障子の張り替えを一人で行う方法!必要なものや注意点を紹介

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。

障子の張り替えを一人で行う方法!必要なものや注意点を紹介

障子の日焼けや破れが気になっている方も多いのではないでしょうか?。

しかし、張り替えたいと思っても「一人でも障子を張り替えられる?」「失敗したらどうしよう」などと不安が浮かびますよね。

そこで本記事では、一人でできる障子の張り替え方法を初心者にも分かりやすく解説しています。また、張り替えに必要な道具や張り替えるときの注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

DIYドア通販本店では、さまざまな組子のデザインの障子を販売しています。障子の取り替えを検討している方は、ぜひDIYドア通販本店にお問い合わせください。

障子の張り替えを行う前に準備しておきたいもの

まずは、障子の張り替え作業を行う前に準備しておきたいものを紹介します。

新しい障子紙障子戸に合ったサイズを用意する
障子用のり新しい障子を貼り付けるために使用する
障子紙はがし剤古い障子紙をきれいに剥がすため使用する
ヘラ
(スクレーパー)
桟に残った古い紙や、のりを剥がし取るために使用する
障子用カッター余分な障子紙をカットするために使用する
障子用カッター定規余分な障子紙をカットするときに、カッターに沿わせてまっすぐ切るために使用する
スポンジ
もしくは刷毛
障子用のりをムラなく伸ばすために使用する
マスキングテープ新しい障子紙を貼る際に、仮止めするために使用する

障子紙は、のりタイプ・両面テープタイプ・アイロンタイプなどがあります。貼りやすさを考慮してお好きなものを選んでください。

なお、これらの道具は、ホームセンターの「障子張り替えコーナー」やAmazonのような大手通販サイトで一式揃えられます。

障子の張り替えを一人で行う場合の手順

準備が整ったら、いよいよ張り替え作業を始めましょう。以下より、一人でもできる障子の張り替え手順を紹介します。

  1. 障子戸を取り外す
  2. 古い障子紙を剥がす
  3. 桟をきれいにする
  4. 新しい障子紙を広げて仮止めする
  5. 障子紙を貼る
  6. 余分な障子紙をカットする

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1.障子戸を取り外す

まず、張り替える障子戸を鴨居(かもい)と敷居(しきい)から取り外します。

障子戸の両側に手をかけて、少し上に持ち上げてください。そうすると、障子戸の下側が敷居の溝から外れます。

下側が外れたら、少し手前に引き出すようにして障子戸の上側を鴨居の溝から抜き取りましょう。

力任せに引っ張ると建具を傷める原因になるので、ゆっくりと慎重に行ってください。

2.古い障子紙を剥がす

次に、古い障子紙を剥がしていきます。

障子紙はがし剤を障子戸の木枠である桟(さん)に沿って丁寧に塗っていきます。

はがし剤は桟と紙が接着している部分ののりを溶かすのが目的なので、障子紙に満遍なく塗るのではなく桟の上に重点的に塗ってください。

塗り終えたら、そのまま5〜10分ほど放置します。時間が経ったら、障子紙の端からゆっくりと剥がしていきましょう。

もし途中で剥がれにくい部分があれば、無理に引っ張らずに再度その部分にはがし剤を足して少し待ってから剥がしてください。

3.桟をきれいにする

古い障子紙を剥がし終えたら、桟に残った古い紙やのりを丁寧に剥がしていきます。

紙の繊維やのりを残したまま新しい紙を貼ると、貼り直した紙がすぐに剥がれたり、表面がデコボコになることがあります。

そのため、新しい障子紙を貼る前に必ず桟をきれいにしておきましょう。

濡らして固く絞った雑巾で桟全体を拭き、残った汚れを浮かせます。その後、ヘラを使ってこびりついたのりや紙をそぎ落としてください。

桟がツルツルとした状態になったら、乾いた雑巾で水分を拭き取り風通しの良い場所で30分〜1時間ほど乾燥させましょう。

4.新しい障子紙を広げて仮止めする

桟が完全に乾いたら、障子紙のロールを広げて障子戸の上に覆いかぶせるように置いてください。

なお、障子紙には裏表があるので製品の表示をよく確認しましょう。一般的に、ツルツルした面が表(外側)、ザラザラした面が裏(のりを塗る側)になります。

障子戸に紙を被せて位置を決めたら、紙がずれないように上辺の数カ所をマスキングテープで仮止めします。

5.障子紙を貼る

仮止めができたら、いよいよ貼り付け作業です。ここでは、障子紙のタイプ別に手順を解説します。

【のりタイプの場合】

刷毛に障子用のりをつけて、内側の細い桟→外枠の太い桟の順に塗りましょう。ムラのないように丁寧に伸ばしてください。

のりを塗り終えたら、仮止めした上辺から障子紙のロールをゆっくりと転がすようにして貼っていきます。

片方の手でロールを持ち、もう片方の手で中心から外側に向かって軽く空気を抜くように撫でながら貼るときれいに仕上がります。

【両面テープタイプの場合】

障子戸の全ての桟の上に、両面テープを貼り付けていきます。テープが桟の真ん中にくるように、まっすぐ貼りましょう。

貼り終えたら、仮止めした上辺のテープの剥離紙だけを剥がして障子紙をしっかりと接着させます。

そして、少しずつ下の部分の剥離紙を剥がしながら、シワが寄らないように慎重に紙を貼り進めてください。

【アイロンタイプの場合】

アイロンを製品指定の温度に設定します。

アイロンが温かくなったら、障子紙の四隅をアイロンで数秒押さえて仮接着してください。

その後、中心から外側に向かって、ゆっくりとアイロンを滑らせるようにして全体を接着させていきます。

6.余分な障子紙をカットする

貼り付けが終わったら、障子戸の枠からはみ出している余分な紙を障子紙用カッターで切り取ります。

障子紙用カッター定規を障子戸の枠にぴったりとガイドとして当てながら、障子紙用カッターで一気に切り落とします。

途中で力を緩めたりカッターを止めたりすると切り口がガタガタになってしまうので、なるべく一息で切るのがポイントです。

一人で障子を張り替えるときに注意すべきこと

ここからは、一人で障子を張り替えるときに注意すべきことを紹介します。

  • 障子の張り替えは晴れた日に行う
  • 桟に残ったのりや障子はきれいに剥がす
  • 障子がたるんだ場合は丁寧に対処する

障子の張り替えは晴れた日に行う

障子の張り替え作業は、できるだけ湿度の低い晴れた日に行いましょう。

雨の日のような湿度が高い日に作業を行うと障子紙が空気中の湿気を吸って伸びてしまい、乾いた後も紙のたるみが残ることがあります。

また、湿気の多い日は、桟の乾燥やのりの乾燥にも時間がかかってしまいがちです。

障子の張り替え作業は長時間かかることを考慮して、1日中晴れた日に行うようにしましょう。

桟に残ったのりや障子はきれいに剥がす

桟に残ったのりや障子は、きれいに剥がしてください。

面倒に感じる人も多いかもしれませんが、この工程を丁寧にやるかやらないかで仕上がりの美しさと障子紙の持ちが全く違ってきます。

のりや古い紙が残っていると、新しい障子紙がしっかりと接着せず数ヶ月後には端からペラペラと剥がれてくる可能性が高いです。

また、凹凸ができて見栄えが悪くなるだけでなく、古いのりや紙が湿気を吸ってカビの温床になってしまうこともあります。

美しい状態を長く保つためにも、桟の掃除は徹底的に行いましょう。

障子がたるんだ場合は丁寧に対処する

障子がたるんでしまった場合は、以下の方法で対処すれば問題ありません。

障子戸を立てかけて、霧吹きで障子紙全体に満遍なく水を吹きかけてください。全体が軽くしっとりする程度で十分です。

こうすることで、和紙の繊維が水分を含んで均一に緩みます。その後、乾燥する過程で収縮する力を利用してシワやたるみがなくなり、紙がピンと張った状態になります。

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一人で障子を張り替える場合はゆっくり慎重に

本記事では、一人で障子を張り替えるために必要なもの、手順、注意点を詳しく解説しました。

一人で障子を張り替える場合は、仮止めのようなひと手間を忘れずに行うようにしましょう。

また、のりを均一に塗るときや紙を障子戸に貼り付けるときにもコツが必要です。

焦らず慎重に作業を行えば、一人でもきれいに障子を張り替えられるでしょう。

本記事で紹介した障子の張り替えに必要なものや、張り替えるときの注意点も参考となれば幸いです。

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