【プロが教える】ふすまの音漏れを防止したい!簡単にできる防音対策をご紹介します!
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ふすまは、私たち日本人にとって馴染み深く、和室にかかせないアイテムのひとつです。しかし、その一方で、ふすまから漏れてくる音が気になる方も多いのではないでしょうか。
テレワークや在宅勤務が増えた現在では、ふすまからの音漏れが静かな空間を作り出す障害になることもあります。
この記事では、ふすまの音漏れを防止するための簡単な対策を紹介します。専門的な知識や特別な道具を必要としないので、ぜひ一度試してみてください。
ふすまが音漏れしやすい理由
ふすまが音漏れしやすい理由には、主に次の2つが考えられます。
- ふすま自体の防音性が低い
- ふすまの滑りが悪い
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
ふすま自体の防音性が低い
ふすまは日本家屋によく見られる建材の一つで、その特性上、防音性には限度があります。なぜなら、ふすまは基本的には薄い紙で作られており、紙自体が音を吸収しにくい性質を持っているためです。
また、ふすまはその構造から密閉性が低く、隙間からの音漏れが生じやすいという問題もあります。特に古くなったふすまは、紙の劣化や枠のゆがみなどで隙間がさらに広がることがあります。
ふすまの滑りが悪い
ふすまがうまく滑らない、または開閉時に音がする場合、その原因はいくつか考えられます。
ふすまや敷居が歪んでいたり、敷居が摩耗していたりすると、動作に支障をきたし、不快な音の原因となります。さらに、建物の構造的な問題、たとえば建て付けの不具合、鴨居の沈下、あるいは建物自体の傾斜などが影響している場合もあります。
ふすまの滑りが悪くなったと感じたら、これらの要因を疑い、適切な対応を取ることで、スムーズな開閉を取り戻し、快適な生活空間を維持することが可能です。
【DIY】簡単にできる!ふすまの防音対策5選
ここでは、簡単にできるふすまの防音対策を5つ紹介します。
- 隙間テープを貼る
- 防音カーテンを設置する
- 家具の配置を変更する
- 吸音材を取り付ける
- ふすまを引き戸や開き戸に取り替える
項目ごとに詳しくみていきましょう。
1.隙間テープを貼る
ふすまの防音効果を上げるためには、まずは隙間をなくすことが重要です。隙間テープは、空気の流れを遮断し、音や風を防ぐ役割を果たします。
使用方法はふすまの枠に沿ってテープを貼るだけです。貼る前は、ふすまや枠の掃除を忘れずに行いましょう。汚れがついているとテープがきちんと貼り付けられず、効果が半減します。
なお、隙間テープはホームセンターや通販で購入可能です。
2.防音カーテンを設置する
防音カーテンの設置は、ふすまの音漏れを防止する効果的な方法のひとつです。取り付けも簡単で、専門的な知識や高度なDIYスキルは必要ありません。
カーテンレールを取り付けられない場合は、つっぱり棒で代用も可能です。防音カーテンの種類によって防音効果は異なりますが、布の構造上、もともとの音を1〜2割軽減できるくらいと理解しておきましょう。
さらに防音効果を高めたい場合は、ほかの方法と併用するのがおすすめです。
3.家具の配置を変更する
家具の配置を変更することも、ふすまの音漏れ防止に有効です。テレビなど音の発生源をふすまから離したり、背の高い家具や棚を防音壁としてふすまの周辺に配置したりして音を遮断します。
壁側に家具を配置する際は、家具を壁からすこし離しておくのがポイントです。生活動線が悪くならない程度に、模様替えをしてみましょう。
4.吸音材を取り付ける
吸音材は、音を反響させず吸収するように設計されており、音漏れを和らげることができます。
取り付け方法は、ふすまに吸音材を貼り付けるだけです。ただし、吸音材は厚みがあるため、ふすまの開閉に影響が出る可能性があります。また、簡易的な防音対策のため、完全には防音になりません。
5.ふすまを引き戸や開き戸に取り替える
ふすまの開閉時の音が気になったり、防音性をより高めたい場合は、ふすまを引き戸や開き戸に取り替えることを検討してみてください。引き戸や開き戸は、ふすまよりも密閉性が高く、防音効果に優れています。
また、引き戸や開き戸はガラリと雰囲気も変わるため、部屋の模様替えを兼ねて取り入れると新鮮です。
なお、弊社が運営する「DIYドア通販本店」では、和室のふすま枠をそのまま活かして引き戸にする「ふすまリフォームドア」を販売しています。
部屋や用途に合わせて4種類のパターンを選ぶことができ、自分好みに空間にコーディネートが可能です。コストも手間もおさえたお手軽リフォームとしてぜひご検討ください。
ふすま音防止でよくある3つの質問
最後に、ふすま音防止でよくある質問にお答えします。
- 質問1.ふすまの開閉音が気になる場合は?
- 質問2.ふすま紙は自分で張り替えできる?
- 質問3.ふすまのサイズを測る方法は?
それぞれ詳しくみていきましょう。
質問1.ふすまの開閉音が気になる場合は?
ふすまの開閉時に発生する音は意外と気になるものです。特にマンションやアパートでは、隣人や上下階に聞こえることもあり、配慮が求められます。
ふすまの動きが硬くなりガタガタと不快な音を発する原因はさまざまですが、対策は比較的簡単です。たとえば、敷居の溝に専用の潤滑スプレーをかける、滑りをよくするテープを貼ることで音が軽減します。
しかし、これらの方法でも解決しない場合は、鴨居の変形やふすま、さらには家全体の歪みが原因かもしれません。次のページでも、ふすまの滑りが悪くなったときの対処法を解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
関連記事:ろうそくを使って襖の滑りをよくしよう!上手な塗り方や滑りが悪くなる原因もご紹介! – DIYドア通販本店
質問2.ふすま紙は自分で張り替えできる?
ふすま紙は自分で張り替え可能です。張り替える際は、以下の手順で行います。
- 縁に番号をつける
- 引き手をはずす
- 糊を作る
- 茶ちり紙を貼る
- 寸法して裁断する
- ふすま紙に糊を塗布する
- ふすま紙を貼る
- ふすま紙を切り取る
- 隅を押さえる
- 引き手を取り付ける
詳しい手順は、次のページで解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:襖紙の張り替えする手順を徹底解説!準備すべきことやタイミングも紹介! – DIYドア通販本店
質問3.ふすまのサイズを測る方法は?
ふすまのサイズを測る際は、次の3つの手順で行います。
- ふすま本体のサイズを測る
- 枠のサイズを測る
- 溝幅と深さを測る
詳しい手順は、次のページで解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:襖のサイズを測る際の3つの手順を解説!名称や厚みなども紹介します – DIYドア通販本店
まとめ
ふすまは軽やかな開閉が魅力的でありながら、音の遮断性には限界があります。この特性を踏まえ、より快適な室内環境を実現するためには、防音対策が必要です。
具体的には、部屋のレイアウト変更、防音カーテンや吸音材の使用、隙間テープの活用などの手段が考えられます。さらに、高い防音性を求めるのであれば、ふすまを防音性の高い引き戸や開き戸に変更するリフォームも選択肢のひとつです。
なお、弊社が運営する「DIYドア通販本店」では、和室のふすま枠をそのまま活かして引き戸にする「ふすまリフォームドア」を販売しています。
部屋や用途に合わせて4種類のパターンを選ぶことができ、自分好みに空間にコーディネートが可能です。コストも手間もおさえたお手軽リフォームとしてぜひご検討ください。
なお、次のページでは、ふすま修理にかかる費用の目安について紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。