障子をきれいに張り替える10個のコツ!張り替え手順も紹介

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。

障子をきれいに張り替える10個のコツ!張り替え手順も紹介

障子を張り替えたいけれど「障子を張り替えるのは初心者だと難しそう」「以前挑戦したけど、シワが寄ったりたるんだりして上手くいかなかった」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実は、障子の張り替えは初心者の方でも簡単に行えます。そして、ポイントを意識すれば、プロのように仕上げることも可能です。

そこで本記事では、準備編・作業編・仕上げ編に分けて障子を張り替えるコツを10個紹介しています。また、障子の張り替え手順も簡単にまとめているので、ぜひ参考にしてください。

DIYドア通販本店では、さまざまな組子のデザインの障子を販売しています。障子の取り替えを検討している方は、ぜひDIYドア通販本店にお問い合わせください。

【準備編】障子をきれいに張り替える3つのコツ

きれいに仕上げるには準備が肝心です。まずは、障子を張り替える前の準備段階のコツを3つ紹介します。

  1. 晴れた日に張り替える
  2. 扱いやすい障子紙を選ぶ
  3. 必要な道具は惜しまず揃える

1.晴れた日に張り替える

基本的なポイントとして、障子の張り替えを行うなら天気の良い乾燥した日を選びましょう。

湿度が高い日に作業をすると、障子が空気中の水分を吸って伸びてしまいます。

その状態で障子を貼ると、乾燥したときに紙が縮みすぎて破れたり、逆にいつまでもたるみが解消されなかったりします。

よって、障子の張り替えは晴れた日に行うのがおすすめです。また、作業は長時間に及ぶこともあるため、なるべく1日中晴れている日を選びましょう。

2.扱いやすい障子紙を選ぶ

障子紙はさまざまな種類があるので、扱いやすいもの・目的に合ったものを選ぶことが大切です。

  • 初めて自分で張り替えるなら:アイロンタイプ
  • 手軽さを重視するなら:両面テープタイプ
  • 仕上がりの美しさにこだわるなら:のりタイプ

初心者の方には「アイロンタイプ」がおすすめです。紙の裏面に熱で溶ける接着剤が塗布されており、アイロンを当てるだけで簡単に接着できます。

のりを塗る手間もかからず、ムラになる心配もありません。熱を加えることで紙がピンと張りやすく、シワになりにくい点もメリットです。

手軽さを重視するなら「両面テープタイプ」がおすすめです。桟(さん)という障子戸の木枠に専用の両面テープを貼り、その上に紙を接着します。

水やのりを一切使わないため、準備や後片付けが圧倒的に楽で作業時間を大幅に短縮できます。

仕上がりの美しさにこだわるなら「のりタイプ」がおすすめです。のりを刷毛で塗るタイプです。

手間はかかりますが、接着力の調整がしやすくきれいに仕上げやすいのが特徴です。

3.必要な道具は惜しまず揃える

障子の張り替えに必要な道具は惜しまずに揃えることも重要なポイントです。

「家にあるもので代用すればいいや」と適当な道具で作業を行うと、仕上がりの質が落ちてしまいます。

なるべく以下の道具は代用品を使用せず、ホームセンターやAmazonのような通販サイトで揃えましょう。

障子用両面テープ
もしくは障子用のり
障子を貼り付けるために使用する
スポンジ
もしくは刷毛
障子用のりをムラなく伸ばすために使用する
障子紙はがし剤古い障子紙やのりを剥がすため使用する
ヘラ桟に残った古い紙や、のりをこそぎ取るために使用する
障子用カッター余分な障子紙をカットするために使用する
障子用カッター定規余分な障子紙をカットするときに、カッターに沿わせてまっすぐ切るために使用する
マスキングテープ新しい障子紙を貼る際に、仮止めするために使用する

特に、障子用のりや障子用カッターのようなアイテムは、代用品ではなくきちんと専用のアイテムを使用するのがおすすめです。

一方、ヘラやスポンジなどは高価なものである必要はないので、100円ショップで手に入るような手頃なもので十分です。

【作業編】障子をきれいに張り替える4つのコツ

ここからは、作業工程におけるコツを4つ紹介します。

  1. 桟に残った障子やのりをきれいに剥がす
  2. 障子を貼り付ける前に仮止めする
  3. のりは桟から塗る
  4. 紙は引っ張りすぎず撫でるように貼る

1.桟に残った障子やのりをきれいに剥がす

古い障子を剥がした後に桟に残った障子紙やのりは、跡形もなくきれいに剥がしてください。

障子紙やのりを桟に残ったままだと、新しい紙を貼るときに表面がデコボコになるだけでなく、紙が上手く接着せずに後から剥がれてくる原因になります。

そのため、桟に残った障子紙やのりはヘラを使って丁寧にこそぎ落としましょう。

指で桟をなぞったときに、どこを触ってもツルツルしている状態を目指してください。このひと手間を惜しまないことが、美しい仕上がりへの一番の近道です。

2.障子を貼り付ける前に仮止めする

障子紙を貼るときは、のりをすぐに塗るのではなく先に障子戸に紙を仮止めしましょう。

まず、新しい障子紙を障子戸の上に広げて、上下左右のバランスを見て貼る位置を決めてください。

位置が決まったら、障子戸の上辺にマスキングテープで紙を仮止めします。

特に一人で作業する場合は、作業をしているうちに紙がズレてしまいがちです。最初に仮止めすれば、紙が動くのを防いできれいに仕上げられます。

3.のりは桟から塗る

のりタイプの障子紙を使用する場合、のりを塗る順番にも気をつけるポイントがあります。それは、内側の桟から塗り始め、最後に外枠を塗ることです。

もし先に外枠にのりを塗ってしまうと、内側の細かい桟を塗るときに服の袖や腕が外枠ののりに触れてしまう場合があります。

服が汚れたり塗り直しが発生したりと手間がかかるため、のりは中心から外側へ塗るようにしましょう。

なお、作業中にのりが乾くのが心配な場合は、1回で障子戸にのりを塗り切るのではなく3分の1ほどに留めておくのがおすすめです。

3分の1まで濡れたらその部分だけ障子を貼って、残りの箇所も同様に少しずつ作業を進めましょう。

4.紙は引っ張りすぎず撫でるように貼る

障子紙を貼るときは、引っ張りすぎず撫でるように貼るのがコツです。

和紙は乾く過程で自然に収縮する性質があるため、貼り付けの段階で強く張りすぎると、乾燥したときに収縮する力が強すぎて破れてしまう場合があります。

そのため、障子紙自体の重さに任せて自然に垂らすような感覚で紙を貼りましょう。

そして、片方の手で紙を押さえながら、もう片方で中心から外側に向かって優しく空気を抜くように圧着させます。

【仕上げ編】障子をきれいに張り替える3つのコツ

ここからは、張り替え作業における仕上げの工程でのコツを3つ紹介します。

  1. 半乾きの状態で余分な部分をカットする
  2. 障子がたるんだら霧吹きをかける
  3. のりがはみ出したら叩くように拭き取る

1.半乾きの状態で余分な部分をカットする

障子紙の貼り付けが完了したら障子戸からはみ出た余分な部分をカットしますが、のりが半乾きの状態で行うのがポイントです。

完全にのりが乾いてしまうと紙が硬くなり、カッターの刃が引っかかってきれいに切れないことがあります。

接着部分を触ってみて、少し湿り気を感じるくらいのタイミングで余分な部分を切り落とすと、切り口もきれいに仕上がります。

2.障子がたるんだら霧吹きをかける

もし障子が波打ったようにたるんでしまった場合は、霧吹きを全体にかけましょう。

障子戸を柱や壁に立てかけて、障子紙全体に満遍なく霧吹きで水を吹きかけます。

このとき、全体がうっすらと湿る程度に留めるのがポイントです。水滴が垂れるほどかけるのはやりすぎなので、注意しましょう。

霧吹きで水をかけることで、和紙の繊維が均一に緩みます。そして紙が乾燥する過程で再び収縮して、シワやたるみが解消されきれいに仕上がります。

▼関連記事
障子に霧吹きを使う理由と正しい張り替え方法

3.のりがはみ出したら叩くように拭き取る

作業中に誤って桟や木枠の部分にのりがはみ出した場合は、のりが乾く前にすぐに対処しましょう。

濡らしてから固く絞ったきれいな雑巾で、ポンポンと叩くように拭き取るのがポイントです。

ゴシゴシこすってしまうと、のりが木目に沿って薄く広がりかえってシミが大きくなってしまいます。

上から優しく叩いて、雑巾にのりを吸着させるイメージで拭き取りましょう。

初心者でもできる障子を張り替えの手順

ここまでに紹介したコツを踏まえながら、基本的な作業手順を簡単に紹介します。

  1. 障子戸を外す
  2. 古い障子紙を剥がして桟を掃除する
  3. 新しい障子紙を貼る
  4. 余分な紙をカットする

まずは障子戸を取り外して、作業スペースに寝かせましょう。

次に障子紙はがし剤を塗って5〜10分ほど放置し、端からゆっくり紙を剥がします。桟に残った古い紙やのりはヘラでこそぎ取って、30分〜1時間ほど乾燥させてください。

障子戸の上に紙を広げて、位置を決めたら上辺をマスキングテープで仮止めします。のりや両面テープを使用して紙を貼り付けましょう。

半乾きの状態で、カッターガイドを当てながら余分な紙を切り落とします。必要に応じて霧吹きで仕上げをし、完全に乾いたら完成です。

▼関連記事
初心者でも簡単!障子の張替え方法とコツを徹底解説

コツを抑えて丁寧に障子を張り替えよう

本記事では、障子を張り替えるときのコツを【準備編】【作業編】【仕上げ編】に分けて丁寧に解説しました。

障子を張り替えるときは、面倒に思えるひと手間を惜しまないことが非常に重要です。些細なことの積み重ねが、仕上がりに圧倒的な差を生み出します。

初心者の方にも分かりやすく10個のコツを紹介しているので、参考となれば幸いです。障子の張り替え手順も併せてご参照ください。

DIYドア通販本店では、さまざまな組子のデザインの障子を販売しています。障子の取り替えを検討している方は、ぜひDIYドア通販本店にお問い合わせください。

※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。