障子の桟(さん)修理をDIYで!初心者でもできる補修&交換方法
※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。

障子の桟が折れたり、ぐらついたりしていませんか?障子は和室の雰囲気を演出する重要な要素ですが、経年劣化やちょっとした衝撃で桟が傷んでしまうこともあります。「業者に頼むと費用がかかるし、自分で直せるならやってみたい…」と思う方も多いのではないでしょうか?
実は、障子の桟の修理はDIYでも可能です。
本記事では、初心者でもできる障子の桟の補修&交換方法を分かりやすく解説します。自宅で手軽に障子を修理し、和室を美しく保ちましょう!
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障子枠の種類
障子にはさまざまなデザインがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。ここでは代表的な障子枠の種類を紹介します。
横繁障子(よこしげしょうじ)

出典:DIYドア通販本店
横方向に細かく桟が入った障子です。
桟が多いため、デザイン性が高く、伝統的な和室によく使用されます。強度が高く、シンプルながらも上品な印象を与えます。
縦繁障子(たてしげしょうじ)
縦方向に細かく桟が入っている障子です。縦長のデザインが特徴で、部屋をすっきりとした印象に見せる効果があります。
モダンな和室や洋風のインテリアとも相性が良いです。
雪見障子(ゆきみしょうじ)
下部にガラスがはめ込まれた障子で、外の景色を楽しめるのが特徴です。特に雪景色を眺めるのに適していることから「雪見障子」と呼ばれます。
障子紙部分を開閉できるタイプもあり、採光や通気を調整しやすい利点があります。
猫間障子(ねこましょうじ)
障子の下部分に小さな開閉窓がついているタイプです。もともとは猫の出入り口として作られたもので、通気性を確保するためにも使われます。
機能性とデザイン性を兼ね備えた障子の一種です。
腰付き障子(こしつきしょうじ)
障子の下半分に板を張ったものです。腰の高さまで板張りになっているため、強度が高く、ペットや小さな子どもがいる家庭でも破れにくいのがメリットです。
和風建築の格式ある部屋に用いられることが多いです。
障子の桟を修理すべきタイミング
障子は長年使っていると劣化し、修理が必要になります。以下のような症状が見られたら、早めに補修を検討しましょう。
枠のゆがみ・ぐらつきがある
障子枠が歪んだり、ぐらついたりすると、開閉がスムーズにできなくなります。これは木材の乾燥や湿気による影響で変形することが原因です。
軽度のゆがみなら修正できますが、ひどい場合は障子枠の交換が必要になります。
割れやヒビが入っている
障子の桟や枠にヒビや割れがある場合、放置するとさらにダメージが広がる可能性があります。
特に桟が折れてしまうと、障子紙を張り替えても見た目が悪くなり、強度も落ちてしまいます。早めの修理が必要です。
カビ・シミ・変色がある
湿気が多い環境では、障子枠や桟にカビやシミが発生しやすくなります。見た目が悪くなるだけでなく、木材が劣化する原因にもなるため、放置せずに対処しましょう。
表面の汚れなら拭き取るだけで改善することもありますが、内部まで傷んでいる場合は補修や交換が必要になります。
障子の桟や枠の状態を定期的にチェックし、適切なタイミングで修理を行うことで、長く美しい状態を保つことができます。
障子の桟修理をDIYで行うメリット
障子の桟が折れたりひび割れたりした場合、業者に依頼する方法もありますが、自分で修理することも可能です。DIYで修理することには以下のようなメリットがあります。
コストを抑えられる
業者に修理を依頼すると、作業費や出張費がかかるため、想定よりも高い費用がかかることもあります。
一方、自分で修理をすれば、必要な材料代(木工用ボンドや補修パテなど)だけで済むため、コストを大幅に抑えることができます。
自分で調整する技術が身につく
DIYで障子の桟を修理することで、木材の扱いや補修の基本を学ぶことができます。
一度やり方を覚えれば、次回以降も自分で修理できるようになり、障子だけでなく、ほかの木製家具の補修にも応用できるようになります。
障子の桟修理をDIYで行うデメリット
DIYにはメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
手間がかかる
DIYで修理する場合、割れた桟の補修や交換作業に時間がかかることがあります。
特に初めてDIYに挑戦する場合、作業工程を確認しながら慎重に進める必要があるため、業者に依頼するよりも時間がかかることを覚悟しておきましょう。
工具が必要になる
障子の桟を修理するためには、木工用ボンドやクランプ、紙やすり、補修パテなどの道具が必要になります。
これらの道具をすでに持っていれば問題ありませんが、持っていない場合は新たに購入する必要があり、結果的に費用がかさむこともあります。
障子の桟を修理するDIY方法
障子の桟の修理には、軽度なひび割れを補修する方法と、完全に折れてしまった桟を交換する方法があります。ここでは、ひび割れや小さな割れを修理する方法を紹介します。
必要な道具・材料
必要な道具や材料は以下のとおりです。
- 木工用ボンド(割れた部分を接着する)
- クランプ(接着した桟を固定する)
- 紙やすり(表面を滑らかにする)
- 補修パテ(ヒビや欠けを埋める)
- カッター・小型ノコギリ(状態によっては、部分的に削る必要がある)
割れやひびを補修する方法
- 割れた部分の汚れを落とす
まず、割れた部分のホコリや汚れを拭き取り、接着剤がしっかりつくように準備します。 - 木工用ボンドで接着する
割れた桟の隙間に木工用ボンドを塗り、しっかりと貼り合わせます。ボンドが均等に行き渡るようにし、はみ出したボンドは布で拭き取ります。 - クランプで固定する
接着した部分がズレないようにクランプで固定し、完全に乾燥するまで待ちます(通常、2~3時間以上)。 - 補修パテでひびを埋める
小さなひび割れがある場合は、補修パテを塗って乾燥させます。その後、紙やすりで表面を滑らかに整えます。 - 仕上げる
最後に、補修部分の色が目立つ場合は、薄く着色できる木工用塗料などを使って馴染ませます。
まとめ
障子の桟が割れたりひび割れたりした場合、DIYで修理すればコストを抑えつつ、自分でメンテナンスするスキルを身につけることができます。ただし、作業には手間と時間がかかり、工具が必要になる点は注意が必要です。
今回紹介した方法を活用すれば、初心者でも比較的簡単に障子の桟を補修できます。定期的に障子の状態をチェックし、早めに修理することで、美しい和室の雰囲気を長く保ちましょう。
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※当社は、建具の販売メーカーです。修理や修繕等は行なっておりませんので予めご了承ください。