天袋とは?天袋収納で意識すべきポイントや収納アイデアを解説します!

天袋とは?天袋収納で意識すべきポイントや収納アイデアを解説します!

押入れの、天井付近の戸棚を天袋といいます。しかし、「天袋の使い方がよくわからない」と感じている方は多いです。

当記事では天袋の概要や収納で意識すべきポイント、収納アイデアについて解説します。

押入れの特徴

押入れの特徴

押入れとは主に、日本の和室に備え付けられている収納スペースです。元々は布団を収納するためものでしたが、時代の移り変わりによって現在では季節外の寝具や衣類などを仕舞うようになっています。

押入れは真ん中に板(中板)があって、上下段に仕切られている、押入れによっては天袋がついているといった特徴があります。押入れの基本的な寸法はあるものの、明確な決まりはないため、家の間取りや構造によって押入れのサイズは様々です。なお、押入れの基本的なサイズや寸法の計測方法については、次のページにて紹介しています。

押入れの寸法を正しく測ろう!おすすめのリフォームアイデアも紹介します

天袋とは?

天袋とは?

天袋(てんぶくろ)とは、押入れの天井のあたりに備わっている戸棚です。天井に近い部分にあることから、天袋と名付けられました。

天袋は高い場所に備わっているため、踏み台がないと届きません。そのため、日常使いには向いておらず、頻繁に使用しないものが収納されることがほとんどです。

天袋の主な使い道

昔は正月や冠婚葬祭など、家に大勢の人数が集まる機会が多かったため、お客様用のものや頂きものを収納するスペースとして活用されていました。しかし、色々な収納空間や家具、大勢で集まる機会が少なくなった現代では、お客様用のものや頂きものを収納する頻度は減っています。

そのため、「思い出のもの(アルバムや記念品)」や「軽めのもの」など、普段使用しないものを収納するとよいでしょう。また、高い場所に収納できるという特性を利用して、子どもに触らせたくないものを収納するのもおすすめです。

天袋を収納する際の注意点

天袋を利用する際の注意点は下記の3つです。

  • 高い位置にある
  • 軽いものしか入れられない
  • 掃除がしにくい

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.高い位置にある

天袋は高い位置にある他、奥行きもあるため、収納しているものを一目で確認できない他、奥に仕舞い込んだものを取り出すにはかなり大変です。踏み台の使用が前提であるため、滅多に使用しないものしか入れられません。

加えて頭の上でものを掴むことになるため、足を踏み外さないように十分注意する必要があります。

2.軽いものしか入れられない

天袋は重たいものを入れることに向いていないため、軽いものしか収納できません。数十キロもあるようなものを入れると、底が抜けてしまう恐れがあります。

出し入れする際も大変危険なため、できるだけ軽いものを収納し、重たいものは、天袋ではなく下段の方に収納するのが適切です。

3.掃除がしにくい

天袋は、気軽に掃除ができない位置にあります。踏み台を使っても、奥の方まで手が届かない場合もあるため、押入れの下段や上段の掃除よりも手間がかかることがデメリットです。

また、掃除をするためには中のものを出す必要があります。高い位置にある天袋の中身を出す作業は、踏み台からの落下を防ぐためにできるだけ複数人で行った方が安全です。

天袋へ収納する際に意識すべき3つのポイント

天袋へ収納する際に意識すべき3つのポイント

天袋へ収納する際に意識すべきポイントは下記の3つです。

  • 収納するもの
  • 天袋のサイズ
  • 収納道具の活用検討

それぞれ詳しくみていきましょう。

収納するもの

はじめに、天袋に仕舞うものを決定しましょう。天袋には普段使わないもので、なおかつ軽いものを入れるのがおすすめです。

例えば、アルバムや記念品などの思い出のものを収納するとよいでしょう。万が一、季節外の衣類などを収納する際は、取り出しやすい位置に置くのがポイントです。

天袋のサイズ

ものを収納する場合、サイズが適切ではないと、安全に収納BOXを設置できません。したがって、天袋にものを入れる前に「幅」「奥行」「高さ」のサイズを測って置く必要があります。

天袋のサイズを計測する際は、まずは襖を開き、メジャーを柱に当てて閉まっている襖の内側まで測ります。この時、左右で同じサイズとは限らないため両方のサイズを測ることがポイントです。

奥行きは、雑巾摺りの手前から敷居の内側までを測り、最後に一番低い位置の高さを測れば、天袋の一通りのサイズが分かります。

収納道具の活用検討

天袋へものを収納する際、収納道具の活用を検討するとよいでしょう。100均や無印、ニトリ、ホームセンターには天袋収納に最適な収納道具が販売されています。

これらを活用すれば、無理になくきれいに天袋へ収納が可能です。また、DIYが可能であれば、棚を自作したり、扉を手作りしたりして使用しやすくするのもおすすめです。

天袋の収納アイデア4選

天袋の収納アイデア4選

 天袋の収納アイデアを下記の4つ紹介します。

  • 思い出の品
  • 季節の飾り物
  • 無線ルーター
  • 季節柄の衣類

それぞれ詳しくみていきましょう。

思い出の品

思い出の品は、頻繁に使用することはありませんが捨てられないものです。例えば「写真」や「昔集めていたカード類」などが挙げられます。

このようなものの収納場所は、天袋に向いています。

季節の飾り物

季節の飾り物は、年に一度しか使わないものです。例えば「ひな人形」「クリスマスツリー」などがあげられます。

年に一度しか出さないことがあらかじめ分かっているため、天袋からの出し入れの回数は最小限に抑えられます。

無線ルーター

今ではスマートフォンの使用やオンラインゲームが日常化されています。そのため、ほとんどの家庭は無線ルーターを使うことが多いです。

無線ルーターは置き場に困ることもあるため、天袋に収納しておけば見栄えも気にする必要はなくなります。

季節柄の衣類

季節柄の衣類は季節の飾り物と同様に、年に一度しか使用しません。

そのため、タンスに入りきれない衣類は天袋に収納しておくとよいでしょう。

天袋を活用した収納事例

天袋を活用した収納事例

天袋を活用した収納事例は下記の3つです。

  • 窓の上に天袋を備え付け、クローゼットなどと組み合わせる
  • テレビを置くボードの上に合わせて天袋を備え付けると、テレビとの一体感が出て部屋がすっきりして見える
  • あえて襖を外して、天袋の中を見せるインテリアとして活用する

「天袋は活用方法に困ってしまう」と思っている方は、このように工夫してみましょう。

和室のふすまをリフォームするならDIYがおすすめ!

和室のふすまをリフォームするならDIYがおすすめ!

押入れ収納の中でも天井に近く、高い場所に設置されているのが「天袋」です。天袋があれば、天袋がない押入れよりも多くのものを収納できます。

しかし、高い場所にある分、収納しにくく「軽いものしか収納できない」「掃除しにくい」と注意点も多いです。当記事で紹介した意識すべきポイントや、収納アイデアを取り入れながら、上手に天袋へ収納しましょう。

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押入れを簡単にクローゼット化する2つの方法を紹介!リフォーム時の注意点も解説

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