【プロが教える】ルーバーとは?役割や素材の種類、主な用途を徹底解説!
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ルーバーとは、細長い羽板を一定の間隔で平行に配置し、縦または横に並べたものです。採光や換気、外部からの視線を効果的に遮断する機能を持ちながら、デザイン面にも優れています。
この記事では、ルーバーの概要、各種素材の特徴、主な用途に焦点を当てて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
ルーバーとは?
ルーバーとは、壁面や天井の開口部に配置される、縦または横に平行に並べられた板、あるいは細長い羽板を指します。これらは空間に適度な通気や光の射し込みを提供するために間隔をあけて配置されているのが特徴です。
「鎧戸」や「ガラリ戸」とも称されるルーバーは、戸建て住宅のバルコニーや注文住宅の外壁、そしてマンションの屋上設備など、多岐にわたる用途で採用されています。設置場所に応じて、ルーバーはさまざまな大きさや形状があり、さらに羽板の角度を調整することで用途に合わせた機能性を発揮します。
ルーバーの役割は4つ
ルーバーの役割を紹介します。主に次の4つです。
- 採光を調節する
- 人の視線を遮る
- 風通しをよくする
- 雨の侵入を防ぐ
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
1.採光を調節する
適切な採光は、生活空間に明るさと温かみをもたらしますが、強すぎる日差しは家具の色あせや室内温度の過剰な上昇を引き起こし、健康リスクを高めることがあります。ルーバーを取り入れることで、日射しを効果的に遮りつつ、必要な採光を室内に取り入れることが可能です。
また、ルーバーの角度調整機能により、日光の量を細かくコントロールすれば、室内の温度調節や照明の使用を最適化し、エネルギー消費を抑える効果も期待できます。エネルギー費用の節約にも寄与し、環境への負荷を減らす持続可能な住宅設計の一環としても価値があります。
2.人の視線を遮る
ルーバーは、プライバシー保護と視線のコントロールに優れた建築要素です。窓に比べて、防犯性とプライベート空間の確保に有効であり、ブラインドの代わりとしても活用できます。
ルーバーの可動性により、開閉の調整が自在にできるため、昼間は限られた開放で外からの視線を遮りつつ、夜はより広範囲に開けて空間を楽しむことが可能です。この機能は、外部からの視線を意識せずに内部空間を快適に利用したいと考える方にとって、理想的な解決策のひとつです。
3.風通しをよくする
ルーバーは、通風性と換気機能にも優れています。これにより、屋内の空気品質を維持し、温度調節や不快な匂いの解消に貢献します。
また、従来の窓の使用では、開けるという行為が全開または全閉に限られ、防犯上のリスクを高めることがありました。しかし、ルーバーを用いることで、細かく風量を調節できる開閉の隙間を設けることが可能となり、住宅の安全性を損なうことなく換気できます。
4.雨の侵入を防ぐ
窓とは異なり、ルーバーは斜めに開く設計が可能なため、窓を開けたままでも雨水の室内への侵入を防ぐことができます。頻繁に換気が必要ながらも閉め忘れがちな浴室やトイレの小窓など、特定の場所において特に有益です。
雨水を効果的に防ぎつつ、必要な換気機能を維持するルーバーは、機能性と利便性の両面で優れた選択肢と言えるでしょう。
ルーバーの素材は4種類
ルーバーは主に4種類の素材が用いられています。
- アルミ
- ガラス
- 天然木
- 人工木(樹脂)
項目ごとに特徴を詳しくみていきましょう。
1.アルミ
アルミ製のルーバーは、高い意匠性と実用性で幅広い用途に適しています。軽量でありながら強度が高く、放熱性に優れ、汚れやさびに強い性質を持つため、特に屋外での使用に最適です。
設備の目隠し、外構フェンス、住宅や大型施設の窓ガラスの日除けなど、さまざまなシーンで活躍します。また、表面に汚れが付着しにくく、清掃やメンテナンスも比較的簡単です。
ただし、衝撃による凹みや傷がつきやすい、カラーバリエーションの少なさ、塗装の難しさといったデメリットも考慮する必要があります。
2.ガラス
ガラス製のルーバーは、採光とプライバシー保護を同時に行えるのが特徴です。ガラスの透明性を利用しながら、すりガラスの加工を施すことで、室内が外から見えにくくなります。
これは、浴室や洗面所、キッチンといったプライバシーが重視される空間に最適です。また、ルーバーが閉じている状態でも自然光を取り入れることができるため、日中の室内を明るく保つことができます。
一方で、ガラス素材のデメリットには、割れやすさとコストの高さが挙げられます。そのため、定期的にメンテナンスをしてヒビが入っていないか確認しましょう。
3.天然木
天然木を使用したルーバーは、経年変化を楽しめるのが大きな魅力です。時間が経過するにつれて、見た目は味わい深く変化し、独特の風合いを増していきます。
天井装飾、エアコンの目隠し、収納扉、室内ドアといった屋内のさまざまな場所で利用されています。ただし、素材の美しさと機能性を保持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
天然木の使用は、水濡れや火災のリスクという制約がありますが、その温もりと時間とともに育まれる美しさによって、どの空間にも暖かみと品格を加えることができます。
4.人工木(樹脂)
人工木(樹脂)のルーバーは、外観の美しさは驚くほど本物に近いものがあります。耐久性に優れた樹脂を原材料として使用しているため、屋外の設備の目隠し、フェンス、バルコニーや屋上など、過酷な条件下での使用に最適です。
一方で、樹脂の配合により、一部の人工木はプラスチックに似た見た目や触感をもつ場合があります。また、価格は天然木よりもやや高めです。
屋内では天然木の温もりと質感を活かし、屋外では人工木(樹脂)の耐久性とメンテナンスの容易さを生かす、という使い分けもおすすめです。
ルーバーの主な用途
続いて、ルーバーの主な用途を紹介します。ぜひ、取り入れる際の参考にしてみてください。
窓
ルーバーは、浴室やキッチンなどの窓に取り付けられることが多い、実用性とプライバシー保護を兼ね備えた便利な建築要素です。
浴室においては、高湿度によりカビが生じやすいため、効果的な換気が求められます。ただし、長時間の窓開放は外からの視線が気になるという問題があります。ここでルーバーの役割が重要となり、外からは見えにくい角度に調整しつつ、必要な換気と雨水からの保護を同時に実現するのです。
キッチンの窓にルーバーを設置する場合も、同様にプライバシーの確保と換気の需要を満たします。特に道路に面しているキッチンや、近隣の住宅が間近にある場合、開け放つことによる視線の問題が発生しがちです。
しかし、ルーバーを設置することで、これらの懸念を解消し、自然光の取り入れや新鮮な空気の流れを確保しながら、外部からの視線を効果的に遮ることができます。このように、ルーバーは窓に取り付けることで、換気、採光、雨よけ、プライバシー保護といった複数の機能を一度に提供し、居住空間の快適性と機能性を向上させます。
天井
天井にルーバーを取り付け、空間の美観を高めながら、機能性を向上させる手法です。天井の照明やエアコンなどの設備を隠すことで、部屋全体にすっきりとした洗練された印象を与えます。
また、羽板の隙間から漏れる光を利用することで、まるで太陽光が室内に差し込んでいるかのような自然な明るさと温かみを演出できるのが魅力です。このような演出は、おしゃれで洗練された空間作りを目指す方に人気があります。
加えて、ルーバーの羽板が作る隙間は、天井に奥行きと高さを感じさせる効果を持ち、室内の開放感を増すことが期待できます。
外壁・ベランダ
ルーバーは、通行人や隣家からの視線が気になる場所に設置することで、室内や敷地のプライバシーを守りつつ、防犯効果が期待できます。また、ルーバーは強い日差しを遮ることも可能で、これにより室内の気温上昇を抑え、快適な室内環境を維持できます。
さらに、デザイン性においてもルーバーはおすすめです。外から見た建物の外観をおしゃれで現代的な雰囲気に変えることができるため、建物自体の魅力を向上させることができます。
このように、ルーバーは外壁やベランダにおけるプライバシー保護、日差しのコントロール、美観の向上といった複数の要素を兼ね備えた非常に有効な建築材料です。
ルーバーとはでよくある3つの質問
最後に、ルーバーとはでよくある質問にお答えします。
- 質問1.ルーバーとは?
- 質問2.ルーバーは角度を調整できる?
- 質問3.ルーバーはおしゃれに設置可能?
それぞれ詳しくみていきましょう。
質問1.ルーバーとは?
ルーバーは、細長い板材を一定の間隔で平行に配置した構造物を指します。これは「鎧戸」「ガラリ戸」とも呼ばれ、日光や雨を遮る、空気の流れを調節する、そして視線を遮るなど、多目的に使用される建築要素です。
質問2.ルーバーは角度を調整できる?
ルーバーは、角度を自由に変更できる可動式と、一定の位置で固定される固定式があります。外部の建物には、直射日光や外からの視線を遮るために縦型の固定式ルーバーが最適です。
一方で、内部の空間は、採光や換気を目的とする場合、角度調整が可能な横型の可動式ルーバーを設置するのがおすすめです。
質問3.ルーバーはおしゃれに設置可能?
ルーバーは、カーテンやブラインドと同じように日光や外からの視線を遮る機能を持ちながら、エクステリアデザインにも大きく貢献するアイテムです。その魅力は、選択する素材やカラーによって大きく変わります。
たとえば、シンプルかつナチュラルなカラーを選べば、温もりのある落ち着いた空間を作り出すことができます。一方で、クールで都会的なデザインを選択すれば、モダンでスタイリッシュな空間を演出することも可能です。
まとめ
ルーバーは、日差しや雨風、外からの視線を遮るだけでなく、アイデア次第で、おしゃれで機能的なエクステリアデザインとして取り入れることが可能です。
主に使用される素材には、アルミ、天然木、人工木、ガラスがあり、それぞれにメリットがあります。特性を理解し、生活スタイルや好みのルーバーを選択することで、より快適な居住空間を実現しましょう。
なお、次のページでは、玄関ドアの主な種類や交換方法を解説しています。