床の間の飾り方に関する基本マナー・季節ごとの演出・おしゃれに見せるコツを解説!
※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。

「床の間って、どう飾ればいいの?」と悩んでいませんか?
和室に設けられている床の間は、日本の伝統的なおもてなしの心を象徴する空間です。しかし、飾り方や意味がよくわからず、何も置かずにそのまま…という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、床の間に飾る基本の3点セット、季節に合わせた演出方法、そして美しく見せるための配置のコツまでわかりやすく解説します。
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床の間の基本の飾り3点セット
床の間の基本の飾りセットについて紹介します。
① 掛け軸
床の間の中央に据える主役となるのが掛け軸です。禅語や花鳥風月、季節を映す絵柄などが描かれ、飾る人のセンスや思いを伝えられます。
その場の空気を静かに整え、見た人の心に余韻を残す力を持っています。そのため、来客時には特別なものを飾り、日常では落ち着いた絵柄を選ぶなど、用途に応じて使い分ける家庭も少なくありません。
掛け軸の選び方一つで、和室全体の印象が大きく変わることもあるため、季節や用途に合わせて工夫してみるのもおすすめです。
② 生け花・花器
掛け軸の手前に生ける花は、自然の命をそのまま室内に取り込む役割を持ちます。野の草花や枝物を季節に応じて飾ることで、床の間に生き生きとした印象を与えます。
また、花を引き立てる花器の選び方も非常に重要なポイントです。
素材や色、形によって印象が大きく変わるため、全体の調和を意識しながら選ぶことが求められます。ガラスや陶器、竹など、空間に合う器選びがセンスの見せどころです。
③ 置き物・香炉・焼き物
床の間に深みを与えるためには、香炉や陶器、木工細工、季節のモチーフといった小さな置き物も大切です。
主張しすぎず、それでいて掛け軸や花とのバランスをとる控えめなものを飾りましょう。気に入った一点を丁寧に置くことで、空間に静かな華やかさが加わります。
季節ごとに変える床の間の飾りアイデア
季節ごとに飾りアイデアを紹介します。
春(桜・若葉・ひな人形など)
春は命が芽吹く、始まりの季節です。桜や梅、若葉の枝ものを生けると、空間が明るく華やぎます。淡く軽やかな色合いの掛け軸や陶器とも好相性です。
3月にはひな人形、4月には入学祝いの掛け軸など、行事にちなんだ飾りを取り入れることで、より豊かな春の雰囲気が生まれます。
夏(竹・風鈴・涼やかな絵や器)
夏の床の間は「涼」をテーマに演出しましょう。青や白を基調とした掛け軸に、竹や朝顔、金魚、風鈴などの涼しげなモチーフがぴったりです。
ガラスの花器や簾(すだれ)を合わせると、見た目も涼やかで季節感がより高まります。
秋(紅葉・月・収穫物など)
実りの秋は、落ち着いた彩りで静けさと豊かさを表現します。紅葉や柿、栗、月をモチーフにした掛け軸や器で、温かみのある空間を演出しましょう。
十五夜や秋祭りなどの行事に合わせた小物も、季節感を引き立てるアクセントになります。
冬(雪景色・椿・干支飾り・正月飾り)
冬の床の間には、寒さの中にある清らかさや華やかさを取り入れましょう。雪景色の掛け軸や、椿・南天の赤を効かせた飾りが季節感を演出します。
干支の置き物や正月飾りも節目の雰囲気づくりに最適です。白・赤・金などを上手に取り入れると、上品で冬らしい印象になります。
床の間の飾り方・配置のコツとマナー
床の間の飾り方と配置のマナーを紹介します。
飾る位置や高さのバランスを意識する
掛け軸を飾る際は、下端が床から30〜40cmほど上にくるように配置するのが理想的です。
そうすることで、視線の位置が自然と整い、全体として落ち着いた印象を与えられます。花器や置き物との高さや大きさのバランスも大切で、全体に安定感が生まれます。
たとえば、背の高い花器に対しては、低めの焼き物や小さめのオブジェなどを組み合わせると効果的です。
飾る物の数は奇数が基本
日本では昔から、奇数は「割り切れない=縁が切れない」として縁起が良いとされてきました。
そのため、床の間には掛け軸・花器・置き物の3点で構成するのが定番で、自然なバランスとリズムが生まれます。偶数になってしまう場合は、サイズや配置に変化をつけると調和が取りやすくなります。
余白を大切にする
床の間の特徴でもある空白をあえて残すことで、主役となる飾りが際立ち、洗練された雰囲気になります。
飾りすぎず、引き算の美を意識して配置することで、気品ある空間が生まれます。
床の間を使っていないなら収納として活用しよう
床の間を使っていないなら収納として活用するのもおすすめです。
「床の間があるけれど、何を飾ればいいのかわからない」「和室自体をあまり使っていない」といった理由で、床の間が物置き化しているお宅も少なくありません。せっかくの空間が活かされず、逆に乱雑な印象を与えてしまうこともあります。
床の間は奥行きも高さもあり、実は収納向きのスペースです。棚を取り付けたり収納ボックスを並べることで、すっきりとした空間に早変わりするでしょう。また、カーテンやロールスクリーンで目隠しすれば、生活感も出にくくなります。
よりしっかり使いたい方には、折れ戸をつけてクローゼット化するリフォームもおすすめです。 ハンガーパイプを通したり、布団や季節物をしまう場所にすれば、見た目も使い勝手も大幅アップするでしょう。床の間をリフォームすることで和の雰囲気を残しつつ、実用的な収納スペースとして活用できます。
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まとめ
床の間は、単なる飾り場所ではなく、日本人の感性と文化が息づく特別な空間です。掛け軸や花器、置き物の組み合わせで季節や気持ちを表現し、配置や余白に気を配ることで、おもてなしの心が伝わる演出ができます。
また、使っていない場合は収納スペースとしてアレンジするのも一つの選択肢です。見た目も美しく、暮らしに寄り添う床の間の使い方を、ぜひ見つけてみてください。
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