【初心者向け】賃貸でDIYする方法とは?アイデアやDIY型賃貸物件も徹底解説します

【初心者向け】賃貸でDIYする方法とは?アイデアやDIY型賃貸物件も徹底解説します

「DIY」とは自分で部屋をリフォームしたり、家具を作ったりすることです。部屋を自分好みにカスタマイズできることから近年、DIYがブームとなっており、挑戦する人々も増えてきました。

誰でも気軽に挑戦できるDIYですが、賃貸物件に住んでいる方の場合、細心の注意を払って、DIYを行わなければなりません。場合によっては、退去時に高額な修繕費用がかかるリスクがあるからです。

当記事では、DIYの概要と賃貸でのDIY実施有無、賃貸でDIYする方法などを解説します。

DIYとは?

DIYとは?

「DIY」とは、「DO IT YOURSELF」の略称で、日本語に直訳すると「自分でやる」という意味で、自分で部屋のリフォームをしたり、家具などを作ったりすることをいいます。業者に依頼した場合、材料費だけでなく、工賃などのコストがかかりますが、DIYであれば、かかるコストは材料費と必要な工具台のみです。

そのため、コストを抑えながら、自分好みのインテリアに仕上げられます。

賃貸でDIYすることは可能?

賃貸でDIYすることは可能?

賃貸は「原状回復」が義務付けられています。「原状回復」とは、退去時に貸し出した状態に戻すルールのことです。

経年劣化や通常使用で傷んだと考えられる部分に関しては、原状回復には含まれません。しかし、入居中に傷つけたり、故意に汚したりなど、建物に損害を与えている場合は、原状回復の対象となります。

したがって、タンスの中段を取り払ってクローゼットにしたり、白い壁紙を剥がしてグレーの壁紙に変えたりするなどのリフォームを行った場合は、原状回復の対象です。締結する賃貸借契約の内容にもよるものの、基本的には賃貸でDIYをすることは不可能といってよいでしょう。

賃貸でDIYする2つの方法

賃貸でDIYする2つの方法

ただし、方法さえ気を付ければ、賃貸でもDIYできる可能性があります。賃貸でDIYする方法として挙げられるのは以下の2つです。

  • 原状回復可能な範囲でDIYする
  • DIY可能な賃貸物件に住む

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.原状回復可能な範囲でDIYする

1番手っ取り早い方法が、原状回復ができる範囲でDIYするという方法です。原状回復が可能な範囲でDIYする代表的な方法として次の3つが挙げられます。

  • ウォールステッカーを活用
  • 粘着シートを使用してデコレーションする
  • はがせる壁紙を使用

それぞれ詳しくみていきましょう。

ウォールステッカーを活用

ちょっとしたスペースの雰囲気を変えたい場合は、ウォールステッカーの活用がおすすめです。ウォールステッカーは綺麗に剥がせるため、原状回復をしやすいといったメリットがあります。

また、DIYブームによって、100円ショップでも様々なタイプのウォールステッカーが販売されているため、コストを抑えながら、DIYを楽しめるでしょう。

粘着シートを使用してデコレーションする

洗面所やキッチンといった水回りを原状回復できる範囲でDIYしたいのならば、「粘着シート」の利用がおすすめです。粘着シートは裏にシールが付着しているため、簡単に貼り付けて、剥がせられます。

レザー調や木目調といった素材感を楽しめるタイプや、モダン柄や和柄など、自分の好きな柄で部屋の雰囲気を変えたいタイプなど、様々な種類があるため、アレンジ幅は広めです。また、電化製品などにも貼れるため、プチDIYにも適しています。

ただし、粘着シートは貼れる素材と貼れない素材があります。プラスチックやガラスといった面がツルツルした素材とは相性がよいですが、ゴムやコンクリートなどの素材には適していないため、注意が必要です。

はがせる壁紙を使用

部屋の雰囲気を大きく変えたい場合は「はがせる壁紙」を使用するとよいでしょう。「はがせる壁紙」はがせるのりもしくは、はがせる両面テープを使用して貼るため、貼り直ししやすく、原状回復をしやすいです。

そのため、賃貸のDIYに適したアイテムといえます。ただし、貼り付けた壁によっては、裏紙が残ったり、元の壁紙が破れたりするリスクがあるため、剥がす際は十分注意して、原状回復をするようにしましょう。

2.DIY可能な賃貸物件に住む

近年、「借主負担DIY型」と呼ばれる賃貸物件が増えています。借主負担DIY型とは、退去時の原状回復義務がない賃貸物件のことです。

そのため、借主負担DIY型といったDIYが可能な賃貸物件に住めば、賃貸でも自分好みに自由にDIYを行えます。持ちや感覚で自宅をカスタマイズしたい方や、DIYが趣味という方は、DIYが可能な賃貸物件に住むことを検討してみるとよいでしょう。

国土交通省がDIY型賃貸借の普及に取り組んでいる

国土交通省がDIY型賃貸借の普及に取り組んでいる

現代の日本は、若者の都会進出や核家族化の進行によって、親が亡くなった後に家が放置される空き家問題が深刻化しています。この空き家を解決するために誕生したスタイルがDIY型賃貸借の物件です。

国土交通省が提案したこのスタイルは同省が中心となって普及に取り組んでおり、現在、「DIY型賃貸借のすすめ」や「家主向けDIY型賃貸借実務の手引き」といったガイドライン・手引きを作成し、公開しています。

現状では認知度は低いものの、今後DIYを自由に行える賃貸物件が当たり前に物件の選択肢へ加わることが予想されます。

賃貸でDIYするアイデア

賃貸でDIYするアイデア

賃貸でDIYするアイデアを下記3シーン別に紹介します。

  • 子ども部屋
  • キッチン
  • リビング

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.子ども部屋

子どもの数などによっても変わりますが、板壁をDIYしてクローゼットスペースを設けるといったアイデアがあります。

また、DIYが難しいという場合は、ロフトベッドを導入して、デスクスペースを設けたり、チェスト付きベッドにして収納スペースを増やしたりする方法も有効です。

2.キッチン

キッチンの作業スペースがなく、収納力がイマイチという賃貸物件は少なくありません。ある程度の作業スペースと収納スペースを確保したい場合、キッチンカウンターをDIYするアイデアがあります。

スペースが余る場合、スペースに合ったワゴンもDIYすれば、スペースを有効活用することも可能です。

3.リビング

リビングの収納力を高めたいという場合、トランクテーブルを活用するという方法もあります。ただし、市販のトランクテーブルだと、自分好みのデザインがないという場合も少なくありません。

そのような場合は、トランクテーブルをDIYしてみるとよいでしょう。

DIY賃貸でよくある質問

DIY賃貸でよくある質問

DIY賃貸でよくある質問として次の3つが挙げられます。

  • DIY時に揃えておくべき道具とは?
  • DIY初心者におすすめのサービス
  • 初心者がDIYする際の注意点とは?

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.DIY時に揃えておくべき道具とは?

初心者がDIY時に揃えておくべき道具として次の7つが挙げられます。

  • 定規
  • メジャー
  • ハンマー
  • のこぎり
  • サンダー
  • インパクトドライバー
  • ブルーシート

上記はあくまでも一例です。また、道具によっては高額なものもあるため、状況に応じて、徐々に買い揃えていくとよいでしょう。

2.DIY初心者におすすめのサービス

DIY初心者におすすめのサービスとして次の3つが挙げられます。

  • 軽トラレンタル・配送サービス
  • 工具レンタル
  • カットサービス

いきなりDIYを行うのは不安という場合、これらサービスを上手く活用していくとよいでしょう。

3.初心者がDIYする際の注意点とは?

初心者がDIYする際に注意しなければならない点として次の4つが挙げられます。

  • 上手く釘を打てない
  • 使用する工具がない・材料が足りない
  • 材料を購入・カットしただけで終了
  • 作業工程がバラバラ・別の箇所に釘などを打ち込む

DIYをはじめる際は、上記の注意点に気を付けつつ、前述紹介したサービスも活用しながら、少しずつDIYに慣れていきましょう。

引き戸をリフォームするならDIYがおすすめ!

引き戸をリフォームするならDIYがおすすめ!

「原状回復」の義務がある以上、原則として賃貸でDIYすることはできません。どうしても、賃貸でDIYしたい場合は、簡単に原状回復できる範囲でDIYを行いましょう。

ただ、近年は国土交通省主導で原状回復不要で自由にDIYができる賃貸物件も増えています。DIYを楽しみたいという場合は、DIY可能な賃貸物件に住むのも1つの方法です。

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費用や工事の手間をかけずに引き戸へリフォームしたいのならば「工事いらずのリフォーム建具」の利用を検討してみてください。なお、次のページでは、クローゼットのDIYアイデアやおすすめアイテム、棚の設置手順を紹介しています。

【初心者向け】クローゼットのDIYアイデアをご紹介!おすすめのアイテムや棚の設置手順も徹底解説

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