模様替えは、少しの変化でより快適な空間に生まれ変わります。しかし、レイアウトによっては自分の求める効果が得られない場合があるため注意が必要です。

この記事では、模様替えのレイアウトで失敗しないコツやアイデアをご紹介します。これから模様替えを考えている方、何から手をつけていいかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。

模様替えとは？

模様替えとは、室内の家具や装飾品の配置を変更し、空間の機能性や見た目を改善する行為です。

効果的なレイアウト変更により、限られた空間でもより快適で機能的な生活空間を実現することができます。模様替えは、単に物を移動させるだけではなく、空間を最大限に活用し、住む人の気持ちをリフレッシュさせるための有効な手段です。

模様替えのレイアウトで失敗しないコツ

模様替えのレイアウトで失敗しないコツを紹介します。主に次の3つです。

• 具体的なイメージをつくる
• 全体の色味を決める
• 素材やサイズ感など細部まで調べる

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.具体的なイメージをつくる

模様替えを始める前に、どんな空間にしたいのか、具体的なイメージを持つことが重要です。たとえば、「明るく開放的なリビングにしたい」「温かみのある寛げる寝室にしたい」など、目指す空間のコンセプトを明確にします。

イメージが固まらないときは、インテリア雑誌やインターネット情報が役立ちます。レイアウトや色使い、素材感を参考にして、自分の空間にどう取り入れるか考えましょう。

また、実際に自分の部屋の寸法を測っておき、大きな家具を配置する場合は紙にスケッチしてみるのもおすすめです。その際、部屋の特性や日当たり、家族の生活パターンも考慮に入れると、より具体的で実用的なプランニングが可能になります。

2.全体の色味を決める

模様替えにおいて、全体の色味を決めることは、空間の印象を大きく左右します。色味を統一すると、部屋全体が一体感のある雰囲気を演出することが可能です。

具体的には、ベースカラー、アクセントカラー、中間色の3つに分けて考えるとよいでしょう。

ベースカラー	壁や床など、部屋の大部分を占める色です。明るいベージュやグレーなど、あくまで基本となる落ち着いた色を選ぶのがおすすめです。
アクセントカラー	部屋に彩りを加える色です。クッションや小物などに使うと、部屋全体が引き締まります。
中間色	ベースカラーとアクセントカラーの間を埋める色です。家具やカーテンに使うと、部屋全体が自然にまとまります。

また、リラックスしたい寝室は静かで落ち着いた色を中心に、一方で、子ども部屋はパステルカラーでかわいらしい空間にするなど、色味を決める際は、部屋の用途や求める雰囲気を考慮することが重要です。

3.素材やサイズ感など細部まで調べる

模様替えのレイアウトで失敗しないために、家具を選ぶ際は部屋に合うサイズかどうか、実際に寸法を測って確認しましょう。また、素材選びも部屋のイメージを左右する重要な要素です。

たとえば、木製の家具は温かみを感じますが、取り入れ方によって重たい印象を与える場合もあります。逆に、ガラスや金属製の家具はモダンな雰囲気を演出できますが、部屋を冷たく感じさせることもあります。

細かい部分まで調べることで、より快適で機能的なレイアウトを実現できます。

【手軽にできる！】模様替えアイデア8選

模様替えは、高額な費用や時間をかけなくても手軽に実践できます。ここでは、手軽にできる模様替えアイデアをご紹介します。

• 家具の向きや配置を変更する
• リメイクシートで床の色を一新する
• ウォールステッカーで壁を装飾する
• 観葉植物を置く
• 鏡を活用する
• ファブリックを取り替える
• 間接照明を取り入れる
• 室内ドアを変更する

項目ごとに詳しくみていきましょう。

1.家具の向きや配置を変更する

家具の向きや配置を変更することで、部屋の印象は大きく変わります。まずは、現在の部屋のレイアウトを見直し、どう変更すると空間がより快適になるか想像してみましょう。

たとえば、リビングではソファやテーブルの位置を変えるだけで、家族が集まりやすいコミュニケーションの場になります。また、寝室ではベッドの位置を窓から離すことで、朝日が直接顔に当たらないように調整することも一案です。

このように、家具の配置を見直すことで、部屋の使い勝手や居心地の良さを向上させることができます。重たい家具の移動は大変かもしれませんが、小さな変更で大きな違いを感じることができるでしょう。

2.リメイクシートで床の色を一新する

リメイクシートで床の色を一新することは、部屋の雰囲気を大きく変える効果的なアイデアです。リメイクシートは簡単に貼ることができ、賃貸住宅でも安心して使用できる点が魅力です。

また、木目調やタイル調などさまざまなデザインがあり、部屋に合わせたスタイルを選ぶことができます。

3.ウォールステッカーで壁を装飾する

ウォールステッカーもあらゆるデザインやサイズ展開があるため、気分に合わせて部屋の雰囲気を一新させることができます。取り付けも簡単で、特別な道具や技術は不要です。

また、飽きたら簡単に剥がして新しいデザインに変更できます。この手軽さが、ウォールステッカーを使った模様替えの魅力のひとつです。

4.観葉植物を置く

観葉植物を置くことは、模様替えにおいて最も手軽かつ効果的な方法です。

まず、植物を置く場所を決めましょう。日当たりの良い窓辺や、空間のアクセントとして部屋の隅に置くのがおすすめです。また、高さや形状の異なる植物を組み合わせることで、より豊かな空間の表情を作り出すことができます。

観葉植物の鉢選びもポイントです。部屋の色合いやテーマに合った鉢を選ぶことで、全体の統一感を出しやすくなります。自然素材の鉢はナチュラルな雰囲気に、モダンなデザインの鉢はスタイリッシュな空間にマッチします。

5.鏡を活用する

鏡を活用することで、部屋に広がりと明るさをもたらすことができます。

鏡は光を反射させる性質を持っているため、自然光や室内照明を効果的に拡散させることが可能です。この利点を活かすためには、配置場所と鏡のサイズ選びが重要になります。

また、鏡の形状や枠のデザインを部屋の雰囲気に合わせて選ぶことで、インテリアとしての一体感も生まれます。たとえば、シンプルなフレームの鏡はモダンな部屋に、アンティークなデザインのものはクラシカルな空間にマッチします。

6.ファブリックを取り替える

部屋の雰囲気をガラリと変えたいとき、ファブリックを取り替えると簡単です。カーテンやクッション、ベッドカバーなど、部屋にある布製品を新しいものにするだけで、部屋全体の印象が一新されます。

次のポイントを意識しましょう。

色と柄の選び方：部屋の基調となる色に合わせて、アクセントになるような色や柄を選ぶと、統一感がありつつも、華やかさをプラスできます。

素材感を活かす：季節に合わせた素材を選ぶことで、視覚だけでなく触感からも季節感を感じさせることができます。たとえば、夏は涼しげなリネン、冬は温かみのあるウールやフランネルがおすすめです。

7.間接照明を取り入れる

模様替えにおいて、間接照明を取り入れると部屋の雰囲気を大きく変えることができます。次のポイントを押さえて、温かみのある空間を演出しましょう。

• 適切な場所に設置する

間接照明は、壁や天井に光を反射させて柔らかい光を室内に広げることが重要です。たとえば、棚の上部やテレビの背後、またはソファの後ろなど、直接視線に入らない場所に設置すると、空間全体が優しく照らされます。

• 光の色を選ぶ

間接照明の光源は、温かみのある色からクールな色まであります。部屋の用途や雰囲気に合わせて光の色を選びましょう。リビングでは温かみのある色を、仕事スペースでは集中力を高めるクールな色がおすすめです。

• 調光機能のあるものを選ぶ

調光機能が付いている間接照明を選ぶと、その時々の気分やシーンに合わせて明るさを調節できます。リラックスしたい時は暗めに、読書などをする時は少し明るめにするなど、多様な使い方が可能です。

8.室内ドアを変更する

模様替えにより、室内ドアを変更するのもおすすめです。ドアは部屋の顔とも言える重要な要素なので、選ぶ際は全体のレイアウトやデザインに合わせて検討しましょう。

弊社が提供している「洋風引き戸」であれば、工事なしで簡単にリフォームできます。カラーとデザインのバリエーションも豊富に取り揃えており、部屋のイメージに合わせて種類を選ぶことが可能です。

室内ドアの交換を検討している人は、ぜひ一度検討してみてください。

模様替えのレイアウトでよくある3つの質問

最後に、模様替えのレイアウトでよくある質問にお答えします。

• 質問1.模様替えのレイアウトで気をつけることは？
• 質問2.模様替えで部屋を広く見せるレイアウトのポイントは？
• 質問3.模様替えで和室を洋風にできる？

それぞれ詳しくみていきましょう。

質問1.模様替えのレイアウトで気をつけることは？

模様替えのレイアウトを考える際、最も重要なのは空間の使い方と機能性です。次の点に注目しましょう。

スペースの確保：部屋の中心に動線を確保することで、空間を広く感じさせることができます。家具の配置は、部屋の形状を意識して、無駄なスペースが生まれないように計画しましょう。

機能性の考慮：家具が持つ機能を最大限に生かす配置を考えます。たとえば、リビングならば、テレビやソファの位置関係で家族のコミュニケーションが変わります。また、作業効率を考えたオフィススペースのレイアウトも重要です。

光の取り入れ方：自然光を活用することで、部屋を明るく見せることができます。また、間接照明による空間演出もおすすめです。

これらのポイントを押さえつつ、具体的なイメージを持って模様替えすれば理想的な空間を作り出せます。

質問2.模様替えで部屋を広く見せるレイアウトのポイントは？

部屋を広く見せたい場合、レイアウトにはいくつかの工夫が必要です。

まず、家具の配置を見直しましょう。大きな家具は部屋の隅や壁際に配置し、低い家具を選定するのがポイントです。また、明るい色の壁や床は、空間を広く感じさせる効果があります。

鏡を上手に活用するのも方法のひとつです。部屋の対角線上に鏡を置くことで、部屋がより広く感じられるようになります。さらに、光の取り入れ方を工夫すると、部屋全体が明るく開放的に感じられます。

質問3.模様替えで和室を洋風にできる？

和室を洋室にDIYでリフォームするアイデアとして次の5つが挙げられます。

• 畳をクッションフロアに変える
• 後から剥がせる壁紙を貼る
• 障子をロールスクリーンに変える
• 洋風の家具を置く
• 襖を引き戸に変える

なお、次のページでは、DIYで賃貸の和室を洋室にリフォームする方法を紹介しています。こちらも参考にしてみてください。

関連記事：賃貸の和室を洋室にDIYでリフォームすることはできる？5つのリフォームアイデアも紹介！ – DIYドア通販本店

まとめ

模様替えをするときは、明確なイメージを持つことが大切です。部屋のレイアウトを計画する際に、どのような雰囲気を目指しているのか、具体的に決めましょう。

なお、家具の購入に限らず、配置を変更したり、部屋の一部を微調整するだけでも、空間の印象は大きく変わります。この記事を参考に、模様替えによって自分らしい空間をつくってみてください。

なお、次のページでは、おすすめな室内ドアメーカーを10社紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

関連記事：おすすめの室内ドアメーカー10選｜選ぶ際の4つのポイントも徹底解説！