押入れの寸法を正しく測ろう!おすすめのリフォームアイデアも紹介します
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押入れの中に収納ケースなどを入れる際には、最初に寸法を測る必要があります。寸法を測り間違えないために「寸法を計測する手順」と「計測する際の注意点」を知っておきましょう。
サイズを正しく計測するためには、それぞれの場所に適した道具を使用しなければいけません。当記事では、サイズを計測するための道具や、リフォームのアイデアについて紹介しています。
押し入れの基本サイズ
押し入れの基本的なサイズは以下のとおりです。
間口 | サイズ | 高さ |
一間 | 168cm | 230cm |
半間 | 78cm |
押し入れには、上下に仕切るための「中段」がありますが、中段のサイズは「下の高さ70〜80cm」「上の高さ90〜100cm」となっています。
また、畳と同様に、押し入れは家を建設するときの尺モジュールでできていますが、明確にサイズが決まっているわけではないため、家の間取りや構造によってサイズは様々です。そのため、押し入れのサイズは自分で測っておいた方がよいでしょう。
押し入れの寸法を計測する際の3つの道具
押し入れの寸法を計測する際の道具は下記の3つです。
- 定規
- メジャー
- レーザー距離計
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.定規
定規は細かい部分を測るのに向いています。ただし、プラスチックの定規は、ちょっとした力で割れてしまったり、傷がついてしまったりするため、押し入れを測ることには向いていません。
そのため、丈夫で変形しにくいため目盛りが正確な「アルミ製」や「ステンレス製」のものを選ぶとよいでしょう。
2.メジャー
メジャーは、広い空間のサイズを測るのに最適です。押し入れを測るには、先端にツメがついている「金属製のコンベックス」というメジャーが向いています。
樹脂製のメジャーだと、計測中に変形する可能性がありますが、金属製は樹脂製と比べると丈夫なため、変形する心配がありません。
天袋のような狭い場所を測る際は、ケースの部分に読み取るための「小窓」がついている「内寸メジャー」というメジャーがおすすめです。内寸メジャーには小窓がついているため、狭い部分を測る時に折り曲げることなく測れます。
3.レーザー距離計
レーザー距離計とは、光が反射する仕組みを利用したアイテムで、メジャーでは計測できない場所も計測できます。レーザー距離計は、床から天井までのサイズや広い場所を測るのにおすすめです。
正確さと速さが優れているため、細かいインテリアまでこだわりたいという方はレーザー距離計を使用するとよいでしょう。
押入れの寸法を計測する手順
押入れの寸法を計測する手順は以下3ステップです。
- 幅の計測:押入れの戸を片方開いた状態で、メジャーの先を柱に当てて閉まっている戸の内側まで計測します。(左右で幅が違う場合もあるため、逆側の戸も必ず計測しましょう。)
- 奥行きの計測:雑巾ずりの手間にメジャーを当てて、敷居の内側まで計測します。
- 高さの計測:押入れの中棚を省き、上段・下段に分けて計測します。
「幅」「奥行き」「高さ」によってそれぞれ測り方があるため、順番を守って正確に計測しましょう。
サイズが正確でないと、いざ家具を置くときに「サイズが合わず置けなかった」や「隙間ができて見栄えが悪い」ということが起きます。このような事態にならないように、正確に寸法を測る作業が大切です。
押入れを計測する際の3つの注意点
押入れを計測する際の注意点は下記の3つです。
- 幅
- 奥行き
- 高さ
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.幅
押入れの中の方は、実際の開口よりも広い場合があるため、幅を測るときは柱の方から測ります。
中の方から測りそちらのサイズに合わせてしまうと、用意した収納ケースなどが柱に引っ掛かり、押し入れの中に入らない可能性があるからです。そのため、中から測るよりも柱の方から測ることが望ましいでしょう。
2.奥行き
雑巾ずり部分には収納ケースなどの物が置けないようになっているため、雑巾ずりをサイズに含んでしまうと「収納ケースのサイズが大きすぎて収まらない」という事態になりかねません。
したがって、奥行きを測るときは、2cm程の段差部分の「雑巾ずり」部分は省いて計測しましょう。
3.高さ
高さを測るときは、中棚の裏にあるでこぼこした部分は省いて計測します。
でこぼこ部分を含んで測ると、収納ケースをきれいに押し入れに収めることができません。そのため、上段と下段を測るときは中棚部分を測らないように気をつけましょう。
押し入れのリフォームアイデア
押し入れのリフォームアイデアは下記の5つです。
- 奥行きを生かす
- 左右に分ける
- 部屋の1部に改造する
- 天袋の活用
- 押し入れをベッドにする
それぞれ詳しくみていきましょう。
奥行きを生かす
押し入れの奥行きを上手く利用するためには、クローゼットにリフォームする方法があります。
クローゼットの理想の奥行きは60cm程度です。押し入れのサイズは約168cmで、これは布団をしまうのに最適なスペースです。
布団以外のものを仕舞うスペースとしては使いづらさがありますが、クローゼットにリフォームした場合は、残りのスペースを本や小物などの収納場所として活用できます。
左右に分ける
押し入れを、左右にわけてリフォームする手段もあります。寝具を収納するためには1メートル程度のスペースが必要です。
例えば、片方は扉を引き戸にして寝具を仕舞います。もう片方は、子供用の机などを置けば勉強スペースにすることが可能です。
このように左右に分けてリフォームすると、簡潔な収納スペースができます。空きスペースには、棚などを作ってうまく活用しましょう。
部屋の1部に改造する
思い切って、押し入れを部屋の一部にリフォームしてみましょう。部屋に十分な収納場所が確保できている場合は、部屋の一部にすることでその分部屋が広くなります。
上手な空間づくりのポイントは、部屋と押し入れの壁の色などを合わせて一体感のある空間にすることです。また、家具を置く際には、「押し入れの中に収まる家具」と「重さに耐えられる家具」を選ぶようにしましょう。
天袋の活用
押し入れの上部に戸棚(天袋)がある場合は、そのスペースも活用するとよいでしょう。例えば縦に長いものを収納する際に、天袋を抜いてしまえばスムーズに出し入れできます。
天袋をそのまま使おうとすると、位置が高いこともあり軽いものなど限られたものしか収納できず、使いづらさが目立ちますが、天袋を抜けば釣竿などの大きな荷物でも気軽に出し入れできるでしょう。
押し入れをベッドにする
おすすめのリフォーム方法は、押し入れをベッドにすることです。押し入れのスペースをベッドにすることで、寝室を設ける必要がなくなります。
また、押し入れの左右どちらか片方だけにベッドを入れれば、もう片方のスペースを棚として使用することも可能です。
引き戸をリフォームしたいならDIYがおすすめ!
押し入れの基本的なサイズは「一間」と「半間」の2種類ですが、近年は間取りによって押入れの寸法が異なります。
そのため、基本的なサイズで押入れのリフォームを計画してしまうと、押入れのサイズに収まらないという事態になりかねません。押入れをリフォームする際は「幅」「奥行」「高さ」の順に正確に寸法を図ることが大切です。
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