【2023年最新版】押入れのカビ対策7選|カビが生える原因や種類、影響について徹底解説!
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押入れは湿気がこもりやすく、カビにとって最適な繁殖場所です。このカビは、放置すると衣類や布団に移り、健康に害を与える可能性があります。
本記事では、押入れにカビが生える原因やカビがもたらす影響について解説しています。具体的な対策も紹介しているので、押入れのカビにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
押入れにカビが生える原因は?
カビは菌類の一種です。カビの胞子は空気中に存在し、20℃〜30℃の温度と湿度60%以上の多湿な環境で繁殖します。そして、ホコリや人間の皮脂、食べこぼしなどを栄養源にします。
特に、通気性が悪く湿度が高まりやすい押入れは、カビが発生しやすい環境です。押入れが便利な収納場所である一方で、湿った布団や他の湿気を含んだ物を収納すると、カビがすぐに発生し、物から物へと移ります。
また、押入れに物を過度に詰め込むと、更に通気性が悪化し、カビが繁殖しやすくなります。このような環境はカビにとって最適な生育の場となり、カビの胞子が空気を通じて広がるため、日常的な清掃と適切な収納管理が必要です。
押入れに発生するカビの種類
押入れに発生するカビの主な種類は、白カビ・黒カビ・緑カビです。白カビは自然素材、特に食べ物や木材に容易に発生し、明るい色の木材では特に目立ちにくく、押入れの奥でいつの間にか繁殖していることがあります。繁殖力は高いため、早急な対処が必要です。
黒カビは、一度生えると取り除くのが非常に困難で、木材の深い部分まで根を伸ばし、その部分を黒く変色させます。緑カビも黒カビと同様に木材や畳に発生しやすく、繁殖が進むと劣化や腐敗の原因となります。
押入れのカビがもたらす3つの影響
押入れにカビが生える原因が理解できたところで、次は押入れのカビがもたらす影響を紹介します。主に次の3つです。
- アレルギー性鼻炎・シックハウス症候群
- 夏型過敏性肺炎
- 老廃物による悪臭
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
1.アレルギー性鼻炎・シックハウス症候群
カビの胞子を吸い込むと、多くの健康問題を引き起こす可能性があります。主な症状には、鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、のどの痛みや乾燥、呼吸困難などがあり、気管支に影響します。
また、アレルギー性鼻炎や喘息、シックハウス症候群の原因になることもあり注意が必要です。
カビの影響が絡んでくると、根本的な解決をしない限り、これらの症状に長く悩まされることとなり得ます。布団に入った際に鼻水や咳が出る場合、押入れのカビの影響を疑いましょう。
2.夏型過敏性肺炎
夏型過敏性肺炎は、夏に多く見られるトリコスポロンというカビが原因のアレルギー症状です。この疾患は夏風邪と誤認されがちですが、症状としては咳、息切れ、発熱を伴います。
これらの症状が表れた際、特に気管支に強い負担や不快感を感じる場合、風邪ではなく肺炎の可能性を疑って対処しなければなりません。
押入れの中の湿気や暗さは、カビが繁殖しやすい環境を提供しやすいです。予防策を講じることで、健康を守り、夏型過敏性肺炎のリスクを減少させましょう。
3.老廃物による悪臭
押入れの不愉快な臭いの元凶はカビの老廃物です。カビが増殖する過程で排出される老廃物が強烈な悪臭を生み出し、カビの量が多ければ多いほど、その臭いは一層強くなります。
この悪臭は布団や衣服にも移るため、気分が沈むだけでなく健康被害にもつながってしまいます。よって、押入れでカビを見つけたら、速やかに対処し、取り除くことが重要です。
次の章では、押入れのカビ対策を紹介しているので、清潔で快適な生活空間を保つために、実践してみてください。
押入れのカビ対策7選
押入れのカビは建物を傷めるだけでなく、健康被害にもつながるため早急な対処が必要です。ここでは、押入れのカビ対策を7つ紹介します。
- 押入れの中の空気を循環させる
- 定期的に消毒用エタノールで消毒する
- 除湿剤を設置する
- 物を詰め込みすぎない
- 布団・服は干してから収納する
- すのこや新聞紙を活用する
- 押入れの戸を開けておく
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.押入れの中の空気を循環させる
押入れは、閉ざされた環境であるため、しばしば古びた空気が滞留しやすい場所となります。扉を定期的に開けて新鮮な空気を取り入れるか、サーキュレーターを利用して空気の流れを作り出すことが重要です。
こうした対策により、押入れ内の湿度を管理し、カビの繁殖を抑えることができます。湿気が溜まらない環境を維持すれば、カビの発生リスクを大きく減少させることができるので、定期的な通気は必須の作業といえます。
2.定期的に消毒用エタノールで消毒する
押入れの中で発生するカビや汚れは、消毒用エタノールを利用すると効果的に除去することができます。手順は以下の通りです。
- まず、押し入れの中のアイテムをすべて取り出します。
- エタノールを含ませたクロスで押入れの表面を丁寧に拭きます。
- エタノールで拭いた後は、押入れの換気をしてしっかり乾燥させます。
定期的にこのような消毒と清掃を行うことで、カビの発生を予防し、押入れを清潔で安全な状態に保てます。
3.除湿剤を設置する
除湿剤やカビ防止アイテムの使用は、押入れ内のカビ発生を効果的に抑制できおすすめです。
中でも除湿剤はカビ予防の定番商品で、押入れの四隅や下部に設置すると、湿気を効率よく吸収してくれます。湿気はこれらの場所に溜まりやすいため、ここに配置することでカビの生育を防げます。
また、重曹も湿気を吸収する性質があり、除湿剤として使用可能です。重曹は、湿気の吸収に加えて、消臭・脱臭効果も期待できます。重曹を空き瓶などの容器に入れ、ガーゼで覆い、押入れの隅に設置すると良いでしょう。
除湿剤を使用するにあたり、交換時期には注意してください。特に湿度が高い梅雨時期には、水分の吸収速度が格段に速くなります。こまめに確認・交換するよう心掛けましょう。
4.物を詰め込みすぎない
押入れに物を過度に詰め込むことは避け、適切な収納で空気の循環を確保しましょう。物が多すぎると、空気の流れが妨げられ、湿気が押入れ内に留まりやすいです。これがカビの繁殖を助けることになり得ます。
多くの物を収納している場合、不要な物の整理や処分を通じて、量を減らしましょう。物の量を減らすことで、押入れ内の衛生状態の維持もしやすくなります。また、定期的な掃除も効率的に行いやすいでしょう。
5.布団・服は干してから収納する
人間は寝ている間に約500mlの汗をかくとされているため、特に布団は起きた直後に収納してしまうと、押入れの湿度が急速に高まり、カビの発生の可能性が高くなります。したがって、収納前には最低でも1時間はしっかりと乾燥させることが大切です。
また、衣類も収納前にはハンガーにかけ、しっかり風通しを良くしてから収納しましょう。これにより、衣類からの湿気が押入れ内に溜まるのを防ぎます。
衣類や布団を清潔に保ち、埃や他の汚れをしっかりと取り除くことで、より清潔な生活空間を保てます。
6.すのこや新聞紙を活用する
押入れに新聞紙とすのこを組み合わせて活用することで、湿気とカビを効果的に防ぐことが可能です。
すのこを押し入れの各面に配置し、その上に新聞紙を敷くと、空気の循環が生まれ、湿気を吸収してくれます。この方法で布団を収納すれば、押入れ内でのカビ発生の可能性を大幅に減少させることができるでしょう。
このカビ防止策は、手軽に取り入れることができます。すのこと新聞紙の定期的な交換も忘れずに行い、押し入れの中を常に清潔に保つよう心がけましょう。
7.押入れの戸を開けておく
押入れのカビ対策として最もコストがかからない方法は、押入れの戸を開けておくことです。空気を換えることで湿気を追い出し、カビの発生を防ぐことができます。
押し入れのふすまを閉めておくと湿気がこもりやすく、これがカビの発生原因となりますので、定期的にふすまを開けて換気する習慣をつけましょう。
ポイントは、ふすまを片方だけ開けるのではなく、両方のふすまを中央に寄せて空気の流れを良くすることです。そして、窓を開けたり、扇風機やサーキュレーターを利用して押入れ内部の空気を循環させることで、より効果的な換気が期待できます。
出かける前や、空気が乾燥している日に換気を行うとよいでしょう。湿度が高い日には、エアコンの除湿機能を利用するか、換気を避けることで、湿気の取り込みを防ぐことができます。
押入れのカビ対策でよくある3つの質問
ここでは、押入れのカビ対策でよくある質問に回答します。
- 質問1.押入れのカビが取れない場合の対処法は?
- 質問2.押入れのカビを除去する前に準備すべきことは?
- 質問3.カビの原因が漏水や結露である場合の対応は?
上記の質問内容について、それぞれ詳しくみていきましょう。
質問1.押入れのカビが取れない場合の対処法は?
押入れでのカビ取り作業において、一般的な方法でのカビの色素除去やカビの完全死滅が難しい場合があります。カビは、根本から完全に除去しないと再発するリスクが高いため、業者の力を借りることで、再発のリスクを低減可能です。
カビ取り業者は、市販の製品とは異なる専用のカビ取り剤や機械を使用するため、広範囲や深刻なカビでも、これらを用いてカビを完全に除去できます。さらに、業者は防カビ処理も行ってくれるため、カビが再発しにくい環境を整えることができておすすめです。
質問2.押入れのカビを除去する前に準備すべきことは?
押入れでのカビ除去作業に取りかかる前には、適切な準備が不可欠です。残されたカビは、再度繁殖の可能性がありますので、効果的なカビ除去のために、適切な準備を怠らないよう注意しましょう。
① 最初に、押入れの中身をすべて取り出します。中に物が残ると、隠れたカビが残り再繁殖の危険があります。この機会に、不要な物の整理も行い、利用可能な物は不用品回収へと依頼するのも良いでしょう。
② 押入れの各部、床面、壁面、天井をドライタイプのフローリングシート等で、ホコリやカビの胞子を丁寧に拭き取ります。作業中はカビの胞子を吸い込まないよう、マスクの着用が必須です。
③ 湿気の除去は扇風機やサーキュレーターを利用して行います。しかし、胞子が巻き散らされないよう注意が必要です。
質問3.カビの原因が漏水や結露である場合の対応は?
押し入れのカビが漏水や結露に起因する場合、表面のカビを取り除いただけでは、根本の問題が解消されないため、カビはすぐに再発します。
このような状況下では、押入れのリフォームや配管の修理を検討しましょう。これにより、カビの根本的な原因を取り除くことができ、健康的で快適な居住環境を実現できます。
まとめ
押入れは、カビが繁殖する環境になりやすいです。適切な対処を怠ると、表面だけでなく素材の奥までカビが浸透し、完全に除去するのが一層難しくなります。
整理整頓をして物を詰め込み過ぎず、定期的な換気で空気を循環させましょう。また、すのこや除湿剤などのアイテム活用もおすすめです。
自力では難しい広範囲のカビや根本からの解決には、プロの業者に依頼すると綺麗になります。この記事を参考に対策を取り入れて、健康で快適な居住空間を保ちましょう。
なお、次のページでは、押入れのカビ臭さを予防・除去する方法を紹介しています。