クローゼットの扉はいらない?無くすメリット・デメリットや外し方
※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。

「クローゼットの扉が壊れてしまったけど、修理するのにお金がかかる」「部屋にもっと開放感を出したい」などと悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
最近では、クローゼットの扉を無くしてオープンクローゼットにする人が増えています。家を建てる段階でクローゼットの扉を最初から設置しない人もいます。
本記事では、クローゼットの扉を外すメリットやデメリットを詳しく解説します。他にも、種類別の扉の外し方や扉の代わりになる目隠しアイデアも紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてください。
DIYドア通販本店では、様々なサイズのクローゼット扉を販売しています。新しい扉や別の種類の扉の取り付けを検討している方は、ぜひDIYドア通販本店にお問い合わせください。
クローゼットの扉を外すメリット
最近では、扉のないオープンタイプのクローゼットも増えています。ここでは扉なしのクローゼットのメリットを4つ紹介します。
- 部屋に開放感が生まれる
- 衣類の出し入れがラクになる
- 通気性が良くなる
- コストを抑えられる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
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部屋に開放感が生まれる
クローゼットの扉を外す大きなメリットは、部屋に開放感が生まれることです。視線がクローゼットの奥まで抜けるようになるため、部屋全体が広々とした印象になります。
また、扉の厚みや開け閉めのために確保していた扉の前のスペースが不要になるので、物理的に部屋を広く使えるようになります。デッドスペースだった場所を有効活用することも可能です。
衣類の出し入れがラクになる
クローゼットの扉が無くなれば、衣類の出し入れをスムーズに行えるようになるのもメリットの一つです。
たとえば、服選びや洗濯物の収納作業など毎日のように行う動作が格段にラクになります。
また、布団や季節家電といった大きめの物も、クローゼットの扉につっかえることなく簡単に出し入れできるようになります。
通気性が良くなる
クローゼットの扉を無くすことで通気性が良くなることもメリットです。
クローゼットは衣類が密集しているため、空気がこもりやすいです。特に湿気の多い日本では、扉を閉め切っているとカビや嫌なニオイが発生しやすくなります。扉を無くしてしまえば、クローゼット内の風通しが良くなり湿気が溜まるのを防げます。
さらに、換気扇を回したり窓を開けたりすると部屋だけでなくクローゼットの中も換気されるため、カビやニオイも発生しにくくなるでしょう。
コストを抑えられる
新築やリフォームで家を建てる際に、最初からクローゼットの扉を設置しなければ、数万円から十数万円かかる扉の取り付け費用を節約できます。
また、既存のクローゼットの扉が壊れたり動きが鈍くなったりした場合も、扉を外すことで高額な修理費用や交換費用を浮かすことができます。
後ほど紹介するアイテムで目隠しをすれば、コストを抑えつつ部屋のイメージチェンジも楽しめるでしょう。
クローゼットの扉を外すデメリット
ここまでクローゼット扉を外すメリットを紹介してきましたが、いくつかデメリットも存在します。
- ホコリが溜まりやすくなる
- 中身が丸見えで生活感が出る
- 衣類が日焼けする可能性がある
外した後で後悔しないためにも、以下より紹介するデメリットにも目を通しておきましょう。
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ホコリが溜まりやすくなる
扉という遮蔽物がないため、クローゼットの中にホコリが溜まりやすくなります。衣類にもホコリが付着する場合もあり、特にシーズンオフの衣類や着る機会の少ない礼服などは、気付いたときにはホコリっぽくなっている可能性もあります。
ホコリが溜まるのを防ぎたい場合は、こまめに掃除機をかけたりハンディモップでホコリを取ったりすると良いでしょう。着用頻度の低い服には、市販の衣類カバーをかけるという方法もあります。
また、部屋に空気清浄機を設置するのも有効です。クローゼット内だけでなく部屋全体のホコリを減らせます。
中身が丸見えで生活感が出る
クローゼットの扉を外してしまうと、中身が丸見えになってしまうというデメリットもあります。
服が乱雑に詰め込まれていると一気に生活感が出てしまい、部屋全体が散らかった印象になります。来客時にクローゼット内を見られてしまう場合もあるでしょう。
散らかった印象を無くすには、バッグや帽子などの細かい小物を収納ボックスにしまうのが最も手っ取り早いです。生活感を抑えたい場合は、ハンガーの種類を統一したり、収納ケースの色や素材をシリーズで揃えたりするのがおすすめです。
衣類が日焼けする可能性がある
クローゼットが窓の近くにある場合は、衣類の日焼けに注意してください。直射日光が長時間当たると、衣類が色褪せたり、生地が傷んだりする原因になります。
クローゼットが日光の直接当たる位置にある場合は、窓にUVカット機能のあるレースカーテンやUVカットフィルムを貼ると良いでしょう。
また、日焼けさせたくない大切な衣類がある人は、クローゼット内の奥側に収納すれば色褪せや生地の傷みを防げます。
【扉の種類別】クローゼット扉の外し方
ここからは、クローゼット扉の外し方を紹介します。まず、自宅のクローゼット扉の種類を確認しましょう。
- 折れ戸: 2枚以上の扉が蝶番で繋がっており、折りたたむことで開く
- 開き戸: 蝶番を軸にして、ドアのように前後に開く
- 引き戸: レールに沿って左右にスライドさせて開く
以下より扉の種類別に外し方を解説します。作業をする際は、必ず軍手を着用して2人以上で行ってください。また、壁や床に傷がつかないよう、周囲を毛布や段ボールなどで養生しておきましょう。
折れ戸の外し方
折れ戸は以下の手順で外せます。
- 扉を少し折り曲げた状態にして、上部のレールにはまっているプラスチック製の部品(ランナー)を見つける
- ランナーはバネ式になっているので、指やマイナスドライバーで押し込みながら、手前に引いてレールから外す
- 扉の端にある軸(ピボット)を外し、扉全体を少し持ち上げて下側の軸を床の金具から外す
- 扉を支えながら上側の軸をレールから引き抜き、扉全体を取り外す
上記の流れでもう一枚の扉も外しましょう。折れ戸は重量があるため、外した後は壁に立てかけず床に寝かせてください。
開き戸の外し方
開き戸は以下の手順で外せます。
- 扉を開けて壁と扉を繋いでいる蝶番を確認する
- 1人が扉をしっかりと支え、もう1人がプラスドライバーで蝶番のネジを外す
- クローゼットの枠に残った蝶番も取り外す
ポイントは、下の蝶番から順に外すことです。下からネジを外していけば、扉が急に倒れてくるのを防げます。
引き戸の外し方
引き戸は以下の手順で外せます。
- 扉の上部とレールの隙間に、扉がレールから外れるのを防ぐためのストッパーがあるのを確認する
- ネジを緩める、もしくはレバーを解除するなどして、ストッパーのロックを外す
- 扉全体を両手で少し持ち上げて扉の下側を手前に引き出すように傾けると、上部の戸車がレールから外れる
扉が2枚以上ある場合も、同様の流れで取り外せます。扉を手前に傾ける際は、反対側がクローゼット内に倒れないようにしっかりと支えましょう。
クローゼット扉の代わりのアイデア
扉を外したクローゼットの「目隠し」アイデアを紹介します。
- カーテン
- ロールスクリーン
- ブラインド
- パーテーション
丸見えになるのを防ぎたい人は、以下のアイデアを試してみてください。
カーテン
最も手軽に取り付けられるのがカーテンです。突っ張り棒を使えば、壁に穴を開けずに設置できます。
カーテンのメリットは、色・柄・素材が非常に豊富で、部屋の雰囲気に合わせて自由にデザインを選べることです。開け閉めもスムーズにでき、汚れたら洗濯できるのも嬉しいポイントです。
ただ、上下に隙間ができやすいため、ホコリを完全にシャットアウトするのは難しいというデメリットもあります。
まずは手軽に試してみたい人、季節や気分に合わせてクローゼットの雰囲気を変えたい人などにおすすめです。
ロールスクリーン
ロールスクリーンとは、紐やフックなどを引くことで開け閉めできるアイテムです。使わないときはスッキリと巻き上げておくことができます。
ロールスクリーンのメリットは、全開にすることで開口部を広く取れることです。下ろしているときは、壁のようにフラットに見えるため圧迫感が生まれません。
デメリットは、設置にドライバーでネジ止めが必要なことです。カーテンに比べて価格も高めになります。
ロールスクリーンは、スタイリッシュでモダンな空間を演出したい人や圧迫感を出したくない人などにおすすめです。
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ブラインド
ブラインドは羽(スラット)の角度を調整することで、目隠しをしながら光や風の通り道を確保できるのが特徴です。
メリットは、目隠しと通気性を両立できることです。羽の隙間を拡大することでブラインドを開けずとも換気できるため、カビや嫌なニオイの発生を防げます。
対してデメリットは、羽にホコリが溜まりやすく、掃除に少し手間がかかることです。開閉の際に音が気になる場合もあります。
ブラインドは、通気性を重視したい人、クローゼットにモダンな印象を与えたい人などにおすすめです。
パーテーション
パーテーションは、設置するだけでクローゼットを目隠しできるのが特徴です。突っ張り棒を利用して天井に固定できる製品もあります。
メリットは、種類が豊富なので部屋の雰囲気に合わせやすいことです。小物を掛けられるパーテーションもあり、収納を増やすこともできます。
ただ、設置するには人がスムーズに出入りするための場所を確保する必要があります。小さめの部屋だと、パーテーションを設置すると圧迫感が出てしまう可能性もあります。
パーテーションは、さりげなく空間を区切りたい人、収納を少しでも増やしたい人などにおすすめです。
扉を外して自分らしいクローゼットを実現しよう
クローゼットの扉を無くすことで開放感が生まれたり、衣類の出し入れをしやすくなったりと様々なメリットがあります。
ただ、ホコリが溜まりやすい、中身が丸見えになるといったデメリットもあるので、実際に外すときは慎重に検討しましょう。
完全に丸見えになってしまうのに抵抗がある人は、本記事で紹介した目隠しアイデアを試してみてください。
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※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。