日本の家に襖があるのはなぜ?その歴史と役割を徹底解説
※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。
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日本の伝統的な建具である襖。その歴史、文化、そして現代における役割まで、襖の魅力を深掘りします。なぜ、襖は日本の住まいに欠かせない存在であり続けるのでしょうか。
DIYドア通販本店では、1万円台から購入できる本襖や、壁紙を使用した戸襖を取り扱っています。紙・フチ・引き手も選べるため、部屋の雰囲気にあった襖が購入できます。
日本で生まれた襖の歴史
襖は、日本の建築文化において重要な役割を果たしてきた建具です。その歴史は平安時代に遡り、貴族の邸宅で間仕切りや装飾として使われていました。起源は中国から伝わった「障子」に由来するとされ、木製の骨組みに絹や紙を貼り付けた襖が、生活空間を彩る要素となっていました。
室町時代には、武士の台頭に伴い襖が武家屋敷に広がり、絵画が描かれるようになります。特に狩野派などの絵師による襖絵は芸術性が高く、日本美術に大きな影響を与えました。
江戸時代には庶民の家にも普及し、間仕切りだけでなく家の内外を遮る役割も果たすようになります。この頃、素材やデザインも多様化し、地域ごとの風土や文化に合わせた襖が生み出されました。明治時代以降、西洋文化が流入する中で襖の役割は変化しましたが、現在も日本住宅に欠かせない建具として存在しています。
襖の種類
襖には、その構造や素材によっていくつかの種類があります。ここでは、代表的な3つの種類について解説します。
本襖
本襖は、伝統的な工法で作られる襖で、木製の格子状骨組みに何重にも和紙を貼り付けて仕上げます。その特徴は高い耐久性と美しさにあり、和紙の独特な風合いが温かみを与えます。
本襖は格式高い和室や伝統建築で使用されることが多く、職人の手作業による丁寧な製作が求められるため、比較的高価ですが長期間の使用が可能です。
和紙の種類や貼り方によって異なる表情を楽しめるのも魅力です。襖紙に模様を施したり、金箔を使ったりして豪華な雰囲気を演出でき、襖絵を加えることで芸術的な価値も高められます。
本襖は、日本の伝統美を象徴する建具として、現在でも多くの人に親しまれています。
本襖については以下の記事でも詳しく解説しています。
戸襖
戸襖は、襖とドアの機能を兼ね備えた建具で、片面に襖紙、もう片面にベニヤ板や化粧板を貼り付けた構造が特徴です。主に和室と洋室の仕切りやクローゼットの扉として使用され、本襖に比べ軽量で扱いやすく、価格も手頃です。
洋風の空間にも馴染みやすく、和モダンなインテリアを演出するのにも適しています。
素材やデザインも多様で、木製フレームに多彩な柄の襖紙を組み合わせることで個性を表現できます。さらに、ベニヤ板や化粧板の色や質感を変えることで、洋室の雰囲気にも合わせやすく、実用性とデザイン性を兼ね備えた建具として幅広く活用されています。
戸襖については以下の記事でも詳しく解説しています。
戸襖とは?和襖の違いや見分け方、張替え時の注意点を徹底解説!
ダンボール襖
ダンボール襖は、芯材にダンボールを使用した軽量かつ安価な襖です。DIYで簡単に作成やリメイクができる手軽さから、主に賃貸住宅や一時的な間仕切りとして利用されています。
本襖や戸襖と比べて耐久性には劣るものの、その利便性や安さから幅広い層に親しまれています。
日本の家では襖がなぜ使われるのか?3つの特徴
襖は日本の住宅で、単なる間仕切り以上の役割を果たしています。ここでは、襖が選ばれる理由を3つの特徴から解説します。
室内空間を柔軟に仕切れる
襖は可動性に優れ、室内空間を状況に応じて仕切れます。開け放つことで広い空間を作り、閉めると個室として使用可能です。
例えば、普段はリビングとして広々と使い、来客時には襖を閉めて客間にするなど、柔軟に使い分けられます。また、簡単に取り外しが可能なため、模様替えにも便利です。
襖の存在は、家族構成や生活スタイルに合わせた空間アレンジを可能にし、日本の住宅文化の中で重要な役割を担っています。
軽量で扱いやすい素材に魅力がある
襖は、木や紙などの軽量素材で作られており、開閉や移動がしやすいです。この扱いやすさは、高齢者や子どもがいる家庭にとって大きなメリットです。また、修理や交換が簡単で、メンテナンスの負担が少ないのも特徴です。
また、リサイクル可能な素材の使用により、環境負荷を抑え、持続可能な社会にも貢献しています。
日本特有の気候に適応できる
日本の高温多湿な夏や乾燥した冬といった気候に対応するよう、襖は工夫されています。和紙には調湿性があり、室内の湿度を調整する効果があるため、快適な住環境を保ちます。さらに、襖の隙間を通る風が室内の換気を促します。
和紙は断熱性にも優れ、夏は涼しく、冬は暖かい空間を作ります。また、木枠は湿度変化による伸縮を吸収し、耐久性を高めています。
このように、襖は日本の気候風土に適応した建具であり、伝統的な木組み技術と組み合わせることで、さらに快適な住空間を提供します。
現代住宅での襖の活用方法
現代の住宅では、襖は昔ながらの和室だけでなく、洋室でも活用されるようになってきました。ここでは、現代住宅での襖の活用方法を、2つの視点から解説します。
和モダンインテリアとして活用
襖は和モダンインテリアとしても活用されています。デザインや素材を工夫することで、洋室にも自然に溶け込みます。たとえば、襖紙をモダンな柄や色にすることで、伝統的な雰囲気を保ちながら現代的な空間を演出できます。
また、襖をアクセントとして使うことで、空間に奥行きや変化をもたらすことも可能です。部屋の一面に襖を設置したり、デザイン性の高い襖を取り入れることで、空間全体の印象を引き立てる効果があります。
DIYドア通販本店では、和室と洋室の間仕切りにおすすめのクロス戸襖を取り扱っています。和室をモダンな雰囲気にしたい方はぜひご覧ください。
襖をリメイクして活用
古くなった襖をリメイクして活用するケースも増えています。表面の襖紙を張り替えるだけで新品のように蘇らせたり、ペンキや壁紙を使ってオリジナルデザインに仕上げることが可能です。
襖のリメイクは比較的簡単に作業できるため、DIY初心者にも人気があります。また、自分好みのデザインに仕上げることで、愛着の湧くインテリアを作ることができます。
襖のリメイクについては以下の記事でも詳しく解説しています。
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襖と障子の違い
襖と障子は、日本の住宅で使われる建具で、構造や役割が異なります。襖は木製の骨組みに紙や布を貼り、光を遮って部屋を仕切ります。障子は木製の格子に和紙を貼り、光を通しながら柔らかく空間を仕切ります。
襖はプライバシーを守るためや収納スペースの仕切りに、障子は明るさを保ちながら空間を仕切るために使用されます。また、襖は断熱性や防音性に優れ、外気の影響を減らしますが、障子はその効果は高くありません。障子は光を取り込み、室内の温度を保つ役割があります。
襖と障子は用途に応じて使い分けられ、日本の住宅では組み合わせて快適な住空間を作り出しています。
襖と障子の違いについては以下の記事でも詳しく解説しています。
まとめ
襖は、平安時代から現代まで、日本の住宅に欠かせない存在として使われ、種類としては本襖、戸襖、ダンボール襖などがあります。
襖が日本の住宅で使われる理由は、室内空間を柔軟に仕切れること、軽量で扱いやすいこと、そして日本の気候に適応できることです。現代住宅では和モダンインテリアやリメイクとして新たに活用されることも増えています。
DIYドア通販本店では、1万円台から購入できる本襖や、壁紙を使用した戸襖を取り扱っています。紙・フチ・引き手も選べるため、部屋の雰囲気にあった襖が購入できます。
※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。