DIYで木材塗装するポイントとは?手順や塗装の種類も徹底解説します!
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DIY塗装と聞くと、ただペンキを塗るイメージがありますが、そんな簡単なものではありません。用途に適した塗料を選ぶ必要がある他、綺麗に塗装するためには、様々なポイントを押さえながら、1つずつ確実に工程をこなしていく必要があるからです。
当記事では、塗料の種類や木材塗装する際のポイント、手順について解説します。
塗料の種類
塗装の種類は大きく分けて次の2つです。
- 油性塗料
- 水性塗料
「油性塗料」は密着性が高いため、塗装が落ちにくい塗料です。気温に左右されない、乾燥が早いといったメリットがある他、雨水や紫外線にも強いため、屋外使用に適しています。
「水性塗料」はにおいが少なく、室内での使用に適している塗料です。乾燥前であれば、水で洗い流せるため、訂正しやすく、DIY初心者でも取扱いしやすいといった特徴があります。
塗料のタイプ
塗料のタイプは大きく分けて次の2つです。
- 浸透タイプ
- 造膜タイプ
「浸透タイプ」は「ステイン塗料」とも呼ばれ、木材に染み込み、色が付くタイプです。木材の手触りや風合いを残したい場合に適しています。
「造膜タイプ」は劣化や汚れに強い塗料です。本来「ペンキ」と呼ばれる塗料は、この造膜タイプのことを指します。
木目は目立たなくなりますが、耐久性をアップできるため、屋外塗装など耐久性が求められる場所へ塗装する際は、造膜タイプを用いた方がよいでしょう。浸透タイプも造膜タイプもさらに種類分けされますが、それが先ほど紹介した「油性塗装」「水性塗装」です。
DIYで木材を塗装する際の3つのポイント
DIYで木材を塗装する際の3つのポイントとして次の3つが挙げられます。
- 屋外作業は天候を考慮する
- 用途に合った塗料を選ぶ
- 塗装前に下地処理を施す
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.屋外作業は天候を考慮する
屋外で塗装する際、天候を考慮するようにしましょう。雨天時に作業を行うと、雨水や湿気によって塗料に不具合が出てしまうため、綺麗に仕上げないと、塗料の寿命を縮めてしまいます。
屋外作業する際は、必ず晴天時に行うようにし、雨天時には行わないようにしましょう。
2.用途に合った塗料を選ぶ
用途に合った塗料の種類・タイプを選ぶことも大切です。「浸透タイプ」や「造膜タイプ」、「油性塗料」や「水性塗料」というように、塗料には様々な種類・タイプがあり、機能もそれぞれ異なります。
折角、塗料を塗っても用途に適したものでない場合、すぐに染みやキズが目立ってしまいます。綺麗な状態をなるべく維持するためには、用途に合った塗料を選ぶことが大切です。
3.塗装前に下地処理を施す
「下地処理」とは、塗料部分に塗料がきちんと乗るように、綺麗な状態にしておく処理のことです。下地処理を行っていないまたは、処理が不十分な場合、良い塗料を塗っても、綺麗に塗装できません。
塗装前には下地処理をしっかりと施すようにしましょう。
木材を塗装する際の準備物・手順
ここでは次の2項目に分け、木材の塗装について解説します。
- 準備物
- 塗装の手順
それぞれ詳しくみていきましょう。
準備物
木材を塗装する際の準備物は以下のとおりです。
- 刷毛
- ローラー
- ローラーハンドル
- 塗料
- 塗料を入れるための容器
- マスキングテープ
- マスカー
- タオルや雑巾などいらない布
- 紙やすり
ローラーは塗装面積が広い場合に必要なため、必ず準備する必要はありません。また、塗料を入れるための容器についても、いらないバケツなどがあれば、それで代用可能です。
塗装の手順
塗装の主な手順は次の6ステップです。
- 養生する
- 表面を磨いて木くずを拭き取る(1回目)
- 道具の準備
- 1回目の塗装を行う
- 表面を磨いて木くずを拭き取る(2回目)
- 2回目の塗装を行って完成
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.養生する
塗装をすると、木くずや塗料などで周囲を汚すリスクがあります。そのため、周囲を汚さないように「マスキングテープ」や「マスカー」を使用してしっかりと養生(保護)していきましょう。
2.表面を磨いて木くずを拭き取る(1回目)
紙やすりを使用しやすい大きさにカットして、塗装する木材の表面を磨いていきます。やすりがけをすることで、表面の汚れが落とせる他、適度に表面をざらざらにして塗料の密着度を向上させられます。
表面を磨き終わったら、磨いた時に出た木くずを拭き取りましょう。そのまま塗装すると、綺麗な仕上がりにならないため、忘れずに木くずを拭き取ることが大切です。
3.道具の準備
道具の下準備を行います。主な準備内容は以下のとおりです。
- 塗装面に付着しないように刷毛の抜け毛を取っておく
- 塗料の容器をよく振った後、容器に出す
4.1回目の塗装を行う
木目に沿いながら、刷毛で塗装していきましょう。表面はもちろん、隙間や裏面など、細かい部分も忘れずに塗装することが大切です。
塗装する際のポイントが2つあります。
1つ目が「ストロークを長くする」ということです。ストロークを長くすれば、刷毛の跡が残りにくくなり、綺麗に仕上げられます。
2つ目が「刷毛に含む塗料を少なくする」ことです。塗料が多いと、塗料が厚くなったり、ムラになりやすかったりするため、綺麗に仕上がりません。
そのため、容器のふちで余計な塗料を落とすなどして、刷毛に塗料を含みすぎないようにしましょう。万が一、塗装したくない箇所がある場合は、マスキングテープを貼り付けて、塗装しないようにカバーしておくことをおすすめします。
5.表面を磨いて木くずを拭き取る(2回目)
1回目の塗装が完全に乾いたのを確認したら、表面をまたやすり掛けしましょう。磨くことで、1回目のやすりがけで残った木の遷移の毛羽を削り取って、滑らかな仕上がりにできます。
磨き終わったら、1回目のやすりがけ同様に、表面の木くずを拭き取ります。
6.2回目の塗装を行って完成
木くずを拭き取り終わったら、木目に沿って2度目の塗装を行いましょう。塗装方法やポイントは1回目と同様です。
塗装が終了し、完全に乾いたら、完成です。
DIY塗装でよくある質問
DY塗装でよくある質問として次の3つが挙げられます。
- 塗装を塗り替えるタイミングとは?
- 塗料を選ぶポイントはありますか?
- 塗装刷毛の洗い方について知りたい
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.塗装を塗り替えるタイミングとは?
木材塗装の場合、3~5年おきにこまめに塗り替えることをおすすめします。木材は自然素材のため、湿気で縮小や膨張を繰り返しているため、表面の塗装との間にひずみが生じ、ひび割れたり、塗装が剥がれたりしてしまいます。
もちろん、使用方法や配置している場所で劣化スピードは異なりますが、綺麗な状態を保ちたいという場合はこまめに塗装した方がよいでしょう。
2.塗料を選ぶポイントはありますか?
塗料を選ぶポイントは以下のとおりです。
- コスト・サイクル
- 耐久年数・塗料のグレード
- 塗り替え素材・場所
- 使用者への影響
- 塗料の機能
- 耐候性の種類
- 仕上りのイメージ・艶の有無
用途に適したものや塗装予定素材の配置場所以外にも、様々なポイントを押さえて、塗料を選ぶ必要があります。
3.塗装刷毛の洗い方について知りたい
塗装刷毛の洗い方は使用する塗料の種類によって異なります。
油性塗料の場合は、ラッカー薄め駅やペイント薄め駅に浸けて洗いましょう。ある程度、綺麗にしたら、食器用洗剤でもみ洗いするとさらに綺麗に洗うことができます。
水性塗料の場合は水に溶けるため、水の貼ったバケツなどに浸けて洗えば問題ありません。さらに綺麗に洗いたい場合は、油性塗料同様に食器用洗剤でもみ洗うとよいです。
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塗料には様々な種類・タイプがあり、特徴や機能などが大きく異なるため、用途や塗り替え素材・場所などを加味しながら、用途に適したものを選ぶことが大切です。ただし、DIY初心者の場合は取り扱いしにくい塗料もあるため、用途に適したもののみにこだわってしまうと、綺麗に塗装できないリスクもあります。
したがって、塗装初挑戦という場合は、初心者でも扱いやすい簡単な塗装からはじめることをおすすめします。
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