和室をフローリングにリフォームする方法|DIYの手順やよくある質問まで徹底解説!

和室をフローリングにリフォームする方法|DIYの手順やよくある質問まで徹底解説!

「和室をリフォームして、フローリングにしたい」「DIYでもできるの?」と考える人はたくさんいるでしょう。しかし、リフォームするメリットや費用相場、DIYの方法について詳しく知らないかもしれません。

この記事では、和室をフローリングにする方法や費用相場、DIYの手順について解説します。和室のリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

和室をフローリングにする3つのパターン

和室をフローリングにする3つのパターン

和室の畳からフローリングへとリフォームする方法には、主に3つのパターンが挙げられます。

  • 畳を剥がしてフローリングに張り替える
  • 畳の上からフローリングを重ね張りする
  • 畳の上からフローリング風マットを敷く

この中でも、マットを重ね張りする・敷くだけであればDIYで簡単にできるため、手軽にリフォームすることができるでしょう。

畳を剥がしてフローリングにするメリット

畳を剥がしてフローリングにするメリット

畳を剥がしてフローリングに張り替えるメリットには、以下の5つが挙げられます。

  • 掃除・手入れしやすい
  • 介護やバリアフリーに向いた部屋になる
  • 本物の木材を使った部屋を実現できる
  • 床と扉が擦れにくい
  • カビの発生などのトラブルを避けられる

特に、最近人気がある無垢材を使用したフローリングへと張り替える場合、一旦畳を剥がしてから張り替えることが欠かせません。

畳を剥がしてフローリングにするデメリット

畳を剥がしてフローリングにするデメリット

畳を剥がしてフローリングとすることには、以下の2つのデメリットもあります。

  • 冷えを感じやすい
  • 防音性の低下

畳であれば、冬でも裸足で歩けるかもしれませんが、フローリングに張り替えると足元から冷えを感じやすく、部屋全体に寒さを感じてしまうでしょう。また、防音性についてもフローリングは畳と比べて劣る傾向にあります。

これらのデメリットを抑えるには、フローリングへ張り替えるのではなく、クッションフロアを取り入れることもひとつの選択肢です。

畳からフローリングへ張り替える費用の相場は?

畳からフローリングへ張り替える費用の相場は?

畳からフローリングへ張り替える費用の相場は、10〜40万円程度(6〜8畳)です。しかし、畳を剥がしたときの下地の状態次第では、補修費などで10万円前後の追加費用が発生するおそれもあります。

そのため、見積りを依頼する場合は、施工を希望する部屋の状態を確認してもらったうえで正確に計算してもらうようにしましょう。

工事期間はどれくらいかかる?

工事期間はどれくらいかかる?

畳からフローリングに張り替える際、工事期間は平均して1〜3日程度かかります。しかし、畳を剥がしてからの下地調整や、部屋の広さなどに応じて工事日数が変動する場合も考えられるでしょう。

また、床暖房を取り入れる場合もフローリングに張り替える場合よりも時間がかかる傾向にあります。そのため、リフォーム工事へ取りかかる前に工事日数の確認をしましょう。

DIYで畳をフローリングにリフォームできる?

DIYで畳をフローリングにリフォームできる?

重ね張り工法を取り入れることで、DIYで畳をフローリングにリフォームできます。重ね貼り工法では、和室の畳を剥がす・下地補修の必要がないため、最小限の作業で済ませることが可能です。

また、畳の上から張るフローリング材についても、フロアタイルやクッションフロアを取り入れることによって、簡単にリフォームできます。

DIYに必要となる費用の目安は、以下の通りです。

  • クッションフロアの重ね張り:1.5万円〜2万円(6畳分)程度
  • 複合フローリングの重ね張り:10万円(工具込み)程度

重ね張り工法でDIYする6つの手順

重ね張り工法でDIYする6つの手順

重ね張り工法で畳からフローリングにする手順について解説します。まずは準備するものから見ていきましょう。

  • クッションフロア
  • 両面テープ・セロハンテープ
  • ハサミ及びカッターナイフ
  • 防虫・防ダニ・防カビシート
  • ズレを防ぐピンや画鋲

また、重ね張り工法でDIYする手順は、以下の6つのステップを踏みます。

  1. 和室のサイズを計測する
  2. 汚れを取り除く
  3. 防虫・防カビシートを敷く
  4. クッションフロアをカットする
  5. クッションフロアをテープで貼り合わせる
  6. クッションフロアの裏面にテープを貼って敷く

それぞれの手順ごとに分けて詳しく解説します。

1.和室のサイズを計測する

フローリングの重ね張りをする和室の正確なサイズをまずは計測しましょう。

畳は種類ごとにサイズが異なるため、同じ畳数でも広さが違っています。たとえば、江戸間4.5畳は261×261cmとなりますが、京間4.5畳は286×286cmです。

そのため、フロア材を購入するときにも正確なサイズを計測しておく必要があります。

2.汚れを取り除く

畳の上が汚れたままだと、ダニやカビが繁殖してしまう原因となるおそれがあります。このような事態を予防するために、クッションフロアを重ね張りする前に必ず掃除して汚れを取り除いてください。

掃除する際、掃除機を使って大まかなゴミを吸い取るようにし、畳の目に詰まっているホコリやゴミはほうきを使って掃き出すときれいな状態にできます。

3.防虫・防カビシートを敷く

クッションフロアを畳の上に直接敷いてしまうと、湿気などが溜まりやすく、カビやダニが繁殖するおそれがあります。

これらを予防するため、防虫・防ダニ・防カビシートを畳の上に敷き、ピンなどで固定してください。このときに使うピンは、防錆素材を使ったものを使うことがおすすめです。また、防虫・防ダニ・防カビシートは、ホームセンターで購入できます。

4.クッションフロアをカットする

和室の隅に柱がある場合、クッションフロアを床に合わせてカットします。基本的には、地ベラを壁と床の間に押しつけるようにし、地ベラに沿ってカッターナイフを使用して切るとよいでしょう。

また、少しもったいないような気がしますが、カッターナイフの刃はこまめに折って、切れ味が良い状態を保つようにすると美しい仕上がりにつながります。

5.クッションフロアをテープで貼り合わせる

部屋の形に合わせて不要な部分を切ったクッションフロアをテープで貼り合わせます。

このときに意識したいポイントとしては、テープの貼り付け部分を隠せるようにクッションフロアの裏面から貼り合わせるように注意しましょう。

貼り合わせが上手くできなければ、クッションフロアの柄がズレてしまいます。そうなると仕上がりが美しくならないため、木目の継ぎ目を合わせるように意識することがおすすめです。

6.クッションフロアの裏面にテープを貼って敷く

クッションフロアの裏面に両面テープを貼って床へ敷きます。テープはクッションフロアの四隅と上下に十字を切るように貼ると、浮き上がることを予防できます。

全てのクッションフロアを敷き詰めて、重ね張りができたらDIYは完了です。しかし、重ね張り工法はリフォーム費用を抑えられますが、床の高さが変わることや下地の状態を確認できない点に注意する必要があります。

和室をフローリングにする際、よくある3つの質問

和室をフローリングにする際、よくある3つの質問

和室をフローリングにする際のよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問1.6畳をフローリングにするときの費用はいくらくらいですか?
  • 質問2.フローリングと板の間に違いはありますか?
  • 質問3.畳からフローリングにする場合、何日くらいかかりますか?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問1.6畳をフローリングにするときの費用はいくらくらいですか?

6畳の和室をフローリングにする際の費用目安は以下の通りです。

無垢フローリング(防音材なし):18万円前後

複合フローリング(防音材なし):16万円前後

また、防音材を入れた場合は、無垢フローリングで22万円前後、複合フローリングで21万円前後となります。このように材質の防音材の有無によって、費用は数万円単位で変わります。

質問2.フローリングと板の間に違いはありますか?

フローリングと板の間は、床材として木材が使われていることに違いはありません。一般的には、使用されている「部屋の種類」によって呼び方が異なります。

旧来の日本住宅では、板敷きの部屋を「板の間」と呼んでいました。しかし、洋風建築が主流になった現代では、洋風の部屋の床材に板が使われている場合はフローリング、和風の部屋は板の間と呼ばれることが一般的です。

質問3.畳からフローリングにする場合、何日くらいかかりますか?

畳からフローリングに張り替える際、工事にかかる期間は平均すると1〜3日ほどです。

しかし、畳を剥がしたあとに行う下地の調整や、部屋の広さによって工事にかかる日数は異なります。そのため、リフォームに取りかかってもらう前に工期の確認をするようにしましょう。

また、DIYで重ね張りする場合は、1日で済ませることができます。気軽にフローリング風の部屋に仕上げたい方は重ね張り工法でのDIYも検討してみてください。

まとめ

まとめ

和室をフローリングにする手順や費用相場、DIYの手順を解説しました。和室をフローリングすることによって、掃除や手入れがしやすくなったり部屋のイメージを変えられたりとさまざまなメリットがあります。

また、張り替えるのではなく、重ね張り工法を取り入れることで手軽に部屋のイメージを変えることも可能です。ぜひ、自宅に合った方法をチェックして、和室をフローリングにリフォームしてみましょう。

ちなみに、次のページでは、和室をおしゃれにリフォームする方法を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

【初心者向け】和室をおしゃれにリフォームする5つの方法!意識すべきポイントも紹介