【簡単】戸襖の張り替え方法をわかりやすく教えます!注意点もあわせて紹介!
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戸襖は、部屋の雰囲気を作る役割や収納スペースを確保する役割を担っています。しかし、すでに備え付けられている戸襖に不満を抱えている場合、張り替えたいと考えている方も多いでしょう。
当記事では、戸襖を張り替えたいと考えている方に向けて、張り替え方法と注意点、費用についてご紹介します。
襖を張り替えるタイミングとは?
襖を張り替えるタイミングとしておすすめなのは、以下のタイミングです。
- 襖紙の表面に汚れやシミが目立った時
- 襖紙が破れた時
- 雰囲気を変えたいと思った時
汚れやシミが目立った際はカビが繁殖しやすく、襖紙が破れた際は見栄えもよくありません。したがって、これらのタイミングが効率よく襖を張り替えられるベストタイミングだといえるでしょう。
襖紙の5つの種類
襖紙には、以下の5つの種類があります。
- 織物
- 和紙
- シールタイプ
- アイロン張りタイプ
- 再湿のりタイプ
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.織物
「織物」は、高級・中級・普及の3つのグレードに分類されています。糸の種類や織り方によって分かれており、和紙よりも丈夫です。
また、柄が立体的なものも多く、デザイン性も充実しています。近年、ビニール紙の織物も増えており、水廻りでも使用されるようになりました。
2.和紙
和紙には、素材や製造方法が異なるものが多く、4つのグレードに分かれています。
高価格の和紙は「本鳥の子」とも呼ばれており、職人が手作業で作成しているのが特徴です。
3.シールタイプ
襖紙のシールタイプは、裏紙に貼られているシールを剥がして張ります。織物や和紙と比較して、簡単に張り替えられるのが特徴です。
ただし、本襖は中小骨で凹凸があるため、シールタイプのものはコツが必要ですが、コツさえ掴められれば、戸襖の張り替えを効率よく行えるでしょう。
4.アイロン張りタイプ
アイロンタイプの襖紙は、アイロンの熱で接着剤を溶かして戸襖に張ります。シールタイプ同様、品襖は中小骨で凹凸があるため、コツが必要です。
また、熱を与えて接着するといった手法から発泡スチロールを使用している襖には使用できません。水回りで使用するビニールの襖紙が張られている襖も使用できないため、アイロン張りタイプは使用箇所が限定されているタイプといえます。
5.再湿のりタイプ
再湿のりタイプは、糊が付着している面に水を濡らすことで張れます。大量の水を使用するため、段ボールや発泡スチロールが使用されている襖には適していません。
アイロン張りタイプ同様、場所を選ぶ襖紙になるため、戸襖の張り替えをDIYで行う場合は注意が必要です。
戸襖の張り替え方法
ここからは、戸襖の張り替え方法を下記の順序でご紹介します。
- 準備物
- 張り替え手順
それぞれ詳しくみていきましょう。
準備物
戸襖の張り替え時に必要になる準備ものは以下のとおりです。
- 定規・カッター・はさみなどの刃物類
- ブラシ・ベラ
- 押さえローラー
- 糊
- 雑巾・バケツ
- カナヅチ
どれもホームセンターで購入できるものばかりです。費用もそれほどかからないため、簡単に集められます。
張り替え手順
次に、戸襖の張り替え手順についてみていきます。手順は以下のとおりです。
- 縁・引き手を外す
- 2種類ののりを作る
- 茶ちり紙を貼る
- 襖茶を裁断する
- 襖紙を貼り一片をカットする
- 隅を押さえる
- 引き手を取り付ける
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.縁・引き手を外す
初めに、縁・引き手を外しましょう。もし、備え付けの引き手が糊止めの場合は、こじ起こして外してください。とはいえ、木の引き手は力を加えすぎると割れやすいため、注意が必要です。
取り外しが完了すれば、新しく取り付ける引き手のサイズが合っているかどうかを確認するために照らし合わせます。同時に、襖の順番が後からでもわかるように縁に番号を記載しておきましょう。
2.2種類ののりを作る
縁・引き手を外せれば、2種類ののりを作りましょう。のりを作る際、平たい容器を準備し、容器内でのりを溶きます。
薄いのりは茶ちり紙や襖紙の中央部分に付けて、濃いのりは襖紙の角部分につけなければならないため、薄いのりと濃いのりの2種類に分けて準備してください。
のりが1種類になってしまうと、接着が難しくなるため、必ず2種類用意することを覚えておきましょう。
3.茶ちり紙を貼る
のりが完成後、茶ちり紙を貼りましょう。茶ちり紙は、襖紙の柄や色が濃い箇所に貼っていきます。襖紙に柄が浮き出てこない場合や分厚い紙質の襖紙の場合は茶ちり紙を貼る必要はありません。
茶ちり紙を貼る場合、貼る箇所がどういった素材なのかをしっかりと確認し、判断しましょう。
4.襖紙を裁断する
襖紙の裁断は、戸襖の上に襖氏紙を広げた状態で行いましょう。実際に広げて裁断を行うことで、長さや大きさが違うといったミスを回避できます。
また、襖紙を裁断する際は、少なくとも戸襖よりも5〜10㎜ほど襖紙に余裕を持たせることが大切です。サイズが決まったら襖紙がずれない状態に押さえつけて、目印をもとにカッターで裁断していきましょう。
5.襖紙を貼り一片をカットする
裁断後、襖紙を貼り一片をカットしていきましょう。カットする際、隅の部分に定規やベラを当てると襖紙が固定されるため、動かず切れやすくなります。
カッターを上手く扱えると簡単に切れるようになるため、初めて行う方は、カッターで紙を綺麗に切る感覚を掴んでから作業に入りましょう。
6.隅を押さえる
一連のカット作業が終われば、隅を押さえる作業に移ります。襖紙の切れ端を隅に載せ、縁の内側を巻き込み、爪で抑え込んで張るようにしましょう。
早く擦ってしまうと、摩擦で火傷になってしまう恐れがあるため、注意が必要です。また、隅を抑える作業を適当にしてしまうと、襖紙が剥がれ落ちる原因になってしまいます。
最後まで丁寧に作業することがきれいに仕上げる秘訣です。
7.引き手を取り付ける
最後に引き手を取り付けましょう。引き手を取り付ける際、襖紙を八つ切りにくり抜いて、新しい引手を入れます。
接着剤を引き手の裏側に塗りこみ、くりぬいた箇所にはめます。襖紙が乾き、引き手も動かなくなったら完成です。
乾いていない状態で動かしてしまうと、上手く引き手が接着出来なくなるため、充分に乾かしましょう。
戸襖を張り替える際の3つの注意点
戸襖を張り替える際、下記の3つの注意点を押さえておきましょう。
- クロス側はしっかりと張る
- 角度はしっかりとカットする
- 襖紙が縮むことを考慮する
DIYで戸襖を張り替えると、費用は抑えられますが、精度は落ちてしまいます。精度を高めるためにも、これらの注意点をしっかりと押さえておきましょう。
1.クロス側はしっかりと張る
戸襖を張り替える際、クロス側はしっかりと張りましょう。クロス側は襖紙と異なり、線維が縮みにくくなっています。
そのため、戸襖を張り替える時は、クロス側の中央部から外側に向かってしっかりと張らなければなりません。張り替える際、内部に空気が残らないようにするためにヘラを使用し、空気も一緒に押し出してあげましょう。
一気に張ろうとするとシワになってしまうため、丁寧に張るのがポイントです。
2.角はしっかりとカットする
戸襖を張り替える際、角をしっかりとカットしないで張ってしまうと見た目が悪くなります。これは、戸襖は本襖と違い、外枠に隠れることなく、角が見えてしまうのが理由です。
したがって、角をカットする際は、定規やへらなどで角を抑え、カッターで綺麗にカットする必要があります。角が上手く切れないと、戸襖が綺麗に見えなくなるため、注意が必要です。
3.襖紙が縮むことを考慮する
戸襖を張り替える際、襖紙が縮むことを考慮したうえで、張り替えを行いましょう。襖紙は乾いていく中で、外側から中央に向かって縮んでいきます。
縮むことを考慮していないで全体をしっかりと張ってしまうと、縮んできた際に襖紙にしわができてしまい、見栄えがよくありません。しわを防ぐためには、襖紙が縮むことを想定し、少しのしわを残しておくことが大切です。
戸襖の張り替えをDIYで行った場合の費用
戸襖の張り替えをDIYで行う際、道具から準備する必要があります。ホームセンターやインターネットでは、襖交換セットやクロス張り替えセットとして販売されているものもあり、道具を集めるだけであれば1,500〜2,000円ほどです。
道具を1つも持っていないという場合は上記セットを購入するとよいでしょう。また、利用する襖紙の種類やグレード、張り替える戸襖のサイズ、枚数によっても費用は大きく異なります。
ただ、クロスの場合は1mあたり200~400円前後が主流となっており、戸襖4枚で約20,000円程度です。
戸襖を引き戸に変えるならDIYがおすすめ!
戸襖の表面が汚れたり、襖紙が破れたりした場合は、カビの発生防止や見栄えを良くするという観点から襖の張り替えを行わなければなりません。綺麗に仕上げたいのであれば、業者への依頼が1番ですが、コストがかかってしまいます。
したがって、低コストで抑えたいのならばDIYによる張り替えがおすすめです。ただし、戸襖の張り替えにはコツがいるため、全くの初心者だと上手く張り替えられない可能性があります。
手間やコストをかけたくないのならば、DIYで戸襖を引き戸にリフォームするとよいでしょう。
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