【初心者向け】建具とは?種類や選ぶ際のポイントを徹底解説します!

【初心者向け】建具とは?種類や選ぶ際のポイントを徹底解説します!

「建具」とは、開口部や建物の出入口など、空いている箇所に当てはめるもののことです。設置する場所によって様々な種類があり、種類によって担う役割が異なります。

当記事では、建具の概要や種類、開閉式建具の種類・特徴・メリット・デメリット、代表的な素材、選ぶ際のポイントについて解説します。

建具とは?

建具とは?

「建具」は、開口部や建物の出入り口など、空いている箇所に当てはめるもののことです。

内部用・外部用かで分類できる他、人の出入り口に設置するものが「戸」、通風・採光のために設置されるものが「窓」と分類できます。

建具の種類

建具の種類

建具の種類は大きく分けて次の4つです。

  • 外構建具
  • 出入口建具
  • 内部建具
  • 窓建具

「外構」とは建物外に設置されている構造物のことです。したがって、門など建物外に設置されている建具はすべて「外構建具」に含まれます。

「出入口建具」は玄関や勝手口に設置されている戸・ドアのことです。

「内部建具」は前述のとおり、建物内に設置されている仕切りのことです。障子や襖、室内ドアなどが該当し、開閉しやすく、人が移動しやすいといった性能が求められています。

「窓建具」は出入口建具と同じく建物を囲む建具であるため、両者を合わせて「外回り建具(外周建具)」と呼ぶ場合もあります。

開閉式建具の種類

開閉式建具の種類

開閉式建具の種類は大きく分けて次の3つです。

  • 引き戸
  • 開き戸
  • 折り戸

それぞれ詳しくみていきましょう。

引き戸

「引き戸」とは、戸を左右にスライドさせて開閉するタイプの建具です。左右どちらかのみにスライドできる「片引き戸」をはじめ、2枚以上の戸を左右どちらでもスライドできる「引き違い戸」など、様々な種類があります。

床にレールを取り付けるものが一般的ですが、近年は上部にレールを設置して吊り上げる「上吊りタイプ」の使用も増えてきています。

引き戸のメリット

戸を前後に開閉しないため、戸の前に物をおいても戸の可動域が狭まる心配がなく、家具が設置しやすいのが引き戸のメリットです。戸が邪魔にならず、風で閉まる心配もないため、開けっ放しにしやすく、2室を1つの空間として扱ったり、風通しを確保したりすることもできます。

部屋の間仕切りとして締め切れば、部屋を2つの空間に区切ることも可能です。

引き戸のデメリット

開き戸と比較して、設置コストが高いのが引き戸のデメリットです。

また、設置場所の横に戸を引き込むスペースを確保する必要があるため、引き込むスペースの壁に家具を設置しにくくなるといったデメリットもあります。

開き戸

「開き戸」とは、丁番を軸に弧を描きながら、戸を前後に開閉するタイプの建具です。洋風住宅が一般化している現代日本において、もっとも使用されている建具となっています。

枠1枚に建具を納められるため、他の建具と比較すると、1番見た目がすっきりしているのが特徴です。

開き戸のメリット

開き戸のメリットはシンプルな構造であるため、コストを抑えることができる点です。閉め切った際、すきま風が入り込みにくくなるため、機密性が高く、室内の温度を一定に保つことができます。

遮音性も高いため、音漏れなどを防止することも可能です。

開き戸のデメリット

扉を開くためのスペースを確保しなければならないため、戸を開く側には家具や物を設置できない他、戸を開けた際には人にぶつけるリスクがあります。

そのため、導線や家具・物の設置をイメージしながら、設置場所や扉の開閉方向を決めなければなりません。

折り戸

「折れ戸」とは、戸を中折りにスライドさせて開閉するタイプの建具です。

クローゼットによく使用されており、引き戸のような戸を納めるスペースや、開き戸のような戸の開閉スペースが不要といった特徴があります。

折り戸のメリット

開き戸と違い、開閉用スペースが少ないため、デッドスペースを減らすのが折り戸のメリットです。

また、大きく開口部を開くことができる他、上吊り式であるため、下部にレールがなく、溝にゴミやほこりが溜まらず掃除しやすいといったメリットがあります。

折り戸のデメリット

折れ戸のデメリットは、戸を開けた際に折りたたまれた戸の幅・厚さ分のデッドスペースを確保しなければならない点です。

また、小さい子どもは扱いにくく、閉じる際に中折れ部分で指を挟むリスクが高いため、その点も考慮して設置を検討しなければなりません。

建具の代表的な3つの素材

建具の代表的な3つの素材

建具の代表的な素材は次の3つです。

  • 木材
  • アルミ

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.木材

木材を使用した建具は「無垢建具」と「フラッシュ建具」の2つに分類されます。無垢建具は無垢材(天然木)の良さを重視した建具です。

丸太のまま必要な形を切り出して使用しており、調湿・断熱性能が高い、使用するほど味が出るといったメリットがあります。

2.アルミ

「アルミ」は軽量で加工しやすい、錆びにくい、光や熱を反射する、変形・変色しにくいといったメリットがあります。

安価で入手しやすく使い勝手が良いため、現代の日本で大きく使用されている素材です。

3.鉄

「鉄」は防火性が高い他、蹴破ったり、穴を開けたりしにくいため、防犯性にも優れています。このような特徴から、ビルの出入口やマンションのドアなどに使用されることが多いです。

ただし、冷たく重い印象を与えがちなため、近年は木質の素材を貼り付け、木製ドアに見えるよう工夫するメーカーも増えてきています。

建具を選ぶ際の3つのポイント

建具を選ぶ際の3つのポイント

建具を選ぶ際のポイントは次の3つです。

  • 建具のデザイン
  • 建具の金物
  • 建具の色柄

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.デザイン

建具のデザインは内装や機能性を左右する重要な要素です。例えば、リビングドアは装飾や採光の割合・形状、ガラスが占める割合によって、部屋の雰囲気や圧迫感が大きく変化します。

また、近年は天井まである「ハイドア」が人気です。ドアの上枠を撤廃できるため、部屋をさらに広く開放的に見せる効果があります。

また、窓は設置場所や設置する目的に適した機能を選ばなければなりません。しかし、外観や室内のデザインも重要な役割を担っているため、その点も考慮するようにしましょう。

2.金物

建具のドアハンドルや枠といった金具にも様々なデザインや色、材質があります。金物は建具本体との色やデザインに合うものを選ぶことが一般的です。

ただ、壁紙と同じ色や装飾にしたり、枠が見えないタイプを選んだりして、デザイン性を高めることもできます。

3.色柄

木製建具を室内に設置する場合、家具や床の色にあったものが選ばれます。また、ブラウン系や白色の建具が使用される割合も高いです。

ドアや窓枠も同じ色合いで統一されることが多いですが、人によってはアクセントとなる色が選ばれるケースもあります。

襖から引き戸へ建具のリフォームをするならDIYがおすすめ!

襖から引き戸へ建具のリフォームをするならDIYがおすすめ!

「建具」と聞くと、開き戸や引き戸、襖などを連想されることが多いですが、当記事で紹介したとおり、窓や門、玄関などもすべて建具です。また、設置される場所によって「外構建具」「出入口建具」といった種類に分類されます。

建具は部屋の雰囲気や機能性を左右する重要な要素です。したがって、デザインや金物、色柄はもちろん、素材の特徴も考慮しながら、選ぶようにしましょう。

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費用や工事の手間をかけずに引き戸へリフォームしたいのならば「工事いらずのリフォーム建具」の利用を検討してみてください。なお、次のページでは、おすすめの建具メーカーを10選紹介しています。

【2023年】おすすめの建具メーカー10選|メーカーを選ぶ際のポイントについても徹底解説!

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