、張り替えの頻度が少ないメリットもありますが、初期費用は高くなることを考慮しておきましょう。
アイロン障子紙のメリット
デメリットばかりではなく、アイロン障子紙には以下のようなメリットもあります。
破れにくい
アイロン障子紙は、プラスチックフィルムや化学繊維などの合成素材、あるいは和紙との複合素材でできているため、従来の和紙と比べて破れにくいのが最大のメリットです。
小さなお子さんやペットがいる家庭では、障子の破れはよくある悩みですが、アイロン障子紙ならその心配を大幅に軽減できます。
耐久性が高く、掃除の際にも強く拭けるため、常に綺麗な状態を保ちやすく、美観も長持ちします。頻繁な張り替えの手間やコストを考えると、破れにくい点は大きなメリットといえるでしょう。
DIYドア通販本店では、破れにくい障子紙を使った障子を販売しています。障子の張替えが面倒な方は、障子ごと交換することもぜひ検討してみてください。
日焼けしにくい
アイロン障子紙は紫外線に強い素材を使用しているため、日焼けしにくいのが特徴です。
プラスチックフィルムや化学繊維は紫外線劣化が起こりにくく、長期間使用しても色褪せや黄ばみが目立ちません。結果として障子の美観を長期間維持でき、張り替え頻度を減らすことにもつながります。
日当たりの良い部屋でも安心して使用できるのは大きなメリットです。
張替え頻度が少なくなる
アイロン障子は、従来の和紙のように破れたり日焼けしたりするたびに張り替える必要がなくなり、時間と手間、そしてコストを削減できます。
張り替えの手間が減ることは大きなメリットであり、張り替え作業が苦手な方や高齢の方にとっても助かるポイントです。
初期費用が多少高くても、長期的に見ればトータルコストを抑えられる可能性があります。
アイロン障子紙以外の障子張替え方法
アイロン障子紙以外にも、障子を張り替える方法はあります。
のり
のりを使った障子張りは、古くから行われている伝統的な方法です。障子紙と桟に糊を塗って貼り付けるシンプルな方法で、材料も比較的安価に揃えられます。
市販の障子用糊(粉末状を水で溶くタイプや液状タイプなど)を使用し、丁寧に作業すれば美しく丈夫な仕上がりになります。
貼り直しが比較的容易なのも特徴で、貼り付け後にシワやズレがあっても、湿らせれば剥がして修正できます。
ただし、糊の準備や塗布、乾燥に手間がかかるため、ある程度の慣れが必要です。
両面テープ
両面テープを使った障子張りは、手軽さが魅力の方法です。
障子紙と桟の両方に両面テープを貼り、障子紙を貼り付けるだけで、DIY初心者や手早く済ませたい方におすすめです。
様々な種類(幅、粘着力など)があるため、桟の幅や材質に合わせて適切なものを選びましょう。
剥がす際に跡が残りにくいタイプを選ぶと、後のメンテナンスが楽になります。
ただし、糊に比べると密着度が劣るため、湿度や温度変化の影響で剥がれやすい場合があります。貼り直しも難しいため、貼り付けの際は慎重さが必要です。
まとめ
アイロン障子紙は、手軽に張り替えられるというメリットがある一方で、通気性の低下、剥がれやすさ、貼り付け・貼り直しの難しさなど、いくつかのデメリットも存在します。
これらのデメリットを十分に理解した上で、ご自身のライフスタイルや環境、予算に合わせて最適な張り替え方法を選ぶことが重要です。
この記事が、後悔しない障子張り替えのための参考になれば幸いです。
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※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。