【DIY】押入れの中段の外し方を解説!用意すべき道具も紹介します!
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和室によく使われている押入れは、布団や衣類の収納にとっても便利です。ただし、押入れの場合は中板があるため、高さのある物は配置できないというデメリットがあります。
そこでおすすめなのが、押入れの中板を外すリフォームです。当記事では、押入れの中段の取り外し方や用意すべき道具を解説しています。
押入れとは?
押入れとは、主に日本の和室に備え付けられている収納スペースのことです。真ん中に板(中板)があり、上と下の段に仕切られている他、天井付近にある戸棚(天袋)がついている押入れもあります。
一般的には「寝具」や「衣類」 などを仕舞うために使っている家庭がほとんどです。また、押入れに合った収納家具が販売されている店舗も多いため、日用品など様々なものを収められるようになっています。
押入れの基本的な寸法
押入れの基本的な寸法は以下のとおりです。
- 一間 約168~182cm(柱などの厚みを含む)
- 半間 約70~90cm
- 高さ 約230cm
- 上段の高さ 約90〜100cm
- 下段の高さ 約65〜75cm
- 天袋の高さ 約50cm
- 奥行き 約80~90cm
押し入れは家を建設するときの基本の寸法(尺モジュール)でできていますが、明確にサイズが決まっているわけではありません。最近では、家の間取りや構造によって押入れのサイズは様々になってきています。
押入れのサイズを正確に知りたいときは、メジャーや定規などで測ってみた方がよいでしょう。次のページでは、押入れの寸法の計測方法や手順を紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
押入れの寸法を正しく測ろう!おすすめのリフォームアイデアも紹介します
押し入れの各部名称
押し入れの各部名称は下記の通りです。
- 襖
- 中板
- 前框・後框
- 雑巾摺り(ぞうきんずり)
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.襖
襖(ふすま)とは、押入れや和室によく使われる扉で、木製の骨組みに紙や布を貼りつけたものをいいます。主に和室で使われていることが多く、逆に洋室に使われることは少ないです。
襖は「押入れの扉」や「部屋と部屋の間を仕切るための扉」として使われています。襖を開けるための取っ手の部分を「引手」といい、形やデザインは様々です。表面が紙や布でできていることから、破れやすいといったデメリットもあります。
2.中板
押入れは扉を開けると上と下の段に仕切られており、上下に分けて収納できるようにつくられているのが特徴です。この仕切りの真ん中の、板の部分を中板(なかいた)といいます。
中板は、根太(ねだ)という部分で支えられています。ちなみに、中板が使われている収納スペースは押入れだけであり、クローゼットなどには備わっていません。
3.前框・後框
前框(まえかまち)とは、押入れの手前の方にある横向きに組まれている木(横木)のことをいいます。
後框(うしろかまち)とは、奥の方にある横木のことです。また、玄関にある段差のことを上がり框(あがりかまち)といいます。
4.雑巾摺り(ぞうきんずり)
雑巾摺り(ぞうきんずり)とは、押し入れの中の壁と床の部分に取り付けられている部材のことをいいます。名称の由来は、押入れを雑巾で拭き掃除するときに擦れてしまうことから雑巾摺りと名付けられました。
雑巾摺りの部分に収納ケースなどの物は置けないため、押入れのサイズを測る際は、雑巾摺りを除いて計測しましょう。
押入れの中段を取り外すための道具
押入れの中段を取り外すための道具は以下4つです。
- バール
- かなづち
- ハンマー
- ノコギリか手ノコ
大きな道具を用意する必要がなく、自宅にある道具で作業できます。
これらの道具が自宅にない場合は、最寄りのホームセンターなどで購入しましょう。
押入れの中段を取り外す手順
押入れの中段を取り外す手順は下記のとおりです。
- 雑巾摺りを取り外す
- 中板のベニヤ板・根太を取り外す
- 前框・後框を取り外す
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.雑巾摺りの取り外す
最初に雑巾摺りを取り外します。この時に使用する道具はバールです。
雑巾摺りとベニヤ板の隙間にバールを差し込んで剥がしていきます。この時に「テコの原理」を使えば、隙間からスムーズに剥がれやすいです。
隙間がなく、バールが入らない場合は、ハンマーで打ち込みながら端から剥がしていきましょう。バールを上に押し上げるように浮かせていくと徐々に剥がれてきます。
2.中板のベニヤ板・根太を取り外す
次は中板のベニヤ板を取り外します。この時に使用する道具はハンマーとバールです。
ベニヤ板は上から釘で根太と繋いでいるため、下からハンマーで叩いたり押したりすれば外れます。外れた後の根太に釘が残っている場合は、バールの釘抜きの部分を使って釘を抜きましょう。
次に根太を取り外します。根太は、前框と後框に上から釘で繋げられているため、ベニヤ板と同様に下からハンマーで叩いたり、手で押したりすれば外れます。釘で手を傷つけないように、細心の注意を払いながら作業しましょう。
3.前框・後框を取り外す
最後は、前框と後框を取り外します。この時に使用する道具はハンマーとノコギリです。前框と後框は、釘で柱にしっかり取付けられているため、少し叩くだけではなかなか外れません。
そのため、ノコギリを使って真ん中を切り、左右に分けてから片方ずつハンマーで強めに叩いて外しましょう。ハンマーで板を叩く際は、大きな音が出てしまうため、作業をする際は、時間の配慮が必要です。
押入れの仕組みによっては壁が剥がれる可能性がある
押入れの仕組みによっては、壁が剥がれる可能性があります。雑巾摺りは、コンパネの上から作られていれば簡単に外れますが、雑巾摺りの上に石膏が乗っている場合は、なかなか外れません。
そんな時は、無理やり剥がすしか方法はないため、ごりごりと音がしますが思い切って剥がしましょう。剥がれてしまった石膏壁は、パテで直したり、コンパネで貼ったりして修復できます。
新しい引き戸にしたいならDIYがおすすめ!
押入れは、一般的に和室に備えられている収納スペースで、中板があり上段と下段に分かれているのが特徴です。元々は布団を収納するスペースでしたが、ベッドの普及および収納グッズが充実したこともあって、近年は衣類や日用品を収納する家庭も増えてきました。
ただし、押入れは中板が設置されている構造上、高さのある物は設置できません。高さのある物や押入れのスペースを有効活用したい場合は押入れの中板を取り外してリフォームすることをおすすめします。
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業者に依頼せずに費用を抑えて引き戸へリフォームしたい場合はぜひ検討してみてください。また、次のページでは押入れを簡単にクローゼット化する方法を紹介しています。