襖紙の張り替えする手順を徹底解説!準備すべきことやタイミングも紹介!
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襖紙は経年劣化しやすく、定期的な張り替えが必要です。定期的に張り替えることで、襖紙を綺麗に保ち快適に過ごせます。
しかし、襖紙を張り替えたことがないと、タイミングや張り替える手順などわからないことも多いでしょう。本記事では、襖紙の張り替えをするタイミングや準備すること、張り替える手順を紹介します。
襖紙の張り替えをする3つのタイミング
襖紙の張り替えをする主なタイミングは次の3つです。
- 襖紙の色が変わってきたとき
- シミや汚れが目立ってきたとき
- 襖紙が破れてしまったとき
張り替えのタイミングがわからず放置してしまうと、襖自体を取り替える事態にもなりかねません。襖の取り替えはコストもかかります。、襖紙の交換だけで抑えられるよう、ここでは詳しい内容を解説します。
1.襖紙の色が変わってきたとき
襖紙の色が変わってきたときは、張り替えのタイミングです。襖紙は経年に劣化によって変色します。
最初は綺麗な白ですが、日光やタバコなどを原因として色あせや黄ばみが生じます。襖紙の黄ばみや色あせは部屋が暗くする原因にもなりかねません。
襖紙の交換は「約5年に1回」が目安ですが、家族に喫煙者がいる場合は交換のサイクルを短くしてもうよいでしょう。
2.シミや汚れが目立ってきたとき
襖紙にシミや汚れがついて、目立つ場合は張り替えしましょう。
襖紙は白いため、少しのシミや汚れも目立ちます。襖紙についたシミや汚れは付着した部分から広がる可能性も高いです。
また、シミや汚れはカビや虫食いの原因にもなり、襖紙だけではなく襖自体に影響を及ぼすこともあります。襖全体に悪影響が出る前に、襖紙にシミや汚れが目立ってきた段階で張り替えましょう。
3.襖紙が破れてしまったとき
襖紙が破れてしまったら、すぐに張り替えましょう。襖紙は少しの衝撃で簡単に破れます。
「子供が襖紙に触る」た「ペットが襖紙に爪をたてる」などで破れるケースも少なくありません。また、襖紙を破れた状態で放置すると、カビ発生の原因にも繋がります。
襖紙が破れは「機能性」と「見た目」のいずれも悪くなるので、早めに張り替えることをおすすめします。
襖紙の張り替えする前に準備しておくこと
襖紙の張り替えをする前に準備しておくことは、次の3つです。
- 引手が取り外せるかを確認する
- 湿気対策をする
- 必要な道具を用意する
襖紙の張り替えは事前の準備次第で綺麗に張り替えられるかが左右されます。ここでは、それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.引手が取り外せるかを確認する
襖紙を張り替える前に、襖の引手が取り外せるかを確認しましょう。
引手の取り付け方は「釘」と「接着剤」の2種類です。釘で取り付けられている場合は、ペンチやドライバーなどを使うと簡単に取り外せます。
しかし、接着剤で取り付けられている場合は注意が必要です。力を入れて引手を外すと、引手や襖を傷つける原因になります。
接着剤で取り付けられている場合は、壊さないと取り外せないこともあるので、新しい引手を用意しておくと安心です。
2.湿気対策をする
襖紙を長く綺麗に保つには、湿気対策が重要です。
部屋の湿度が高い状態は襖紙にカビが発生する原因になります。湿気対策を疎かにすると、襖紙がすぐにカビが発生し、張り替えのタイミングを早めます。
カビの発生を防ぐ湿気対策として効果的なのが「除湿剤の設置」と「埃や汚れの掃除」です。梅雨や雨の多い時期は除湿剤の水をこまめに交換し、襖紙にたまる埃や汚れを定期的に掃除することでカビの発生を防げます。
ただし、張り替えの際は湿度が高い状態で実施しなければなりません。襖紙の特性上、湿気が少ないと伸びにくく、張り替えが難しくなります。
また、襖紙の「反り」を引き起こす原因にもなりかねません。襖紙を張り替える際は、湿度の高い時期がおすすめです。
3.必要な道具を用意する
襖の張り替えで道具を使用すると、襖を傷つけることなく綺麗に張り替えられます。主な道具は、以下の通りです。
- かなづち
- はさみ
- カッター
- バール
- トレー
- のりはけ
- スポンジ
- 釘打ち
上記以外にも、ペンチや重しなどがあると綺麗に襖紙を張り替えられます。襖紙を張り替える際は、必要な道具を事前に準備してから取り掛かりましょう。
襖紙の張り替えする手順
襖紙を張り替える際は、以下の手順で行います。
- 縁に番号をつける
- 引き手をはずす
- 糊を作る
- 茶ちり紙を貼る
- 寸法して裁断する
- 襖紙に糊を塗布する
- 襖紙を貼る
- 襖紙を切り取る
- 隅を押さえる
- 引き手を取り付ける
襖紙の張り替えを経験したことがないと、どんな流れで張り替えていいのかわからないこともあるでしょう。ここでは、手順ごとの内容を詳しく紹介します。
手順1.縁に番号をつける
最初は、襖の縁に番号をつけましょう。襖の縁に番号をつけていないと、再度取り付ける際にどこの襖だったかわからなくなります。また、番号をつける際は鉛筆などのすぐに消せるものを選びましょう。
手順2.引き手をはずす
襖の縁に番号をつけた後は、引き手を外します。引き手は、バールを使うと綺麗に取り外せます。
引き手の取り外す流れは以下の通りです。
- 襖と引き手の間にバールを差し込んで、引き手を浮かせます。
- 浮かせた引き手を、取り外したい釘の方向に押し込みます。
- 出てきた釘をペンチで取り外すと、引き手の取り外し完了です。
釘で取り付けられている引き手の場合は、上記の流れで取り外せます。
しかし、接着剤で取り付けられている引き手の場合は、壊さないと外せない可能性も高いです。引き手が壊れてもいいように、新しい引き手を準備しておきましょう。
手順3.糊を作る
引き手を外したら「薄い糊」と「濃い糊」の2種類を作ります。
薄い糊は襖の中央に使用して、濃い糊は襖の隅の部分に使用してください。糊が1種類だと使いわけができず、襖紙を綺麗に貼り付けられません。
また、事前にトレーを用意し、糊の種類が一目でわかるようにしてください。
手順4.茶ちり紙を貼る
糊を作り終えたら、茶ちり紙を貼りましょう。
茶ちり紙は既存の襖紙の柄が派手な場合や色が濃い場合に使用可能です。茶ちり紙を使用すると、新しい襖紙に既存の襖柄が透けるのを防げます。
一方、柄や色が透けない場合は茶ちり紙は使用する必要はありません。
手順5.寸法して裁断する
柄や色の透け方、茶ちり紙の貼り付けを終えたら、新しい襖紙を寸法して裁断しましょう。寸法と裁断の流れは以下の通りです。
- 襖の上に新しい襖紙が約5cm〜10cm程出るように表向きで置きます。
- 襖紙の上に、重しを置いて裁断中のズレを防ぎます。
- 襖紙の四隅に筋をつけます。
- 襖紙を裏向きにして、筋から5mm程外側に線を引きます。
- 線に沿って裁断します。
- 裁断は完了です。
柄がある襖紙を貼る場合は、丁度良い位置に来るように襖紙を設置しましょう。
手順6.襖紙に糊を塗布する
襖紙を裁断した後は、襖紙に糊を塗布します。襖紙に糊を塗布する流れは以下の通りです。
- 襖紙の裏側の周囲と四隅に「濃い糊」を3cm程度塗布します。
- 襖紙の真ん中には「薄い糊」を塗布します。
- 糊の塗布は完了です。
糊を塗布する際は「薄い糊」「濃い糊」を塗る場所に注意しましょう。
襖紙の四隅に薄い糊を塗布すると、接着力が弱く剥がれる可能性があります。襖紙がしっかりとくっつくよう、糊を使い分けましょう。
手順7.襖紙を貼る
糊を塗布したら、襖紙を貼り付けましょう。襖紙の貼り付ける流れは以下の通りです。
- 襖上部の真ん中から貼り付けます。(複数人で行うと失敗しにくい)
- その後真ん中まで、貼り付けます。
- 濃い糊をつけた四隅を押さえつけないように、真ん中から外側に向けて空気を抜くように貼り付けます。
- 襖紙の貼り付け完了です。
襖紙を貼り付ける際は、空気が入らないように注意しましょう。空気が入ると襖の見た目も悪くなります。
手順8.襖紙を切り取る
襖紙の貼り付けが終わったら、襖紙を切り取りましょう。
襖紙の一辺を切り取る際は、切れ味の良いカッターと定規を使用すると綺麗にカットできます。襖や余計な襖紙まで切らないよう慎重に進めましょう。
手順9.隅を押さえる
襖紙を切り取ったら、濃い糊を塗布した四隅を抑えましょう。四隅を押さえる際は、襖紙の切れ端を使うのがおすすめです。
襖紙の切れ端を隅の上に乗せて、爪で押さえるように貼り付けます。しっかりと四隅を押さえることによって、襖紙が剥がれるのを防げます。
手順10.引き手を取り付ける
最後に、引き手を取り付けましょう。引き手を取り付けは、次の流れで行います。
- 引き手部分の襖紙をくり抜きます。
- 新しい引き手を差し込みます。
- 釘を取り付けて、襖紙が完走すれば完成です。
以上の工程で襖紙は終了です。
襖紙の張り替えはDIY可能!
ここまで、襖紙の張り替えをするタイミングや準備すること、張り替える手順を紹介しました。
襖紙の張り替えは、プロに依頼しなくてもDIYで対応可能です。事前に準備する道具や流れを理解しておくと、襖紙を綺麗に張り替えられます。
襖紙は経年劣化しやすく、定期的な交換が必要です。自宅の襖紙の状態を確認して、汚れや破れが見られるようであれば、可能な限り早く交換しましょう。